お笑いナタリー PowerPush - 特別ギャグ講座も開講! オジンオズボーン

松竹芸能タレントスクールで出会った2人の歩み

「ノーセンス」のつもりはなかった

──養成所在籍中はどんな授業を受けましたか?

篠宮暁

篠宮 今みたいにカリキュラムがしっかりしていなかったし、講師の方ではなく社員さんがネタを見てくれていました。最初はまだネタもないので、「1週間にあった面白い話をまとめてこい」みたいな。コンビを組んだ人からどんどんネタ見せしていきました。

高松 発声やレポーターの練習など基礎練習みたいなものもありましたけど、途中で行かなくなっちゃいました。

篠宮 芸人以外にも、その授業には女性タレント部も来るんです。だからえらい華やかで、そのお姉さんたちを見るために2回くらいは行きました。

──(笑)。お2人はいつ頃コンビを組まれたんですか?

篠宮 僕らは入って1カ月後には組んでいました。社員さんにネタ見せして、合格すればライブのノルマチケット10枚もらえるんですよ。これがライブの出演権ってことで、最初に受かったときはめちゃめちゃうれしかったんですけど、ライブの前にもう1回ネタ見せがあって。そこには別の社員さんが来て、同じネタを見せたらボロカスに言われたんです。ただ、ライブではめちゃめちゃウケたからその社員さんに対して「どやー!」みたいな。ちょっとトガってました(笑)。

──そんな時代があったとは。今では「ノーセンスユニークボケ王決定戦」で活躍する篠宮さんですが、当時ご自身では「ノーセンス」なんてつもりはなかったんじゃないですか?

篠宮 まったく思っていなかったです。同じ世代にキングコングがいて、「なんとかキングコングより上に行きたい」って思っていたんですけど、やればやるほど差が開いていく感覚がありました。キングコングどころかほかの芸人に真っ向勝負しても全然勝てなくて。そこで勝負することを諦めてからノーセンスに目覚めましたね。

──ノーセンス的な素養はご自身でも感じていたんですか?

オジンオズボーン

篠宮 もともと好きな芸風はそっち(ノーセンス)やったんです。でも顔に特徴があるわけでもないですし、自分ではできないと思っていて。30歳近くになってきたら「あれ、意外といけるぞ? じゃあこっち行こう!」と。

──わりと最近のことなんですね。結成当初の高松さんはどんな芸風だったんですか?

高松 芸風はまだつかめていませんでした。漫才も、もっとうまいことできるっていう感覚がどこかにあったんですけど、思っていたのと実際にやってみるのとでは違うなって思いながら、もがいていた記憶があります。

劇場の空気を養成所のときから味わえる

──先ほども少しお話に出ましたが、初舞台の思い出をお聞かせください。

篠宮 めちゃめちゃ緊張したのを覚えています。もう息できないくらい。ひょっとしたら今までで一番緊張したかもしれないです。でも無事にウケて、舞台からはけたあとの気持ちよさったらなかったです。

高松新一

高松 僕が冒頭のしゃべりでコントの設定を全部説明するっていう、超オーソドックスなコントなんですけど、最初1人で出て行かなきゃいけないからそれだけで緊張しました。

篠宮 設定全部言っちゃうあたり、当時からノーセンスでしたね! 「これがセンスや!」みたいな感じでやってましたけど、全然ノーセンスや(笑)。

──初めてお金をもらったお仕事って何だったか覚えていますか?

篠宮 大阪・浪花座の昼興行が当時あって、8月の間だけお盆興行の一環で若手大会があったんです。10日間全部出て、次の月に入ってきたギャラが3000円でした。その3000円がめちゃめちゃうれしかったのは今でも覚えています。それでCDを買いました。たしか、hitomiさんとか大黒摩季さんとかやったかな。

高松 僕は1人暮らししていたのでふわっと生活費に消えた気がします。

──今の東京のスクール生は教室が新宿角座ということもあって舞台に立てるチャンスがたくさんあります。

篠宮 やっぱり劇場の空気を養成所のときから味わえるのはすごく恵まれていますよね。忍び込んで先輩のライブもたくさん見学できますし。

高松 よく、若手の頃に「24時間お笑いのこと考えろ」みたいなことを言われてきたんですけど、「気狂うわ!」ってずっと思っていて。芸歴重ねてふとその言葉を思い返すと、「24時間お笑いに触れ合いなさい」って意味だったんだとわかってきました。誰かしら芸人が必ずいますから、劇場に来てしゃべってるだけでもためになるんじゃないかな。

──最後になりますが、高松さん憧れのますだおかださんとの思い出について聞かせてください。

オジンオズボーン

高松 ますだおかださんで一番印象に残っているのが、2001年のはじめ、ますおかさんが「M-1グランプリ」のネタを調整するために僕ら世代の若手のライブにやってきて。「ますおかさんのネタ合わせを見られた!」っていう感動は鮮明に覚えています。で、ますおかさんが2002年に「M-1」で優勝したじゃないですか。あのときに「やっぱり僕の目に狂いはなかった」ってわけのわからん感覚になりました(笑)。

篠宮 当時僕らがやっていた京都の女の子の「やすえどすえ」っていうネタを、ずいぶん前から増田さんが言うてくれてるんですけど、今でも会うと「やすえどすえ」って言ってくる。いつまで言うとんねん!(笑) いや、ありがたいです。

松竹芸能タレントスクール

「お笑いタレントスクール」「女性タレントスクール」「女優・俳優コース」「ジュニアタレントコース」からなる芸能スクール。40年の歴史を誇り、よゐこ、TKO、ますだおかだ、キンタロー。など、多くのタレントを輩出している。特徴は少人数制クラスの授業。1人ひとりの個性を見極め、それぞれに合った方法で丁寧に指導する。

松竹芸能タレントスクール オーディション応募受付中
応募締切:2016年2月1日(月)
オーディション実施日:2016年2月13日(土)
オジンオズボーン

オジンオズボーン

左 / 篠宮暁(シノミヤアキラ)
1983年2月8日生まれ。京都府出身。

右 / 高松新一(タカマツシンイチ)
1980年11月21日生まれ。千葉県出身。