ナタリー PowerPush - ハンサムケンヤ

GAINAXとの強力コラボも!「ブラックフレーム」制作秘話

GAINAXスタッフメールインタビュー

  • GAINAXによるハンサムケンヤの描き下ろしイラスト。
  • GAINAXによるハンサムケンヤの描き下ろしイラスト。
  • GAINAXによるハンサムケンヤの描き下ろしイラスト。
  • GAINAXによるハンサムケンヤの描き下ろしイラスト。
  • GAINAXによるハンサムケンヤの描き下ろしイラスト。

Q.今回ハンサムケンヤさんとコラボすることになった経緯は?

赤井孝美 きっかけは三鷹で開催されている「インディーズアニメフェスタ」でした。昨年、僕はそこで審査員をしていたのですが、椙本晃佑さんが「これくらいで歌う」のMVを出品されていたんです。それで、これはすごい作品だなと驚いて。イベント後の交流会で椙本さんと直接お話ししたところ、他にも色々ハンサムケンヤさんのMVを作ってYouTubeへアップしていると伺ったので、早速観たんです。どれも観れば観るほど良くて、曲の良さもすごく伝わって来て……。結局、自分でCDを買ってしまいました。そうしたら僕のマネージャーも大ファンになってしまい、コンタクトを取って、去年の秋頃にケンヤさんとポテト社長がスタジオ見学にいらっしゃったんです。その後、12月の始め頃にビクターさんから今回の「ブラックフレーム」のお話をいただきまして。誰に描いてもらうかと考えたら、画力・作風ともに品川君にピッタリだと思ったんです。彼も大学が京都だったし、風貌もケンヤさんと近い部分があって、何となく運命めいたものも感じました(笑)。

Q.ハンサムケンヤさんの魅力はどんなところですか?

品川宏樹 数々あると思いますが、特に、自分の内面に籠っているものを必死で吐き出そうとしているところだと思います。そこにきちんと足場を置いて、表現について深く悩むからこそ、ジャンルや形式に捉われない様々な作品が生まれているんだと思います。それと、僕にとってのハンサムケンヤというイメージは、椙本さんの印象強い映像によるものとケンヤさん本人のものとが混然としていて、そこがまた不思議で面白いところです。

Q.各イラストのコンセプト、描く上で注意したことなど教えてください。また見てもらいたいポイントはどこですか?

品川宏樹 今回のこの絵は、アルバムタイトルである「ブラックフレーム」という名の架空のアニメを想定して描かれた、L/O(レイアウト)というものです。L/Oはアニメ制作の途中過程における重要な設計図です。これを各パートのスタッフ達が読み説き、完成画面をイメージしながら各々の制作作業に入ります。なので、同じ絵であってもイラストとはかなり目的が違っています。さらにCDジャケットとしての見え方も考え始めて、落とし所をどこに持っていくかという悩みがずっと頭から離れませんでした。アニメの内容は、赤井さんの方から提示されたものをきっかけとして、アルバムの全曲を聴きつつ、イメージを膨らましていったものです。閉ざされた街で主人公が出口を探しまわる、ロードムービーのような物語です。皆様のご想像にゆだねる部分も多いですが、そこで何かを想起したものを大事にしていただければ、とても嬉しいです。

2ndミニアルバム「ブラックフレーム」/ 2013年2月27日発売 / Victor Entertainment
初回限定盤 [CD+DVD] / 2500円 / VIZL-521
通常盤 [CD] / 1600円 / VICL-64006
CD収録曲
  1. テヌート
  2. とはずがたり
  3. カーニバル
  4. 明日を生きる世代
  5. 戦前生まれのオンボロギター
  6. 摩天楼
初回限定盤DVD収録内容
  • 「テヌート」MV
  • 密着ドキュメンタリー「平日、平熱。」
ハンサムケンヤ 2nd mini album「ブラックフレーム」リリースパーティ「BARくろぶち ~ブラックフレーム始めました~」

2013年3月23日(土)東京都 2.5Dスタジオ
OPEN 19:30 / START 20:00

ハンサムケンヤ

1987年生まれ、京都在住のアーティスト。2011年に立命館大学を卒業。大学時代のバンド仲間が立ち上げたインディレーベル・古都レコードの第1弾アーティストとして、同年5月に1stミニアルバム「これくらいで歌う」を発表する。2012年にビクターエンタテインメントと契約。同年10月にメジャー1stミニアルバム「ゴールドマッシュ」をリリースした。2013年2月にメジャー2ndミニアルバム「ブラックフレーム」を発表。