自分大好き青山フォール勝ちの“ヒサシ買い”

──数多くいるボートレース好き芸人の中からこの2組で番組をやれると聞いたときはどう思いましたか？

拓　なんで僕たちなんだろうって（笑）。

大　ボートレースの配信番組は先輩方がよく出ているので、僕らに回ってくるとは思いませんでした。グランジの大さん、すーなかさん、LLR福田さん、いけやさんあたりが牛耳っているので。

──ではみなさんは次世代のボートレース芸人の筆頭ということですね。

ネルソンズ和田まんじゅう　そうなのかな？（笑）

拓　そんなことはないですよ！

青山　ネルソンズは岸が好きでずっとやっていますし、和田が「DYNAMITE BOATRACE」のCMに出ています（※）。だから僕は本当にラッキーです。

※CM出演は2022年。

和田　CM撮影のときに6号艇、緑色の衣装を着ることになっていたんですが、きつくて入らなくて。共演の中村獅童さんを40分待たせてしまうという事件がありました。

一同　あはははは！（笑）

拓　6号艇じゃなくても入ってないから（笑）。ボートレーサーって基本、男性でも52kgとかなんですよ。

和田　結局衣装さんがうまいこと縫い合わせて、ちょっとだけ大きくしてくれました。

──そんなご苦労があったんですね。青山さんはあまりやられない？

青山　そうですね。楽屋でこいつらがやっているのを見てるだけで面白いんですよ。

拓　でも青山ってさ、よくあれやってない？

大　“ヒサシ買い”な。

岸　“ヒサシ買い”の青山ですよ。

大　青山って自分のことがものすごい好きだから、いっつも1-3-4（ヒサシ）を買うんです。

和田　自分大好きすぎて。メールアドレスも「legend of 134」です。

青山　中学から変わってないです（笑）。

──“ヒサシ買い”で当たることはあるんですか？

青山　それが、めっちゃ当たるんですよ！

──おお！

青山　100円とかしか賭けないので、そういう買い方をしてもいいんです。

拓　確かに、初めての人はなじみのある数字とかで買ってもいいと思います。バスツアーで浜名湖に来たときに、お客さんが自分の誕生日の数字で買って、100円が3万円くらいになったんですよ。そのバスツアー代を払ってもなおプラスで帰ってました。

──ダイタクのお二人のボートレース歴は長いんですか？

大　7年くらいですかね。大さんやすーなかさんにお酒の飲み方とかいろいろ経験させてもらっていて、ボートレースもその1つでした。楽屋でやっていて、「今当たって4万になったぞ」「本当ですか!?」みたいなところからちょっとずつハマっていき、4、5年前くらいからテレボート会員（※）になって本格的にやるようになりました。

※スマホから全国24ボートレース場の舟券を100円から購入できる、ネット投票サービス。レースLIVEやリプレイ映像も視聴可能で、入会金、年会費は無料。

──この2組の相性というのはどうですか？

大　同期でずっと一緒にやっていたし、NSCを入れたら15年の付き合いなので、相性はばっちりです。

和田　僕はもうどっちが大か拓か見分けがつきます。

青山　今言う話じゃねえだろ（笑）。

──ちなみに見分け方は？

大　いや、いいんですよ！ 1年目のインタビューみたいな質問（笑）。

岸　ダイのほうが分厚いです。あと、タクの私服がちょっとダサいです。

和田　ダイのほうが服が大きいです。

岸　だから、分厚いからだろ（笑）。

青山　僕はまだよく見分けつかないので、目の下のほくろで区別してます。

「奥さんのために」奇跡起きた

──ご自身のボートレース歴の中で印象深かった出来事を教えてください。

大　初めて特大万舟（※）を当てたときはめちゃくちゃ興奮しましたね。1000円が69万3000円になって。そのときヨシモト∞ホールにいたんですけど、座ってたソファから飛び跳ねました。

※「万舟（まんしゅう）」は1万円以上の配当金がついた勝舟投票券のこと。

拓　楽屋にいてダイから呼ばれることってほぼないんですよ。でもそのときは「ターーーーーーーーーーク！」って呼ばれて（笑）。

和田　友達少ないから家族呼んだんだ（笑）。

大　このすごさをわかってくれる人がいなかったんだよ。蛙亭とかと一緒だったけど「なんでこの人こんなに騒いでるの？」ってなるから、「ターーーク！」って。

和田　あ、僕もめっちゃいい思い出ありました！ マジでお金ないときに、奥さん、あ……元奥さんが誕生日にめちゃくちゃ欲しい靴があると言っていて、3万円くらいしたんです。でも1万円しか持っていなくて、ダイに相談したら「OK、わかった」とめちゃくちゃ堅い舟券を買って当ててくれて。それがちょうど3万いくらになって、お目当ての靴を買ってプレゼントしました。

──素敵な思い出ですね。

大　素敵ですか!?（笑）

和田　でもすごかった、あれは。

岸　狙ったときって大抵外れるんですよ。でも、奇跡起きましたね。「奥さんのために」っていう思いが。

和田　元奥さんね。

──では改めて、ボートレースの楽しみ方を教えてください。

大　一度まずは場に行ってみてほしいですね。さっきも若い女の子が「行けー！」ってやってて、見たら自分の誕生日で100円だけ、という買い方をしていて。それでも全然楽しめるんです。

拓　生で見てほしいね。晴れていたら水面がきれいで、迫力もすごい。初見の人でも思わず「行けー！」って言ってしまうと思います。イケメンレーサーもかわいいレーサーもいるので、顔ファンでもいいから1人推しを見つけてその人が出ているレースだけ買うっていうのもいいかもしれません。

和田　ボートレース場に来たら、ロマンが買えます。いや、ロマンがあります。

岸　どっち？

和田　ロマンがあります。

拓　「ロマンが買える」のほうがいいんじゃない？

和田　じゃあ「ロマンが買える」で。

大　「ロマンが詰まってる」は？

拓　「ロマンが走ってる」。

和田　……「ロマン」で！

──（笑）。ロマンを追ってみてほしいと。最後に番組の見どころをお願いします。

青山　僕はダイタクと番組ができるっていうことがうれしいので、この同期2組の雰囲気を楽しんでもらえたらいいですね。

和田　あまりボートレースを知らない方に見てもらいたいです。知ってる方にはもう専門チャンネルがたくさんありますから。

拓　ボートレースの入り口になればいいね。

岸　大喜利的な部分もあるので、僕らに興味があるようなお笑いファンの方に楽しんでもらえると思います。

和田　僕はちょっと“大怪我”しましたけど……。

大　前半の大喜利がちょっと弱めでしたね（笑）。後半はさらにエンジンかかけてがんばります！

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※舟券の購入は20歳になってから、余裕を持ってお楽しみください。