藤井健太郎氏「STAGE:0×コカ・コーラ」CM監督で新境地

テレビプロデューサー、演出家の藤井健太郎氏が「STAGE:0×コカ・コーラ」CM「コカ・コーラ STAGE:0 『ヒーロー』篇」の監督を務めた。

このCMは、日本最大の高校eスポーツの祭典「STAGE:0」の全国大会が2022年8月、4日間にわたって開催されたことを記念して特別に制作されたもの。「水曜日のダウンタウン」「クイズ☆正解は一年後」など数々のバラエティ番組を手掛けている藤井氏だが、本格的なCMを手掛けるのはこれが初めてのことだ。eスポーツの今昔を描いたCMの概要を、新境地を開いた藤井氏のコメントと併せて紹介する。

構成 / 成田邦洋

「STAGE:0(ステージゼロ)」とは?

同じ高校在学中のメンバーで構成されたチームで日本一を争う、高校対抗eスポーツ大会。2019年にスタートし、第4回となる今大会「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2022」は全国2060校、2559チーム、6728名の高校生がエントリーした。このエントリーチーム数とエントリー人数は過去最高となっている。

実施されたのは全5部門。8月12日から8月15日にわたって行われた決勝大会の結果、クラッシュ・ロワイヤル部門でN高等学校(沖縄県)の「最弱IMasters」、フォートナイト部門で水島工業高等学校(岡山県)の「コンテンダーリーグ」、リーグ・オブ・レジェンド部門でN高等学校(沖縄県)の「N1」、フォールガイズ部門でN高等学校(沖縄県)の「funa_3935」、ヴァロラント部門でS高等学校(茨城県)の「achive5」といった各チームが見事優勝を果たした。

SNSでは「ステゼロ熱かった!」「配信に思わず見入ってしまった」「あっという間の4日間」「高校生のレベルが本当に高い」といった反響が続々。大会の様子はオフィシャルサイトでアーカイブ配信されている。

藤井健太郎氏監督「STAGE:0(ステージゼロ)×日本コカ・コーラ」 CM動画「コカ・コーラ STAGE:0 『ヒーロー』篇」

藤井健太郎氏 コメント

藤井健太郎

本動画制作にチャレンジした理由

まず、ちゃんとしたCM制作の仕事は初めてだったので、「これまでにやったことのないこと」としての興味がありました。そして、普段はある程度自由に制作が出来る環境にあるので、逆に明確なお題のある「モノづくり」で自分にどんなことが出来るかにも興味が湧きました。

動画に込めた思い

あまり詳しくなかったeスポーツやその高校生大会「STAGE:0」について学んでいくと、学校によっては部活動にもなっていて、親御さんもそれを応援している……という状況がわかり、新鮮でした。我々が幼かった頃の“ゲーム”の置かれていた状況とのギャップを面白く感じたので、その対比や変化をわかりやすい形で表現しようと思いました。なるべく多くの世代の方から共感が得られるように意識したつもりです。

自身のゲーム体験

人並みには好きでしたが、特別なのめり込み方はしていないと思います。誰もやってなかった、かつそこそこ難易度の高かったファミコンの「男塾」を夏休みに祖母の家でひたすらプレイしていた記憶があります。

お笑いナタリー読者へ

これといったお笑い要素はないのですが、90秒なのでよかったら見てみてください。

プロフィール

藤井健太郎(フジイケンタロウ)

1980年生まれ、東京都出身。テレビプロデューサー、演出家。立教大学卒業後、2003年にTBS入社。「リンカーン」「ひみつの嵐ちゃん!」などのディレクターを経て、「クイズ☆タレント名鑑」「テベ・コンヒーロ」などを演出・プロデュース。2022年9月現在、「水曜日のダウンタウン」「クイズ☆正解は一年後」「オールスター後夜祭」などの演出を手がけている。著書に「悪意とこだわりの演出術」(双葉社)がある。