ジャンルの架け橋になりたい

──楽曲制作でこだわったところはありますか？

Relect　実は最初は音数が少なかったんですよ。作っていくうちにどんどん増やしていくことになって、そのバランスを取るのがこだわったところですかね。あと、こだわりじゃないですけど、普段ボーカルが入る楽曲を作るときは多くても2trくらいしかボーカルトラックに使わないんですけど、今回は15trも使ってます。メンバーも6人いますしね。ボーカルの音量調整をめちゃめちゃ細かくやってます。

──そういう試みも今回が初めてだったと。

Relect　ですね。複数人ボーカルがいるグループを扱うエンジニアの人ってすごい大変だなってしみじみ思いました。

──アイドルの楽曲を制作してみて新たな発見はありましたか？

Relect　耳に残るキャッチーなフレーズが多いなって思いました。作っていくうちに歌詞がスーッと入ってくるんですよね。楽しかったです。またデビアンの楽曲を制作する機会があったらやりたいですね。

SATSUKI.　ぜひお願いします！

Relect　ハードコアをやってる知り合いとかに「今、アイドルの楽曲作ってるんだよね」って言うと「は？ アイドル？」っていう感じの反応が返ってくるんです。そもそもハードコアをやってる人って、ほかのジャンルにいかないというか、一緒にやる機会がそもそもあまりないので「ハードコア×アイドル」というのが想像できないんじゃないですかね。なので僕がジャンルの架け橋になれたらなと。

AI.　今までは今城さんがデビアンの楽曲を手がけてくれてましたけど、今回そこにRelectさんが加わってくれて、私たちもさらに刺激をもらいました。

──では最後に、アルバムのアピールをお願いします。

KURUMI.　アルバム「Fever」は、私たちが今まで発表してきた楽曲がたくさん入ってて、デビアンのすべてが詰め込まれてると思います。私たちのファンの方にも多い“楽曲派”と呼ばれてる皆さんには絶対に聴いてもらいたいですね。お気に入りの曲が必ずあると思うので、アルバムを聴いてからライブにも足を運んでもらえたらうれしいです。

Relect　楽曲派、ですか。曲目当てでライブに来る人が多いんですね。それはすごくいいことじゃないですか。そういう方々に「Fever」がどう評価されるのか楽しみです。