誰もエロい感情を持ってくれなかった

──まず最初に、この番組のオファーが来て「やってみよう」と決めたポイントは？

決め手になったポイントはですね、私、「（臨死!!）江古田ちゃん」の5巻だけ持ってたんです。綺麗だなと思って、ジャケ買いしちゃったんですけど。それで、このドラマに出たら4巻までもらえるかなと思って。そしたらもらえなかったです。

──もらえなかったですか（笑）。実際、完成したドラマをご覧になりましたか？

普段、自分が出てる番組はあまり見ないんですけど、ナレーションを入れるときに見なきゃいけないから、こうやって（手の隙間から）見てました。番組が始まったら、メールとかでいろんな芸人仲間から「見たよ」って連絡がありました。

──全裸への反応も多かったのでは？

全然誰もエロい感情を持ってくれなかったです。アンガールズの山根さんから「1個もいやらしくないね」とか言われました。だから逆に良かったです。

──いやらしく映っていたら恥ずかしいと。

それはそれで、セクシーな方向に路線変更しようと思っていました。

──ナレーションは難しかったですか？

そんなに難しくなかったです。番組のナレーションを1回やったことあったので。あとは普段テレビとか見ながら、音を消音にしてやることはあります。

──自宅のテレビで遊ぶみたいな。

はい。何喋ってるかな～と思って適当に合わせて喋ったりしてます。そしたら次のシーンでいきなり車が横転したりして、ちょっと私の思った方向に行かない場合も多いです。

江古田ちゃんは寂しがり屋で私と一緒

──江古田ちゃんの人物像で、共感できる部分や似ている部分ってありますか？

江古田ちゃんは寂しがり屋なんです。1人でいるのに慣れちゃってるけど寂しいと思います。それ私と一緒。1人で遊ぶの好きです。

──逆に、江古田ちゃんの言動で「ここは嫌だな」というところはありますか？

江古田ちゃんのポスター撮影で肉を食いちぎっている写真を撮ったんですけど、私、肉嫌いだから、これは江古田ちゃんと違うところ。でも私、肉食系ではあると思います。バラエティ番組のひな壇で、「今入ってくんの!?」っていうタイミングで「わーっ！」って入ると「肉食だね～」って言われます。あとね、江古田ちゃんは猛禽のことを観察したり敵視したりしているけど、飲み会とかに一緒に行くでしょう？ 私はそういう人と一緒に行かないし、そもそもお酒飲まない。

──男の自分からすると、江古田ちゃんは女性の視点で男と女のやりとりを細かいところまで観察するのでちょっと怖いなって思ったんですね。鳥居さんも江古田ちゃんのように細かく観察しますか？

私は見ますね！ でも最近は、「私、人間観察が趣味なんです」とか言ってる人のほうを見るようになりました。気持ち悪いなと思いながら。そういうこと言ってる女って、大抵自分のことは見えてないんですよね。

──男って、そこまで観察する人は少ないと思います。

じゃあ本当に猛禽をかわいいものとして扱っているんですね。バカですね。猛禽って、いっぱいいますよ。もしかしたら江古田ちゃんも、猛禽から見たら猛禽って見られてるかもしれないもんね。だって江古田ちゃんも男が寄ってこないわけではなくて、あれだけ寄ってくるなら猛禽の要素を持ってるってことだと思います。だから本当に猛禽っていっぱいいると思いますよ。