リアル「アニサマ」出演の可能性を探る

大槻　イベントやライブでこの曲を歌ったりは？

野水　もちろん歌わせていただきますっ！

大槻　それはバンドで？ それともオケで？

野水　インストアイベントはたぶんカラオケでやる形になるかと思うのですが、秋のワンマンライブではバンドの皆さんがいるので、一緒にできればと考えています。

橘高　じゃあ今度は僕も呼んでくださいよ。この曲はツインリードも入ってるし、やれたら面白いと思うなあ。もしライブは難しいならインストアイベントにギター持って行くから、弾き語りでライブをしましょうか。

野水　えええええっ!? いやいやいや！ どうしましょう？

──そんなに動揺しなくても（笑）。せっかく今回ご一緒したわけですし、今後もコラボを続けていきましょうよ。

大槻　それがいいですよね。（橘高に向かって）アニメ関連のイベントって出たことないでしょ？

橘高　ないねえ。あっ、そうか。2人とも「アニサマ」に出てるんだもんね。

──大槻さんは大槻ケンヂと絶望少女達名義で1回、そして野水さんはソロ名義、ユニットのsweet ARMS名義、「艦隊これくしょん ～艦これ～」のキャラクター名義で2013年から今年も含めて連続で出演なさっています。

大槻　ホントにすごいんだよ。2万本以上のサイリウムがズラーっと並んで、とんでもなくキレイで。

野水　星の海みたいですよね。

大槻　ねっ。しかも毎回4時間以上あるんだけど、お客さんはその間ずーっと歌ってるし、踊ってるし。ヲタ芸をし続けてる子たちもいるし。

橘高　エネルギーあるねえ。オレにも一応出る資格はあるのか。今度の筋少のシングル（「混ぜるな危険」）が「うしおととら」のオープニングで、「小さな恋のメロディ」だって「EAT-MAN」っていうアニメの主題歌だったし。おーつきけんじとエマニエル5っていうユニットで「コボちゃんグルー」っていう「コボちゃん」の曲のギターも弾いてるし。

──あと大槻ケンヂと橘高文彦という、まさにお2人のユニットで……。

橘高　ああ「踊る赤ちゃん人間」もそうか。4曲もあった。

そして“大丈夫”な大人になった

──「アニサマ」に出るには弾数は足りてます（笑）。

橘高　でもやっぱりアウェイなんで。最初は野水さんのステージにちょっと参加させてもらったり、逆に野水さんのお力を借りたりしながらがいいかな。

大槻　ホントにゲスなことを言うけど、なんかいいお話があったら我々にも回してください！

橘高　お願いします！

野水　とんでもないです！ こちらこそよろしくお願いいたします！

──あはははは（笑）。

野水　あのー……。これはホントに私のワガママなんですけど、いつか皆さんの曲にセリフを入れてみたくて。声優として筋少さんとご一緒したいなと思っているんです。

橘高　あっ、まさにそれをお願いしようと思ってたんですよ。

野水　わあっ！

橘高　コラボを進めていった先で筋少ファンと野水さんのファンがお互いに混じり合っていくっていうのが、一番望んでることなんで。

大槻　我々としても若い世代といろいろコラボレートしたほうが面白いですからね。ボーダレスになったらその混沌の中からまた新しいものが生まれるはずだから。

──じゃあ野水さん。対談の最後に、来たるべきボーダレス時代に向けて野水いおりファンがまずは聴いておくべき筋少ナンバーを教えてください。

野水　私の原点という意味でも「レティクル座妄想」に入っている「レティクル座行超特急」は聴いてほしいですね。

大槻　あの曲なのっ!? アニメ的に表現をするなら「“逆”銀河鉄道999」。広い宇宙にはこんなに暗い銀河鉄道も走ってるのか！っていうアレ？

野水　はい（笑）。あとやっぱり「レティクル座妄想」の曲なんですけど「蜘蛛の糸」もすごく聴いてほしいです。

──「友だちはいないから ノートに猫の絵をかく」「最近どうもみんながボクを笑ってる気がする」っていう曲ですよね？

野水　私自身、すごく鬱々とした中学時代をあの曲を聴いて乗り切ったので（笑）。

──大槻さんが「大丈夫 大丈夫……」って連呼してくれてることだし（笑）。

野水　最後に「だよねぇ」が付くけど「大丈夫」っ言ってくれてるから大丈夫かなって（笑）。

橘高　そして本当に“大丈夫”な大人になった、と（笑）。よかったねえ。

野水　はいっ！