街全体を会場にした音楽イベントっていいよね

──お2人とも「BEATRAM MUSIC FESTIVAL」には過去に出演されていて、南壽さんは今年で4回目、田島さんは今年で2回目ですね。

田島貴男　前回はソロで出演したんですけど、ちょうど出番が日暮れのいい時間でね。お城のライトアップもきれいだったし、お客さんもみんな踊って大騒ぎして、楽しいライブでした。

南壽あさ子　私も田島さんのライブをこっそり、後ろのほうで観ていて……。

田島　へえ、そうだったんだ！

南壽　田島さんの熱いパフォーマンスでお客さんが盛り上がっていただけでなく、日暮れの景色もきれいだったのでとてもいい雰囲気でした。お酒を飲んでないのに酔った気分になってました（笑）。

田島　カジ（ヒデキ）くんとか曽我部（恵一）くんとか、知っている人たちも出てたし、居心地よかったな。街全体を会場にした音楽イベントっていうのはいいよね。今年は新幹線が通ったから、東京からも行きやすいし。

──南壽さんは初年度から参加されていますね。

南壽　1回目のときはお客さんとして来ていたんですけど、「せっかく来ているなら」ということで1日目に演奏させていただいたんです。出演者全員のライブが終わったあとだったんですけど、お客さんに気持ちよく帰ってもらえるよう、それから次の日も気持ちよく来てもらえるように心を込めて歌わせていただきました。当時は駆け出しで、この出演をきっかけにどんどん「がんばろう」って気持ちになったので、「BEATRAM」には感謝の思いがずっとあります。毎年出演させていただく際は、自分の成長を確かめるような機会にもなっていますね。

──「BEATRAM」のテレビCMにも出演されたんですよね。（参照：南壽あさ子　ビートラム　PV - Youtube）

南壽　はい。2014年にはイベントのテーマソングとして「ビートラム」というタイトルの楽曲も作りました。

田島　南壽さんは「BEATRAM」のマスコットキャラクターみたいだよね。

南壽　ふふふ（笑）。

──「BEATRAM」では電車の中もステージとして使用されています。南壽さんは以前、この車内ステージで演奏されたそうですね。

田島　あれすごいよね。走ってる中で演奏するんだよね？

南壽　そうなんですよ。あの路面電車は環状線になっていて、1周を20分で回るんですけど、1周したらライブが途中でも降りないといけないんです。私はそれを恐れて早く演奏を終わらせてしまったので、残りの時間をお客さんとの質問タイムにしました。

田島　そういえば、以前ヒックスヴィルも電車で演奏してましたね。キャラ的にも電車がすごい似合ってた（笑）。俺も乗ってみたいな。

南壽　出演者とお客さんの距離も近いし、電車っていう、日常で使うものの中で演奏できるっていうのも変わっていて。でも電車の中ってすごく揺れるんです。

田島　そうだろうね！（笑）

南壽　マイクもピアノもぐらぐらしてて、最初に出演したときは揺れがすごかったんで笑ってしまいました。