ナイナイ岡村と伊藤修子が「パンチDEデート」

昨日12月28日、なんばグランド花月で上演されている吉本興業創業100周年記念公演「吉本百年物語12月公演『日本全国、テレビで遊ぼ』」にナインティナイン岡村が登場した。

12月公演の舞台は1970年代の大阪。数々のバラエティ番組が生み出される中で、芸人たちや裏方のスタッフたちの熱き葛藤を描いている。そのワンシーンでは、当時人気を博した関西テレビの視聴者参加型お見合い番組「パンチDEデート」を再現。司会を西川きよし役の西川忠志と、桂三枝（当時）役のザ・プラン9・なだぎ武が務め、毎回一般視聴者の男女の役として、日替わりゲストが相手役を知らされぬまま登場している。

今回一般男性役となった岡村が舞台に姿を現すと、あまりの大歓声に三枝ならぬなだぎは「ビートルズの再来ですか!?」とアドリブ。岡村は元気よく「東京都から来ました、ナカムラです。42歳、後厄です！ コメディアンを目指しています。今現在は、ぼちぼち仕事をさせてもらっています。ちょっと休んだ時期もありました」と自己紹介すると、忠志は「体調、めちゃめちゃイケてる！という感じですね」と女性側にヒントを送った。

岡村とカーテンの仕切りを隔てた向こうに出てきた女性は吉本興業所属で、ダイナマイト関西などでも抜群のセンスを発揮している女優・伊藤修子。独特の声と喋り口調で「フクヤマシゲコ、38歳、神奈川県から来ました。板橋区の製本工場で働きながら夢を追いかけています。演劇というか、程度の低い女優を……」と遠慮がちに自己紹介した。

伊藤の好きなタイプを聞いたところ、「芸能人に興味はありません。イギリスのサッカー選手ペトル・チェフ」ということで、意外な答えに「聞いたことはありますけども」と会話が弾まない岡村。一方、「綾瀬はるかがタイプ」という岡村の趣味も現在はサッカーではなく「もっぱら釣り」と話を始めると、なだぎが「その話の間、女性はずっと爪を見てました」と話が合わず、忠志の機転で得意のダンスを披露し会場を盛り上げた。

そしていよいよカーテンがオープンすると、先ほどの趣味や理想のタイプなどを受けてぎこちなく会話。忠志となだぎがなんとか会話をつなぐも意気投合する間もなく、あっという間に相性チェックの時間となってしまった。それぞれ気に入ったらボタンを押すシステムだが、押したのは岡村のみ。「あれ！」と慌てる司会をよそに、「恥かきましたわ！」と岡村は憤慨。伊藤に理由を聞いてみると「申し訳ないのですが、私は綾瀬はるかさんではないので」との答えに「わかってるわ！」と総ツッコミが入った。「きれいな方が好きそうだなと思って、そのうち暴力でもふるわれると」と言うと、その独特な想像に会場は爆笑。岡村は「僕、そんな最低な男ちゃいますよ！」と懸命に否定し、「押したほうがええ感じで帰れるかなと思ったのに。気遣って損した！」と怒り心頭だった。

最後は「（へびいちご）高橋と飲みに行く」と宣言した岡村。しかしなぜか伊藤と仲良く手をつないで舞台を後にした。12月公演は本日千秋楽。2013年1月9日からは1月公演がスタートする。詳細はオフィシャルサイトで確認を。