ナタリー PowerPush - JACK IN THE BOX 2010 SUMMER
今夏も盛大に開催! 幕張を熱狂させる個性派フェスを徹底解剖
新曲はライヴでやることを想定しながら作った
──Creature Creatureのニューアルバム「INFERNO」についても話を訊かせてください。去年からまたライヴ活動を再開して、今回のアルバムにもそのツアーメンバーが参加しています。まずライヴから始めたのは何か理由があったんですか?
去年の6月ぐらいにとりあえず1回、Creature Creatureでライヴをやってみたくて。まぁ機が熟したのもありますよ。そのときはまだアルバム1枚しか出してなかったんで、アルバム曲だけでライヴをやるのはちょっと無理があると。でもレコーディングしていない新曲が10数曲あったので、それを中心にしてライヴをやろうと思ったんです。それで、たまたま今のメンツがいい感じで集まって、9月にもう1回ツアーをやったら感触が良かったんで、そのままレコーディングに参加してもらいました。
──アルバムのテーマというか、こういう感じの作品にしたいというイメージはありましたか?
ないことはなかったですけど、Creature Creatureに関してはまずライヴでやることを想定しながら作りましたね。ライヴでこの曲がどうなるのか、その曲とともに自分たちはどこに行けるのかって考えながら作った曲が中心です。それで10曲ばかり新曲作って、去年の6月にライヴで試していったって感じ。そのうち7曲ぐらいは今回のアルバムに入ったんですけど、ライヴがレコーディングのリハーサルのつもりでもありましたね。
──そこから得た反応や手応えで、また新曲を増やしていったと。
そう。あとはHiro(G)やShinobu(G)、Minoru(G/1stアルバム参加メンバー)に曲を発注して。やっぱり僕だけの曲だとイメージが偏りすぎちゃうので、アルバム全体の構想は僕の曲が中心になるっていうぐらいで。タイトルも最後のマスタリングで、リスニングしてるときにポンと浮かぶ感じです。
──独特の世界観を持つアルバムなので、もっとコンセプチュアルなものだと勝手に思ってました。
別に言葉のイメージやコンセプトがかっちりあって今回のアルバムができたっていうんでもないですよ。とりあえず10曲ぐらいの曲があって、その曲でどんな世界が作れるのか。メインになる曲を数曲決めて、あとはこの曲を入れたらどうなるのか、そういう感じで今回のアルバムは完成したんです。
ライヴはパフォーマーとしての存在を披露できる場
──アレンジの部分で、ほかのメンバーからのインプットはありましたか?
細かいフィルとかベースラインの暴れ方とか、そういうのはもちろん任せますけど、だいたい僕が作った曲をそのまま構成も変えずにやってもらってます。Hiroの曲も彼が作ってきたままですよ。すごく完成されてるので、あとは彼が作ったメロディラインに詞を乗せるだけ。「Gone By Rain」は僕とShinobuがニューヨークと日本で「もうちょっとギターソロをこうしよう」「このサビの入口はこうしよう」とやり取りしながら完成させました。
──じゃあ、ほぼ完成形に近いものをより純度の高い形にするような。
そうです。だからスタジオに入ってアレンジを追加するようなことはないですね。もうできてる曲を弾くと。その過程で細かい詰めはありますけど、基本的にお任せですよ。DEAD ENDもそうだったんですけど、できた曲を渡してスタジオに来たら「せーの」でジャン。それでも全然大丈夫だったし、そのへんはミュージシャンの実力にかかってるんでしょうね。Creature Creatureもこのメンバーでライヴを積み重ねてるので、すごくスムーズでしたし、変な方向に転ばないのはわかってたんで。ライヴ後にできた新曲に関してはリハもなくレコーディングで初めてやったけど、それも全然問題は感じませんでした。
──ライヴを観た人にとっては、すでに聴いたことのある曲が多いから、自然に頭に入りやすいですよね。
昔からライヴはアルバムのプロモーションだとは考えてないんで。新曲ができたらそれをライヴで試したいし。僕は常にそうしたいんですよね。ライヴで反応を見て、感触が掴めたらそれをアルバムに入れると。
──じゃあCreature Creatureは今後もそういうスタイルで続けていくんですね。
そうですね。いい曲ができたらライヴでやってみようって思うし。みんな違うんですかね。まぁ80年代もライヴはCDのプロモーションみたいな考え方をする人はいたけど。レコーディングはレコーディングでの面白さがあるし、ライヴとは別ものですけど、やっぱりライヴでは嘘はつけないし、パフォーマーとしての存在を披露できる場所だから、僕は大切にしたいんです。
──「JACK IN THE BOX 2010 SUMMER」が終わった後も、Creature CreatureやDEAD ENDとしての活動があると思いますが、今年後半はどんな感じになりそうですか?
Creature Creatureとしてもうちょっとライヴやりたいな。できるだけ多くやりたいんですよね。DEAD ENDに関しては早くアルバムを作って、それを軸にライヴ活動を展開していきたいなと思ってるので、期待していてください。
会場:千葉・幕張メッセ展示場4-6
日程:2010年8月21日(土)
開場 / 開演:9:00 / 11:00
前売:11500円(全立見)
チケット:発売中
- キョードー東京(03-3498-9999)
- チケットぴあ(0570-02-9999 / Pコード:105-609)
- ローソンチケット(0570-084-003 / Lコード:71512)
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問い合わせ:
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