お笑いナタリー PowerPush - 特別ギャグ講座も開講! オジンオズボーン

松竹芸能タレントスクールで出会った2人の歩み

特別講座開講!オジンオズボーン先生の一発ギャグ添削

特別講座を実施したオジンオズボーンと松竹タレントスクールの生徒たち。

昨年12月某日、東京・松竹芸能 新宿角座にてオジンオズボーン先生による特別講座を実施した。内容はいたってシンプル。松竹タレントスクールの現役生徒たちが考案してきた渾身の一発ギャグを、オジンオズボーンの2人に添削してもらおうというものだ。果たして先生はギャグの原石をどう磨いていくのか。

ゲーム性を取り入れみんなで遊べるギャグに

大きな拍手で迎えられたオジンオズボーン先生。「お願いします!」と互いに挨拶していよいよ特別授業の開講だ。「ギャグやりたい人ー!」の呼びかけに対し、こんなチャンスは2度とないとばかりにこぞって手を挙げる生徒たち。まず指名されたのは「3個目のミス」というコンビを組むマリン。1つ目が不発だったことから「続きまして!」と立て続けにギャグを披露するハートの強さを見せた。先生が添削したのはうつ伏せになって膝を曲げながら「イモムシ!」と叫ぶギャグ。

篠宮 ケツ上げて「イモムシ」やろ? そのままケツ下げて「ムシイモ!」っていうのは?

高松 それを高速でやってみたら?

篠宮 どっちが「イモムシ」か「ムシイモ」かわからんくなるくらい速く!

マリン イモムシ! ムシイモ! イモムシ! ムシイモ! イモムシ! ムシイモ!……

篠宮 好きなのはどっち!?

マリン イモムシ!

高松 あははは! イモムシなんや(笑)。

篠宮 これでええやん。「イモムシ、ムシイモどっちが出るでしょうクイズ」。どっちかなー。イモムシかな。

高松 俺もイモムシやな。

マリン イモムシ! ムシイモ! イモムシ! ムシイモ! イモムシ! ムシイモ!……イモムシー!

篠宮高松 やっぱり!(笑)

生徒のギャグを自ら実践

ギャグ添削講座の様子。

続いてはコンビ「棚からブタもち」の餅田コシヒカリ。「去年のクリスマスの私」と題し、女性ならではの柔軟さを生かして両方の足裏をくっつけたまま円を描いて転がるという体を張ったギャグを披露する。

高松 その動きはなんなの?

餅田コシヒカリ 大好きな動きです!

生徒のギャグを実演してみせるオジンオズボーン高松。

篠宮 高松もやってみたら? タイトルは「今年の正月の私」で。

高松 えー?(見よう見まねで転がってみるも起き上がれない)

篠宮 (転がれない高松を見て)けっこうすごい動きなんやな(笑)。じゃあ、ちょうど1周回ったところで自分の行ってる美容院の名前を言ってみて?

餅田コシヒカリ はい!

オジンオズボーン先生は思いつくアイデアを次々に試し、緊張した生徒がハプニング的に起こす行動もギャグに取り入れて進化させていく。

1周回って原点に

生徒(右端)のギャグに脱力するオジンオズボーン。

最後に指名したのはわっしー教授。経済学を教える現役の教授だという。「なぜ養成所に入ったんですか?」と問われると「芸人になりたい」と即答。続けて「何歳の頃から?」「今年の正月です」「ついこの間やん!」というやり取りが教室の笑いを誘う。ロボットに漫才をさせようと思いネタ作りを学びに来たが、自分がやったほうが面白くなるはずと一念発起。異色の経歴を持つ彼がどんなギャグを見せるのか注目が集まる中、満員電車で痴漢される男を演じ、力いっぱい「ケツ触るなよ!」と叫ぶ。

高松 ちょっと厚切りジェイソンみたいになってません?(笑)

篠宮 じゃあ、せっかく教授なのでこれからの日本経済がどうなっていくか、痴漢に向かって簡潔に伝えてみてください。

高松 難しくないですか?

ギャグ添削講座の様子。

わっしー教授 やってみます。(セリフを「失業増えるよ!」に変えて実演)

篠宮 大学で教えている学生に言いたいことを痴漢に向けて言ってみるとか。

わっしー教授 (セリフを「私語するなよ!」に変えて実演)

高松 奥さんに対して直してほしいところ。

わっしー教授 (セリフを「小遣い増やせよ!」に変えて実演)

篠宮 小遣い制なんや。

高松 痴漢に向けて本音をしゃべるシリーズ面白いですね。

篠宮 (何かを思いついてわっしー教授に耳打ちする)

わっしー教授 (セリフを「この痴漢野郎!」に変えて実演)

高松 うわ、最初に戻った!(笑)

  • 特別講師を務めるオジンオズボーン。
  • 耳打ちでアドバイスするオジンオズボーン篠宮(中央)。

1人ひとりにたっぷりと時間を使いながら、キャラクターを探ってその生徒が繰り出すにふさわしいフレーズを見つけていったオジンオズボーン先生。最後は「みんな堂々としていて面白かった」(高松)、「大勢の場で手を挙げる機会は芸人をやっていると山ほどあるので、いかに指してもらうかを工夫してみるのもいいんじゃないでしょうか」(篠宮)と語って特別講座を締めくくった。

オジンオズボーン先生、ありがとうございました!

ギャグ指導を受けた生徒の声

  • 自分のキャラクターとリンクしたようなアドバイスをいただきました。これからも一発ギャグをやる機会もあると思うので、そこで使えるギャグに磨いていけたらなと思います。
  • アドバイスを生かして、これからどんどん披露していきたいと思います。また見ていただけるようにストックも増やしていきたいです。
  • 自分が思ってた以上のアイデアをいただき、「そんな考えもあるんだ!」と驚きました。自分ももっとがんばらなきゃと思いました。
  • 見せるときに緊張して、振られたときに頭真っ白になってしまいました。初めてお見せしたギャグをその場でどんどん直してくださったので、発想力がすごいなと間近で感じました。憧れの先輩です。

松竹芸能タレントスクール

「お笑いタレントスクール」「女性タレントスクール」「女優・俳優コース」「ジュニアタレントコース」からなる芸能スクール。40年の歴史を誇り、よゐこ、TKO、ますだおかだ、キンタロー。など、多くのタレントを輩出している。特徴は少人数制クラスの授業。1人ひとりの個性を見極め、それぞれに合った方法で丁寧に指導する。

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応募締切:2016年2月1日(月)
オーディション実施日:2016年2月13日(土)
オジンオズボーン

オジンオズボーン

左 / 篠宮暁(シノミヤアキラ)
1983年2月8日生まれ。京都府出身。

右 / 高松新一(タカマツシンイチ)
1980年11月21日生まれ。千葉県出身。