お笑いナタリー Power Push - 劇場アニメーション「好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~」公開記念
尼神インター×ゆりやんレトリィバァ
私たちも先輩に恋してる
人気クリエイターユニット・HoneyWorks原作の劇場アニメーション第2弾「好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~」が公開されている。
この作品は高校生の恋愛青春ストーリー。先輩の綾瀬恋雪に惹かれる主人公・瀬戸口雛と、雛の幼なじみ・榎本虎太朗の揺れ動く心境をメインに描かれる。
劇場公開を記念してお笑いナタリーに、尼神インターとゆりやんレトリィバァが登場。自身の恋愛をストーリーに置き換えたという彼女たちの恋愛トークをたっぷり楽しんでほしい。
取材・文 / 成田邦洋 撮影 / 辺見真也
尼神インター×ゆりやんレトリィバァ インタビュー
雛を自分に置き換えて感情移入
──まずは作品をご覧になった感想をお聞かせください。
尼神インター誠子 すっごくキュンキュンしました。片思いって、つらかったりヘコんだりすることもあるけど一番楽しい。私も片思い歴が長いので、雛を自分に置き換えて感情移入できました。好きな人に会いたくなりました。
尼神インター渚 私は周りの脇役の方々に目が行きました。人が寂しかったり悲しんだりしているのを感じ取れる、“ええヤツ”が集まってるなと。恋愛しているときの「ここでこの人が一言、言ってくれたらいいのに」みたいな場面が入っていました。
──それは具体的にどのあたりでしょうか?
渚 チャラいヤツ(=柴崎健)とか、最初に“いけず”やなと思った女の子(=高見沢アリサ)とか。みんな優しくて空気読める。「実際そんなうまいこといかへんやろ」とも思いましたけど(笑)。
ゆりやんレトリィバァ 私もすごく感情移入できたんですけど、登場人物がかわいい方やイケメンの方ばっかりなので、「そりゃうまいこといくやろな」と(笑)。
誠子 でも、恋愛は顔だけじゃないよ。
渚 中身も大事やもんな。
ゆりやん 確かに、みんな不器用なところがありました。あとは雛の「好きな人がいるから勉強をがんばる」みたいなシチュエーションに共感しました。私も高校3年のときに1学年下の野球部の子が好きだったんですけど、その子に彼女ができて「クソー!」と思って、本当は卒業してからすぐ吉本に入ろうと思ってたんですけど、秋からめちゃくちゃ勉強しました。
誠子 雛みたいやんか。
ゆりやん 雛とは気持ちのベクトルが違うんですけど。悔しさが先なので。とにかく私もこの映画を観て、すぐにでも好きな人に電話したくなりました。
渚 映画の中で雛の友達が「普通の話してるのが楽しい」って言ってたけど、そういう普通のこと話すの?
ゆりやん そうですよ。渚さんにはわからないと思いますが(笑)。そういうのがいいんですよね、誠子さん。
誠子 そうよ。
──恋愛の話は普段もよくされるんですか?
ゆりやん めっちゃします。昨日も誠子さんに電話しちゃいました。
誠子 ほぼほぼ恋愛の話しかしていなくて、お笑いの話はまったくしないです(笑)。
──常にときめいている?
ゆりやん そうです。見ての通り(笑)。
小5で告白してしっかりフラれた
──幼なじみの雛と虎太朗の関係性もストーリーの中心になっています。皆さんに幼なじみとの思い出はありますか?
誠子 あります。初恋の人が幼なじみの男の子で、近所に住んでいてずっと好きで、でも気持ちは言えなくて。小学5年のときにその子の家まで行って、初めてバレンタインのチョコを渡しました。で、告白して、「ごめん」って言われました(笑)。小学生やから「ありがとう」くらいで終わると思ってたら、しっかりフラれて。その子はめっちゃ遠いところに引っ越していきました。
ゆりやん 逃げるように?(笑)
誠子 逃げるように。まさか本格的にフラれるとは思いませんでした。今は連絡取ってないです。
──作品の中に、気になる男性キャラクターは誰かいましたか?
誠子 いろいろな男性キャラクターがいるから「私、誰派」とか、すごく言えるよね。ゆりやんは誰派?
ゆりやん 私は虎太朗派です。ホンマは好きな人を追いかけたいタイプなんですけど、恋雪先輩ってちょっと鈍感やったやないですか。
誠子 たしかに鈍感やった。あんなに雛に言われてたら、普通わかるよな?
ゆりやん 私たちの好きな人もそういうフシがあるんですよね、誠子さん。
誠子 そうやなー。
渚 そういうフシがあるも何も、アンタらは自分から好きな人に「好き」って言うてるやろ。
誠子 私が気になったのは、柴崎健。私と健との出会いは最悪やねん。
ゆりやん 誠子さんと健は出会ってないですよ(笑)。
誠子 最初出ていたときに「何コイツ!」って思って。
──たしかにチャラいように見えます。
誠子 ファストフード店のシーンで、空気読めないフリしてかき乱してた。でも、あれって「コイツがコイツのことを好き」とかお互いの気持ちをわかってる、ってことじゃないですか。実は空気読めるんやと思って。彼がみんなの心を動かしたので、意外と優しいタイプやと思うんですよ。
ゆりやん なるほど。ちょっと陰もありますしね。
誠子 一見チャラそうに見えて実は寂しがり屋やと思うんで、キャラクターの奥行きも感じました。
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- 映画「好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~」 2016年12月17日公開
- 出会いは最低だったのに、いつの間にか雛の胸は高鳴っていく。
瀬戸口雛は中学の先輩・綾瀬恋雪に惹かれ、同じ高校への進学を目指して猛勉強。幼なじみの榎本虎太朗と共に、桜丘高校へ入学する。
冴えなかった恋雪は片思いの相手のために、休み明けにイメチェンしてモテ始める。そんな状況に雛は告白を決意するけれど!?
人気クリエイターユニット・HoneyWorks原作の劇場アニメーション第2弾。高校生の恋愛青春ストーリーだ。
スタッフ
- 原作・音楽:HoneyWorks
- 監督:柳沢テツヤ
- 脚本:成田良美
- キャラクターデザイン・総作画監督:藤井まき
キャスト
- 瀬戸口雛:麻倉もも
- 榎本虎太朗:花江夏樹
- 綾瀬恋雪:代永翼
- 柴崎健:細谷佳正
- 山本幸大:松岡禎丞
- 高見沢アリサ:東山奈央
- 瀬戸口優:神谷浩史
- 榎本夏樹:戸松遥
- 望月蒼太:梶裕貴
- 早坂あかり:阿澄佳奈
- 芹沢春輝:鈴村健一
- 合田美桜:豊崎愛生
- 成海聖奈:雨宮天
- 濱中翠:Gero
- 映画「好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~」公式サイト
- 「HoneyWorks」劇場アニメ公式 (@HoneyWorksMovie) | Twitter
- 「好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~」作品情報
©HoneyWorksMovie
左 / 尼神インター誠子(アマコウインターセイコ)
生年月日:1988年12月4日
出身地:兵庫県神戸市
中央 / 尼神インター渚(アマコウインターナギサ)
生年月日:1984年8月6日
出身地:兵庫県尼崎市
右 / ゆりやんレトリィバァ
生年月日:1990年11月1日
出身地:奈良県吉野郡