ナタリー PowerPush - More SQ

スクエニトリビュート発売記念! ゲーム好きアーティスト緊急座談会

天野喜孝さんの息子さんに絵を描いてもらったんですよ

──「More SQ」のヴィレッジヴァンガード初回購入者特典はスクエニのアートディレクター、吉田明彦さんの描き下ろしスリーブケースなんですが、みなさんにとって思い入れが強いキャラクターデザイナーはいますか?

HIRO やっぱり天野喜孝さんですね。個展も観に行きました。

MELTEN 天野さんの絵が見たくてガイドブックも買ってたんで。

HIRO 「FF6」のポストカード持ってますよ。天野さんのキャラが描いてあって、カードが切りぬけるようになってて、たぶんまだ実家にあると思います(笑)。

インタビュー風景

YOHEI 天野さんの息子さんで同じく画家をやってる弓彦さんとちょっと知り合いで、実は今回のリリースにあわせて、バスドラムのフロントヘッドに絵を描いてもらったんですよ。

HIRO ちょ、マジすか……、すごいな。

HAYATO ……あとでちょっと連絡先交換していい?(笑)

YOHEI あはは(笑)。息子さん2人いらっしゃるんですけど、2人ともお父さんのアシスタントをされてたらしくて、タッチが非常に似てるというか、天野節みたいなのがあるんですよ(笑)。

HIRO 天野さんって描くスピードがめちゃくちゃ速いんですよね。ニコニコ動画でやってた特集を観たんですけど、もうすごい速さで描いててビックリしました! 下描きをせずにバァーッて仕上げるんです。

YOHEI すっげえ! めっちゃカッコええな。

HIRO あー、カホンに描いてほしいなー。

HAYATO そんなしたら叩かれへんやん(笑)。

HIRO もちろんライブのときに飾っとくだけにしとく。観賞用だから。叩く用は別(笑)。

チョコボレーシング3Dが発売されたら、スタジオに来なくなりますよ

──最近やってみたいゲームは何かありますか?

HIRO 新作というより、改めていろんなゲームのシリーズ1をやりなおしたいですね。あとは「ロマサガ2」。

MELTEN そうですねぇ、「ロマサガ1」「2」は今からまたやりたいです。

HIRO 「ロマサガ」ってクソ難しいですよね!

インタビュー風景

YOHEI 「2」はラスボスだけ倒せなかったな。

HIRO 七英雄ね! やったら強いんですよね。

MELTEN しかも、最後の宮殿に入ってからセーブしちゃうと外に戻れなくなるんで、全然ラスボス倒せなくなっちゃって諦めました(笑)。だからエンディング観てないんです。

YOHEI あのゲーム、バトル回数とか時間にあわせてどんどん敵が強なってきよんのですよ。

MELTEN 最初は戦闘が面倒くさくて逃げまくってたら、敵が強くなりすぎてとても太刀打ちできなくなった(笑)。

YUKI ああ……、またやりたくなってきたなあ……。

HAYATO 「ロマサガ2」は携帯アプリで出てるらしいですね。

YOHEI マジですか! iPhoneアプリでは俺、「聖剣伝説2」と「FF1」を並行してやってます(笑)。

MELTEN 俺は「FF9」のエンディングがめっちゃ好きなんですよ。「More SQ」で畠山美由紀さんがエンディングの曲を歌ってるのを聴いて、自分の中にジダン(主人公)の気持ちが戻ってきました……。

HAYATO 俺も「FF9」は好きだったな。ベアトリクスっていう女剣士のテーマ曲が良くて。

HIRO 最近のゲームでいうと「ディシディア ファイナルファンタジー」は結構やりましたね。「FF」の歴代主人公とかラスボスとかが出てくる、格ゲーに近い感じのやつ。あれも「なんだこの夢のゲームは!」って思った。

MELTEN はいはいはい!

YUKI あれは画期的でしたよね!

YOHEI 技とかビジュアルがものすごい。親戚の小学生がやってて、後ろで観てて「これすげえな!」って思ってやらせてもらったんだけど、難しくて全然できなかった(笑)。

HIRO 慣れたらあれ面白いですよ。たまねぎ剣士(オニオンナイト)がやたら強いの。

YUKI 最強ですよね、たまねぎ剣士。

HIRO レースゲームもありましたよね。「チョコボレーシング」って知ってます? やたら隠しキャラが多くて、それ出すのにひと苦労するの。

一同 あぁー。

HIRO チョコボのゲームが3枚セットになった「チョコボコレクション」っていうのがあって、その中で「チョコボレーシング」だけやたらやり倒してましたね。

──今度ニンテンドー3DSでも発売されるみたいですよ。

HIRO えっ、ホント? へぇー!

HAYATO そんなの出たら、こいつスタジオ来なくなりますよ(笑)。

子供のころからの夢が叶うよ!

──将来自分たちがゲーム音楽を担当してみたいという気持ちはありますか?

MELTEN それやりたいですねえ。

HIRO 身に余る光栄ですよね。

YUKI 「ゲーム音楽作りたい」ってのは、中学生ぐらいのときの将来の夢でした。

YOHEI そもそも、今ここ(スクウェア・エニックス本社)にいることがもう夢みたいだよね(笑)。

HIRO やっぱテンション上がりますよね。

YOHEI ものすごい光栄やと思ってます、ありがとうございます!

──どんなゲームの音楽を作ってみたいですか?

MELTEN すげえ濃厚なRPGの音楽をやりたいです。アルバムを通してストーリーが作れそうですよね。

HAYATO やっぱ、「FF」シリーズやりたいですねぇ。

HIRO 俺もですね。とりあえずバトルシーンは→Pia-no-jaC←に任せてもらえれば。

一同 あはは(笑)。

HIRO でも、すごくバラード的な曲も作ってみたいです。誰かが犠牲になるようなシーンとかね。「FF5」でいうとガラフが死ぬところ。

MELTEN 「FF4」とかは結構バタバタと人が亡くなりますよね。まさにもってこいなんじゃないですか?(笑)

HIRO そうですね! 1曲2曲だけでもいいんで、作らしてもらったら良い仕事しますよ!

──そこまでいったら、アーティストとして上りつめた感じがしますよねぇ。

HIRO 子供のころからの夢が叶うよ!

インタビュー風景
→Pia-no-jaC←(ぴあのじゃっく)

アーティスト写真

ピアノのHAYATO、カホンのHIROにより2005年4月に結成されたインストゥルメンタルユニット。鍵盤を中心にしたシンプルな楽器編成ながら、ジャズともクラシックとも異なるエネルギッシュでオリエンタルなサウンドが、リスナーに強烈なインパクトを与えている。2008年の1stアルバム「First Contact」を皮切りに2年間で5枚のアルバムを立て続けに発表し、合計で40万枚のセールスを突破。国内外のフェス出演を含む、年間250本以上のライブを精力的に敢行している。2010年夏にはDAISHI DANCEとのコラボアルバム「PIANO project.」をリリース。さらに、同年8月発売の嵐のアルバム「僕の見ている風景」では、二宮和也から熱いオファーを受けゲストミュージシャンとして参加した。2011年1月からは、CMクリエイター箭内道彦が手掛けるシューズブランド「ピーエフフライヤーズ」のCMソングに、アルバム「EAT A CLASSIC 3」の収録曲「ジ・エンターテイナー」を提供。現在、着実に知名度を高めているインストユニットのひとつだ。なおユニット名は、左からピアノ、右からカホンと読むことができる。

JABBERLOOP(じゃばるーぷ)

アーティスト写真

DAISUKE(Sax)、MAKOTO(Tp)、MELTEN(Key)、YUKI(B)、YOHEI(Dr)によるクラブジャズバンド。クラブやストリートでのライブ活動で腕を磨き、2007年5月にニック・ウェストンが主宰するロンドンのMukatsuku Recordsから12インチEP「UGETSU」をリリース。これが国内外のクラブジャズシーンで注目を集め、同年7月にアルバム「and infinite jazz」でコロムビアミュージックエンタテイメントよりメジャーデビューを果たす。その後さまざまなアーティストのプロデュースや楽曲提供などに携わり、リミックスアルバム、コンピレーションアルバムにも多数参加。2008年にはそうした参加楽曲を集めた作品集「INFINITE WORKS」をリリースした。2010年、3rdアルバム「攻め燃える」よりレーベルをVithmicに移籍。同作は2010年のiTunesベストジャズアルバムに選出された。