ナタリー PowerPush × WOWOW ミュージックスタイルJAPAN ORIGINAL LOVE

20周年記念ライブをオンエア WOWOW連動インタビュー

今の「接吻」はワインが発酵していく感じ

──今回、10月30日のWOWOW「ミュージックスタイルJAPAN」では、ツアーファイナルとなった7月18日のSHIBUYA-AX公演がオンエアされます。ズバリ見どころはどこでしょう?

これも自分で言うのは難しいですね。いやいや、いいライブだったと思います(笑)。

──新曲中心のライブですが、「月の裏で会いましょう」や「接吻 kiss」といった90年代の楽曲もたくさん演奏していますよね。昔の曲を今やることについて思うところはありますか?

ずっとやってるんで特別な感じはないです。1回1回ちゃんと演奏してお客さんに届けようっていうだけで。ただ「接吻」は歌っていて今も飽きることがない面白い曲です。リリースしたときの「接吻」じゃない気がするんですよ、今の「接吻」は。

──変化してきている?

うん、曲っていうのは歌い手と一緒に成長するものなんだって思えた曲ですね。今ライブでやる「接吻」は、ワインが発酵していく感じっていうか、コクがあるんですよ。ワインはあまり飲まないのでよくわからないけど(笑)。昔のCDが出たころの「接吻」しか知らない人には、今のライブの「接吻」をぜひ聴いてほしいですね。

──SHIBUYA-AXでは伊勢正三さんの「なごり雪」のカバーも披露しましたね。

あの曲は歌唱の依頼があって、「白熱」の制作とは別の過程でレコーディングしたので、ボーナストラックとして「白熱」に入れたんです。ライブでやったのはSHIBUYA-AXだけですね。最終日だったんで特別に。

「ひとりソウルショウ」は踊れるダンスミュージック

──最近のライブでは「ひとりソウルショウ」と銘打った、ギター1本でのパフォーマンスも披露していますね。

何年か前から、1人でギター1本でワンステージやりたいなと思ってたんです。フォークの人みたいにイスに座ってポロンとギターを弾くのはうまい人がたくさんいるし、僕がやるんだったらそういうのじゃなくて、何か歌って踊れるダンスミュージックのワンマンバンドショウみたいなものにしようかなと。で、ループマシンを使って大道芸みたいなことを1人でやるアイデアを思いついた。これは僕らしいんじゃないかなと思って。そして今年の2月に東京で皆さんに初披露しました。

──手応えはどうですか?

いろんな発見があって面白いですね。実際リハーサルをやったらすっごい大変で、毎日毎日ずっと準備をしたり練習したりして2カ月近くかかったんですけど。でも「ひとりソウルショウ」をやることで自信がついたっていうか。これは自分の1つのスタイルとして成立するってわかったし、それがすごくうれしいですね。この秋には「ひとりソウルショウ」のツアー(「ひとりソウル・ツアー『白熱』」)も決まったんで、しばらく行ってなかった街にも行って、みんなで盛り上がって楽しいお祭りにしたいと思ってます。

──今後はどんなライブをしていきたいですか?

ORIGINAL LOVEと「ひとりソウルショウ」と、あとORIGINAL LOVEのアコースティックセットっていう形でも最近やり始めたんで、いろんな形で自分の音楽を皆さんに披露していきたい。自分が音楽をやる場所をどんどん広げていきたいですね。

WOWOW ミュージックスタイルJAPAN

ミュージックスタイルJAPAN
ORIGINAL LOVE

WOWOW
2011年10月30日(日)23:00~

ニューアルバム「白熱」 / 2011年7月27日発売 / WONDERFUL WORLD RECORDS

  • Special Edition / CD+DVD / 3000円(税込) / XQKP-91001 / WWCD-006S / Amazon.co.jpへ
  • 通常盤 / CD / 3000円(税込) / XQKP-1001 / WWCD-006 /Amazon.co.jpへ
CD収録曲
  1. フリーライド
  2. バイク
  3. セックスと自由
  4. カミングスーン featuring スチャダラパー
  5. 春のラブバラッド
  6. ハイビスカス
  7. ふたりのギター
  8. 海が見える丘
  9. あたらしいふつう
  10. 好運なツアー
ボーナストラック
  • フリーライド(ひとりソウル・ヴァージョン)
    ※2011年2月8日渋谷CLUB QUATTRO「ひとりソウルショウ 東芝DAYS」
  • なごり雪
    ※養命酒製造「ハーブの恵み」CMソング
DVD(Special Editionのみ)
  1. フリーライド
    ※2011年2月9日「ひとりソウルショウ ポニーキャニオンDAYS」
ORIGINAL LOVE(おりじなるらぶ)

1985年冬、田島貴男を中心に前身バンド「レッドカーテン」を結成。1987年にバンド名を現在のORIGINAL LOVEに改名。1991年6月にシングル「DEEP FRENCH KISS」でメジャーデビューし、1993年の5thシングル「接吻 kiss」がドラマ主題歌に起用され大ヒットを記録する。翌1994年発表の4thアルバム「風の歌を聴け」はチャート初登場1位を獲得し、一躍人気バンドの仲間入りを果たした。数度のメンバーチェンジを経て、現在は田島のソロユニットとして活動中。2011年7月に自身のレーベルよりアルバム「白熱」をリリースしている。