コミックナタリー Power Push - 仮面ライダー
石ノ森ライダーのすべてを豪華BOXに凝縮 島本和彦が猛プッシュするその魅力とは
大人が今読んでも楽しめる、エンターテインメントの傑作
スタイリッシュで怪奇ムードに溢れた石ノ森章太郎によるマンガ版は、すべての仮面ライダーシリーズの原点。ライダー40周年を記念して、1971年に一度だけ雑誌形式で刊行されたきりマニアでも見たことがない幻の《カラー・オリジナル版》が、上下2巻の豪華本で復活を遂げる。
連載時に忠実なページ構成
フルカラーB5判で、初出連載時にきわめて忠実なページ割りを再現。初出時と同じ大判雑誌サイズで読むことで、作品本来のスピード感と迫力が体感できるはず。鮮烈な色彩美と、緻密でダイナミックなペンタッチを堪能しよう。
レアな原稿も完全収録
石ノ森全集未収録話も含む幼年誌版(「たのしい幼稚園」「ディズニーランド」)の全短編や、ソノシート・レコード用のマンガ類もフルカラーで完全収録。また全ての扉絵、予告カット類も網羅している。
石ノ森が描いたライダーイラストを束ねた
オールカラー別冊
扉絵用、コミックス表紙用、カレンダー用、TVアイキャッチ用、ライダースナック用などのために石ノ森が描いた1971~72年の仮面ライダーイラスト類をコンプリート。超レア絵柄を含む秀逸なイラストが20ページにわたって、オールカラーで掲載されている。
「仮面ライダー」は、TV実写版の人気があまりにも圧倒的なので、コミック原作版が時として陰に隠れがちでしたが、石ノ森先生としては、凝りに凝ったアクション演出や、シャープなペンタッチが最も冴えわたっていた時期の作品であり、「サイボーグ009」と並ぶ代表作と言っても過言ではありません。島本先生、庵野監督が素晴らしい推薦コメントを寄せて下さいましたが、私自身も、心から好きな一作です。
これまで、何度も単行本化されましたが、判型・巻割り・ページの削除・カラーの有無・ブックデザイン等々において、どれも一長一短で、「これぞ決定版!」というエディションがなかったように思います。
ライダー40周年を記念して刊行される本BOXは、マンガ本編はもちろん、収録された周辺素材の豊富さと網羅度においても、他の追随を許さぬ、空前のアイテムになると思われます。
最良の素材から編み出された「ほんもののライダー」と出会う衝撃と感動を、ぜひあなたも体感して下さい。
雨中に佇む13人のライダーの姿。鯨の上に立つライダーの姿。そして、蝙蝠男に高空から落とされた時の描写…
未だに映像に置き換えられない、ストイックでペシミスティックな原作版の世界観。
素晴らしいです。石ノ森萬画の力にただ、心、痺れます。
石ノ森ヒーローは上質な大人のポエム! 武士道と同じ、日本人に必要不可欠な魂の在り方だ! 石ノ森自身の手による味わい深いライダーが余すところなく復刻される本書は、絶対に無視できない魂の国宝である。
商品仕様(予定)
- B5判(雑誌初出時の原寸サイズ)フルカラー(4C・2C・1C)
- 本文880P(うちカラー約460P)+別冊20P
- 全2巻(上巻「本郷ライダー編」、下巻「一文字ライダー編」)
- 連載初出時のページ割りにきわめて忠実な初の編集/全扉絵・予告カット類もコンプリート収録予定/箔押し美麗化粧BOXに収納
- 封入特典:石ノ森章太郎・画によるオールカラーイラストブック「Masked Rider lllustrated」(B5判、20P)
収録作品(予定)
- 「仮面ライダー」
怪奇くも男/空とぶ吸血魔人/よみがえるコブラ男/13人の仮面ライダー/海魔の里/仮面の世界(マスカーワールド) - 幼年誌版「仮面ライダー」
くもおとこのまき/こうもりおとこのまき/へびおとこのまき/うしおとこのまき/デビルエイのまき/かにおとこのまき/モゲラマンのまき/かせきにんじゃディプロカウルスのまき/マンドリラーのまき/みんなのすきな仮面ライダー/エイキングのまき/ナメクジラのまき - レコード用漫画「仮面ライダー」
恐怖のくも男/吸血ゲバコンドル現わる!
石ノ森章太郎(いしのもりしょうたろう)
1938年1月25日宮城県登米郡生まれ。本名は小野寺章太郎(おのでらしょうたろう)。1954年、漫画少年(学童社)にて「二級天使」でデビュー。1964年に週刊少年キング(少年画報社)にて「サイボーグ009」を連載開始。繰り返しアニメ・映画化され、長期にわたる大ヒット作となる。1971年に週刊ぼくらマガジン(講談社)で 「仮面ライダー」、翌年週刊少年サンデー(小学館)で「人造人間キカイダー」を連載。ともに短期連載だが高い評価を得た。1988年「HOTEL」にて第33回小学館漫画賞を受賞。1986年にはデビュー30周年を記念して、ペンネーム石森章太郎を石ノ森章太郎へと改名した。1998年、東京お茶の水順天堂病院で逝去。生前の業績に対し、勲四等旭日小綬章、日本漫画家協会賞、手塚治虫文化賞および特別賞を授与された。
島本和彦(しまもとかずひこ)
1961年4月26日北海道池田町生まれ。本名は手塚秀彦(てづかひでひこ)。1982年週刊少年サンデー2月増刊号(小学館)にて「必殺の転校生」でデビューし、1983年より少年サンデー本誌にて「炎の転校生」を連載開始。熱血マンガ風の力強い線と熱いセリフが特徴だが実のところギャグマンガ、というギャップと、散りばめられた細かいネタが賞賛を受けた。代表作に「逆境ナイン」、「吼えろペン」など。現在ゲッサン(小学館)にて「アオイホノオ」、月刊ガンダムエース(角川書店)にて「超級!機動武闘伝Gガンダム」を連載中。