「びしょ濡れの捨て犬みたいな男」満載、徳井が主演作語る

チュートリアル徳井の主演映画「莫逆家族 バクギャクファミーリア」が2013年3月8日にBlu-rayとDVDで発売される。本作品の発売にあたって、徳井が取材に応じた。

映画「莫逆家族」は田中宏の同名人気ヤンキーマンガを原作に、国際映画祭常連の熊切和嘉監督がメガホンを取った作品。徳井のほか、阿部サダヲ、大森南朋、玉山鉄二、新井浩文、北村一輝、倍賞美津子、林遣都、中村達也ら豪華キャストが出演している。

不良たちの“その後の人生”を鮮烈に描いた本作は、度肝を抜くバイオレンスシーンと、家族の絆がもたらす切ない感傷が公開時に話題を呼んだ。髪を染めて“元ヤンキー”の役作りに臨んだ徳井に作品を振り返ってもらった。

チュートリアル徳井コメント

──この作品のオファーを受けたとき、真っ先に思ったことは？

ヤンキー上がりという役だったので正直不安でした。自分の中にあまりにもないので、無理だと思いました。自分が感情移入できるかどうかというより、観た人が違和感を持つかなと。最初はほかのキャストを知らなかったんですけど、名前が挙がってくるにつれて「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ！」って（笑）。プレッシャーがすごかったですね。

──映画の撮影中にバラエティ番組の収録もあったと思います。気持ちの切り替えはどのように？

全然できますよ。ラクラク抜けられます。そこが役者さんと違うところかもしれないですね。「カット！」って言われたら、もうそこで切り替えられました。

──完成した作品を観ての率直な感想は？

テンポ感も独特ですし、音の使い方がすごく好きですね。映画とかドラマを観ていて「ベタやな」って思うことが多いんですけど、この作品はグッとくる音を付けてもらってますし、「ここでこの曲!?」ってハッとするような感じもあります。いい意味で、この監督狂ってるな、と（笑）。

──お笑いナタリーの女性読者に観てほしいところは？

どうやら女の人って、びしょ濡れの捨て犬みたいな男が好きらしいので（笑）、そこを刺激するんじゃないかと。

──男性読者にはどんな部分を観てほしいですか？

仲間のためにケンカする世界観や、出ている人たちの渋さが突き刺さるんじゃないかなと。芸人の世界でも、先輩、後輩の関係性とか「仲間感」は強いんで、すごく近いところがあると思います。

──3月にはBlu-rayとDVDが発売されます。

人生に影響を与えられるような作品だと思います。何千円か払って2日後には忘れてしまうような作品とは違いますんで、Blu-rayやDVDで何度も観てもらいたいですね。