お笑いナタリー PowerPush - 特別ギャグ講座も開講! オジンオズボーン
松竹芸能タレントスクールで出会った2人の歩み
松竹芸能タレントスクールが2016年4月期生を募集している。同校は開校40年の歴史を誇り、よゐこ、TKO、ますだおかだ、キンタロー。といった幅広い芸風の芸人を輩出。この中でも「M-1グランプリ2002」王者のますだおかだに憧れて松竹芸能の門を叩いたのがオジンオズボーンの高松だ。
お笑いナタリーでは大阪校で出会いコンビを結成、早くから頭角を現したオジンオズボーンの2人にインタビューを実施。トガっていたという下積み時代、初舞台の思い出、劇場を持つ事務所ならではの強みなどについて語ってもらった。また東京校で学ぶ現役スクール生を対象に、オジンオズボーンのギャグ添削講座を特別に開講。賑やかな授業の様子をレポートする。
取材・文 / 狩野有理 撮影 / 辺見真也
関西弁と関東弁を使い分ける“ハイブリッド漫才師”
──お2人のコンビとしての歩みは養成所での出会いがスタートですよね。
篠宮暁 そうですね。当時はお笑いブームでもなんでもなくて、大阪でお笑い目指す人ってだいたい吉本さんに行っていたんですよ。当時松竹に来ていたのは、えらいオッサンやったり、ちょっと変わってる方が多くて。僕は高校2年生だったんですが、その中でも歳が一番近くて話せそうやなっていうところで高松に声をかけました。
高松新一 僕は千葉県出身なので「関西人は全員オモロイ」みたいなイメージが強かったんです。篠宮にコンビ組もうって言われたときも「こいつだ!」っていう感覚よりも、早くコンビを組んで何かやりたかったから、「これがダメでも、面白い人はほかにもいるし違う人と組めばいいか」という軽い感じで組みました。
──高松さんが東京ではなく関西でお笑いを始めようと思ったのはなぜですか?
高松 ますだおかださんに憧れがあって、最初から松竹芸能に入りたかったんです。そのときは東京に松竹の養成所がなかったので迷わず大阪へ行きました。
──そもそもの芸人になろうと思ったきっかけを聞かせてください。
高松 小学校の頃に友達の前でコントみたいなことをやったりしていたんです。そこでウケる快感を味わって、そのままの勢いで今に至ります。
篠宮 僕は「ボキャブラ天国」です。中学のときすごいブームで。お笑い芸人って女の子にキャーキャー言われる職業なんだっていうのを、あのゴールデンタイムの番組で知ってからですね。ネプチューンさんや海砂利水魚(現くりぃむしちゅー)さん、X-GUNさんたちが出ていて、すごく華やかに見えました。
──そして養成所の門を1人で叩くわけですが、同級生に相方候補はいなかったんですか?
篠宮 けっこう誘いましたよ、10人くらい。でもさすがに高校生で芸人やってみようって奴は周りにいませんでした。
高松 しかも僕は大阪松竹に入るって決めていたので余計に。賛同者は得られず1人で大阪に行って、1人暮らしを始めました。
──高松さんは関西弁を習得するのも大変だったのでは。
高松 篠宮にも教わりましたが、当時コンビニの深夜バイトをやってたんですよ。暇な時間帯を使って大阪生まれの人に関西弁について聞いていました。でも、関西でも地域によって癖があるみたいで。「どれが本当の関西弁なの?」って聞いたら「どれもホンマの関西弁や!」みたいに返されて、どうしたらいいかわからなくなったり(笑)。
──最終的にどこの地域の関西弁に落ち着いたんですか?
篠宮 これが結局、完璧には習得できずに東京に出てきているんですよ。
高松 だから今、関西弁のツッコミと関東弁のツッコミが混じった漫才師になってます。
篠宮 ハイブリッド漫才師。
高松 いいように言えば(笑)。そのときどきでちょうどいいほうを使って。
──珍しいですよね。ツッコミの言葉として言いやすいのはやっぱり関西弁ですか?
高松 僕のイメージですが、ガツンと言うときは関西弁のほうがいいんです。で、足元をすっとすくうような、ボソッと言うのは関東弁のほうがいいような気がします。
篠宮 いや、そんなツッコミお客さん戸惑いますよ!
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「お笑いタレントスクール」「女性タレントスクール」「女優・俳優コース」「ジュニアタレントコース」からなる芸能スクール。40年の歴史を誇り、よゐこ、TKO、ますだおかだ、キンタロー。など、多くのタレントを輩出している。特徴は少人数制クラスの授業。1人ひとりの個性を見極め、それぞれに合った方法で丁寧に指導する。
- 松竹芸能タレントスクール オーディション応募受付中
- 応募締切:2016年2月1日(月)
- オーディション実施日:2016年2月13日(土)
オジンオズボーン
左 / 篠宮暁(シノミヤアキラ)
1983年2月8日生まれ。京都府出身。
右 / 高松新一(タカマツシンイチ)
1980年11月21日生まれ。千葉県出身。