お笑いナタリー Power Push - デッドプール

“クソ無責任ヒーロー”瓜二つ?ウーマン村本激賞「新しい時代が始まります」

映画「デッドプール」のBlu-ray & DVDが10月5日に発売された。ライアン・レイノルズが“クソ無責任ヒーロー”デッドプールに扮するアクションムービーだ。

「クソ無責任で正義感ゼロ。おしゃべり大好き」といったデッドプールのキャラクター像にお笑い界でもっとも近いと思われる芸人・ウーマンラッシュアワー村本が、このたびお笑いナタリーに登場。相方・中川パラダイスと掛け合いを展開しながら「デッドプール」への熱い思いを語った。

あわせてウーマンの漫才「バイトリーダー」を、この「デッドプール」仕様にアレンジした動画も公開。村本が書き下ろした漫才で楽しく「デッドプール」の魅力に触れよう。

取材・文 / 成田邦洋 撮影 / 辺見真也

動画の掲載は終了しました。

ウーマンラッシュアワーインタビュー

「デッドプール」はウーマンの漫才の手法と同じ

──この特集ページで公開する動画のために、お2人には「デッドプール」をテーマにした漫才を披露していただきました。途中でカメラに向かって村本さんが語りかけるシーンがありましたが、「デッドプール」の演出を意識したのでしょうか?

「デッドプール」より。

村本大輔 スクリーンの向こうのお客さんに語りかけるっていうのは、もともと僕の漫才の手法とまったく同じ。漫才というのは三角形でやるんです。自分と相方とお客さん。「今の話、聞きましたー?」ってお客さんに聞いたりする。「デッドプール」って実は漫才をやっているんですよ。お客さんに語りかけることによって、観ているほうには言葉がグッと入ってくる。「無視されてないんだな。見られてるんだな」という感覚になるから。ティム・ミラー監督、たぶん僕のトークライブに来てたんじゃないかな?

──監督が実は村本さんの影響を受けていた?(笑)

村本 なんか会場でメモを取っていた気がします。「これはデッドプール用」って。

中川パラダイス 何を根拠に?(笑)

村本 「デッドプール」はヒーロー映画をイジッたり制作費のことを言ったりしているのも面白いですよね。それも僕らの漫才に似ていると思います。ティム・ミラー監督、やっぱり劇場の客席にいましたね(笑)。

狂気的な復讐心がデッドプールと似ている

──“クソ無責任ヒーロー”というデッドプールのキャラクター像が、村本さんのイメージと重なります。実際に作品をご覧になって共通点は感じられましたか?

村本 狂気的な復讐心が似ているんじゃないかと。復讐心なんてどうでもいい、っていうヒーローが多い中、デッドプールは復讐に対しての執念がすごいんですよ。

──村本さんが今抱えている復讐心とは?

村本 今(=撮影時に)この格好をしているから言うわけじゃないですけど、8.6秒バズーカーにアドバイスしたことがあるんですよ。営業の打ち合わせでクライアントさんに嫌なことを言われたらしくて。Twitterでエゴサーチしても、そのクライアントさんが「今さら8.6秒かよ」ってツイートしてて、これはもうアカンと。だから、「とりあえず別名でその人に向けて自分たちの悪口をツイートして、どんどん悪口を引き出して証拠を揃えていけ。それでクライアントさんの営業に出て、ネタをやって、最後に『こんなこと書かれてるんですよ!』って叫べ」と言ったんです。

パラダイス すごい復讐劇やね(笑)。

「デッドプール」より。

村本 「それで金もらえるし、恥かかせられるし完璧や」と思って。でも8.6秒には「それはできない」と断られました。なので僕がこのアドバイスをした貴重な時間を返せ、という復讐を今考えています(笑)。

パラダイス なにかしら最終的に復讐につながっていくんや。

村本 あと、この作品は観ていてスッキリするんです。デッドプールの敵に対する挑発の仕方とか。限りなく人間味のあるヒーローでカッコいい。

──パラダイスさんは「デッドプール」をどうご覧になりましたか?

村本 そもそも映画館で観た? 僕は映画館で2回観たし、アメリカに行ったときに原作のマンガも買っています。

パラダイス 僕は正直、映画館では観ていないです。タイに行った飛行機の中で、日本語訳のある映画が「デッドプール」しかなかったので観ました(笑)。

村本 消去法で「デッドプール」なんですよ、コイツは!

パラダイス いやいや、そうじゃない(笑)。もちろん興味はあって観たかったんですよ。たまたま飛行機で観られたのでラッキーでした。

中川パラダイスに“デッドプール愛”はあるのか

──まだパラダイスさんの映画の感想を伺えていませんが……。

村本 せっかくこうしてインタビューしてもらえるんやからさ、“デッドプール愛”というのを知りたい。だいたいお前、ストーリー言える? 俺がストーリー言ったら「そうそうそう」って乗っかってくるから、俺はなんにも言わないからな。

──厳しいですね。

村本 愛がないんですよ。デッドプールには映画の序盤で好きな人ができるんだけど、自分が病気ということがわかって……。

パラダイス あった、あった。

村本 はい、乗っかった! アカンアカン! 頭の中に記憶がフワフワあるだけや!

パラダイス でもBlu-rayが10月5日に発売されますから。それで思い出すことが可能です。

村本 お前が思い出すためのBlu-rayちゃうねん!

Blu-ray & DVD「デッドプール
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映画「デッドプール」オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント

あらすじ

かつて特殊部隊の有能な傭兵だったウェイドは、ある日、末期ガンと宣告される。謎の男にガンを治せると聞かされ、彼は連れていかれた施設で治療に臨むが、そこでは余命わずかな者たちが人体実験を施され、戦闘マシンとして売られるという恐ろしいプロジェクトが進んでいた。ウェイドも実験によって改造され、どんな攻撃を受けても回復できる肉体を手にするが、醜い姿になり施設から脱走。元の自分に戻り、愛する女性と再会するため、自作のコスチュームで「デッドプール」となった彼の戦いが始まる!

監督

ティム・ミラー

キャスト

デッドプール / ウェイド・ウィルソン:ライアン・レイノルズ
ヴァネッサ:モリーナ・バッカリン
エイジャックス / フランシス:エド・スクライン
ウィーゼル:T.J.ミラー
エンジェル・ダスト:ジーナ・カラーノ
ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド:ブリアナ・ヒルデブランド

ウーマンラッシュアワー

村本大輔(ムラモトダイスケ)
生年月日:1980年11月25日
出身地:福井県

中川パラダイス(ナカガワパラダイス)
生年月日:1981年4月12日
出身地:大阪府

2008年結成。「THE MANZAI 2013」優勝。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。


2016年11月2日更新