オノ・ナツメとの交流

──アフレコ現場での様子も教えてください。お芝居の中では「出しすぎない」「騒がない」みたいなお話がありましたけど、現場では……。

下野　騒いでましたよ。

津田　騒いでましたね。

──（笑）。

津田　ていうかたぶん、騒がされるんですよね。

下野　うん、僕がね（笑）。

津田　もうイジられすぎるから、下野くんも突っ込まざるを得ないみたいな。

下野　そうですよ（笑）。大ベテランの方もたくさんしゃべってましたね。

津田　しゃべってたよー。

下野　クヴァルム役の石塚運昇さんなんて、もう超しゃべってましたよね（笑）。本編ではあんまりしゃべらないからって！

──休憩中はここぞとばかりに（笑）。

下野　寡黙なキャラクターだから、もうブースの外でしゃべるしゃべる（笑）。

津田　先輩たちもみんな超しゃべってましたよ。楽しかったです。

──すごく仲のいい現場だというのが伝わってきました。

下野　あとは騒ぎたくなるぐらい、毎回おやつがたくさん置いてあるんですよ。最終話のときなんて、オノ先生がすごい量のパンを買ってきてくださったんです。惣菜パンからおやつパンまで。キャストとスタッフの人数の倍はあるんじゃないかっていうくらい。

──へええ！ オノさんは何度かアフレコ現場にいらっしゃったんですか？

下野　3回ほどいらっしゃいましたね。

津田　ええ。ただオノ先生は「オンエアで観たい」という主義らしく、収録は聴かないでずっと別室にいらっしゃったんですよ。完成した作品を楽しみたいからって。

下野　飲み会でもお話する機会がありましたよね。

津田　僕は映画のお話をいっぱいできたんですよ。いくつかオノ先生の好きな作品を聞いて、「ああ、なるほど。だから『ACCA』のように伏線を回収するお話が好きなんだ」というのがわかりました。

──役についてお話することもあったんですか？

下野　「演じてくださってありがとうございます」って、感謝の言葉をもらいました。「いやいやこちらこそ」と思いながら。あと、みんなにそれぞれ演じているキャラクターのイラスト入りでサイン本をくださったんですよ。それがすごくうれしかったですね。みんなに渡すときに「これって今渡しに行っていいんですかね……？」って様子をうかがいながら行く姿がちょっと愛らしいなって思いました（笑）。

津田　「先生ならいつでも大丈夫ですよ。アフレコ止めてでも許されると思います」って（笑）。

アホアホだし、比較的バカです

──ちなみにBlu-ray BOX / DVD BOXには、特典として各巻にオーディオドラマと新作アニメが2本収録されるんですよね。オーディオドラマのほうは結構はっちゃけているとの噂を耳にしました。

下野　はっちゃけてるというか……様子がおかしいです（笑）。

津田　アホアホですよ。「バカだなこいつらー！」っていう感じです。

下野　「ジーンの夏休み」ではニーノが叫んでますからね。「ジーン！ ジーーン！」って。

津田　あんまりないことだよね（笑）。

──非常に気になります（笑）。新作アニメのほうはどうでしょう。

下野　あの……こっちも比較的バカです。

津田　バカだったね。

下野　しかも本編のシーンとリンクしていて、「実はこうでした」っていうエピソードがちょいちょい含まれているから、「マジかよ！」って思います（笑）。「この前ってこうなってたんだ」っていう。

津田　超バカだったなー。バカだった。すごいバカでした。

下野　あははは（笑）。もちろんバカじゃないお話もあるんですけどね。ジーンとニーノが絡んでるやつは比較的バカです。中学生とか小学生レベルの会話をしていて、「こいつらも実はこういうところがあったんだな」って思います。

津田　彼らの新たな一面が見れると思います（笑）。