「いい議論ができてます」田畑藤本が初単独ライブに意気込み

7月24日（水）、東京・ヨシモト∞ホールにて、田畑藤本初の単独ライブ「コーシー・シュワルツの不等式」が開催。本人たちが意気込みを語った。

現在、時間があったらすぐにネタ合わせをしているという2人。ライブも漫才一辺倒で、企画は考えていないとのこと。幕間は「僕ららしいことを」と計画中だ。まさに今「漫才に本気で向き合えている」と充実した様子だが、NSC東京13期生で芸歴6年目の田畑藤本は、田畑が立命館、藤本が東大出身の高学歴コンビということで、1年目から注目の的に。雑誌の取材やテレビの出演もあり、「1、2年目は予想に反して仕事をいただいていた」という。その分「自慢になるかもってあんまり話ができなかったり」（田畑）「自分らにまだ実力がないのもわかってた」（藤本）などの葛藤も。しかし6年経った今では「やっと地に足ついた感じ」とネタに取り組んでいる。

今年2013年4月には初トークライブ「高論卓説」を行い、「THE MANZAI」1回戦も突破と順調な2人。東大キャラを活かした漫才も、「今いい具合に煮えてます。今までのスタイルを保ちつつもチャレンジもできてる。引き出しも増えました。今は東大とっても、こういう風に見せられるんじゃないかとか、切り口とかいろいろできました」（田畑）とのこと。しかし毎年増える東大芸人も悩みの種。「僕らの背中を見て勝てると思って芸人になってる。この単独を見てもらってぜひ辞めていただきたい」（藤本）と、ライバル心を燃やしていた。

初の単独ライブに向けての作業だが、ケンカなどは一切ないそう。「ケンカ？ 議論しかしたことないですね」（藤本）「今回もいい議論ができてます」（田畑）と、涼しい表情。「やりたいことが多少違っても、自分の意見を伝えて、だったらこうしようかって言えば済む」（田畑）「2人の意見の公約数を集めればおのずと答えは導かれますけど」（藤本）と言う。単独ライブの稽古で、コンビ間でのケンカや不満はよくある話だが、「そうですか？簡単な作業です」（藤本）「普通ですけどね」（田畑）と不思議そうにコメント。そんな建設的な2人だが、2人が売れる計算式については「……サグラダ・ファミリアみたいな感じで、先は見えないものです」（田畑）「お笑いは答えがない所も面白い」（藤本）と語った。現在チケットはチケットぴあにて発売中。議論を尽くした田畑藤本渾身の漫才を数々をぜひ生で観てみよう。

田畑藤本コメント

田畑：田畑藤本の今ちょうど煮えてるところをお見せできるかなと。いい感じで温まってますよ、という単独ライブになってると思います。テレビで僕らを知って来てくれる方や普段応援してくださってる方も、田畑藤本がどういうネタをするのかぜひ会場に観に来てください。

藤本：タイトルの「コーシー・シュワルツの不等式」というのも、ライブに来てもらえればその内容が感じられるようになってますので、楽しみにしてほしいです。ただ、知り合いで、「いいタイトルですね。僕もちょうど最近この不等式について考えていたところなんです」って人がいて、そういう人は来ないでください。お笑いを楽しみに来てください。

田畑藤本単独ライブ「コーシー・シュワルツの不等式」

日時：2013年7月24日（水） 21:15開場 21:30開演 22:30終演予定
会場：東京・ヨシモト∞ホール
料金：前売1500円 当日1800円
チケット：チケットぴあ Pコード597‐726