本日3月27日、「第5回沖縄国際映画祭」シアター3にて、「日本のコメディ」「世界のコメディ」部門の「フランキー・ブーチャンの殴り込み落下傘部隊」が上映。MCの
「日本のコメディ」「世界のコメディ」部門は、「オレたちひょうきん族」「笑っていいとも!」などの人気番組を手がけた高平が映画を選定。数多くの喜劇人と交流を持ってきた高平が選んだ魅力的な映画とそれらにまつわる貴重なエピソードを一緒に味わうことができるプロジェクトとなっている。
阿国に呼びこまれたRGは登場早々、会場全員と握手。「そこ握手した? 大丈夫」と声をかけたり、途中で入ってきた人にも握手をしたりと忙しそうに立ち回ったが、阿国から「そんなにみなさん握手したい感じじゃなかったですよ?」とツッコまれた。そして「どうも、長男が生まれました、市川AB蔵です」と、本日銀座で新歌舞伎座のお練りをしているめでたい日にかけて挨拶。続けて「先日コロッケを買いに行ったら……」と、うまいことを言ってから「どうも三遊亭好楽です」とも。
呆れる阿国に、RGは「三遊亭こうもりさんが、好楽さんと僕のモノマネについて話したそうで……『どんどんやりなさい』と言っていたと。公認です!」と高らかに宣言した。そして映画について阿国から聞かれると、「もちろん大好きです。『アバター』というキャラやってますし。コスプレは世界でも僕が一番早かったです」と自負。「ハルクのキャラもいち早くやりました。『吉本陸上』という番組で、その格好で武井壮さんと100m走で競いました」と、謎の自慢をしていた。
今回上映された「フランキー・ブーチャンの殴り込み落下傘部隊」は、春原政久監督、フランキー堺、市村俊幸、小沢昭一ほか出演の1958年作品。ここで高平が登場し、「笑っていいとも!」の名付け親と知ったRGが「どういう由来なんですか?」と尋ねると、「昔友人が言ってて」と高平から貴重なエピソードが。「『いいとも』って字幕でしか見ない、普段言わないよね。不思議な言葉」という話に観客もみな聞き入っていた。
そして、高平からフランキー堺について「森繁久彌さんとかに比べて、コメディアンとしてあまり評価されてないけど、すごいコメディアン。テレビの初期に出てきた人で、テレビに非常に必要不可欠な存在」と説明。「慶応大学でドラムを始めて、ジャズミュージシャンとして人気に。クレイジーキャッツより前に初めてジャズミュージシャンからコメディアンになった第1号」という話に全員驚いていた。そこから「ロックからコメディアンになった人」として堺正章の話も。「リズム感が良かったりギャグをテンポでできるからキレがいい」という高平の話に、RGも「芸人にはできない堺さんの芸があって」と、観客に説明してみせていた。
また高平は、同映画については「からっとしていて日本の映画には珍しい」と説明。「軍隊物など日本の映画はすぐ涙や人情ものに走って、どうも湿っちゃう。今から50年以上前にこんなにバカな映画を撮る人がいた」と尊敬の念を込めて語った。そして最後に「喜劇は全員が全員笑えるとは限らない。自分にとってどこが面白いかを見つければ、どんな映画も楽しめます。いい映画も悪い映画もたくさん見ることが大事」とメッセージ。RGは「やっぱりリズムが大事ってこと」と胸に刻み、最後に会場に入ってきた観客に慌てて握手をした後、その人が大阪・港区から来たということであるあるをプレゼントすることに。「ロマンスの神様」にのせて「夜、めっちゃ危ない」と歌い、「気を付けましょう」とメッセージを送った。
※文中にて「高平哲郎」と表記していますが、「高」の字は「はしご高」が正式表記となります。
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