12月7日(金)より、吉本興業創業100周年記念公演「吉本百年物語12月公演『日本全国、テレビで遊ぼ』」がスタート。出演者の
12月公演の舞台は1970年代。師走の大阪ミナミに1人の天使が舞い降り、笑いの世界に登場した「テレビ」というメディアとの戦いを模索する若き芸人たちの葛藤を目撃する。登場するのは、横山やすし・西川きよしのほか、桂三枝、中田カウス・ボタン、オール阪神・巨人など。彼らの若き日々が青春群像劇としてよみがえる。
へびいちごの2人は6月公演「舶来上等、どうでっか?」でコンビの芸人役、9月公演「焼け跡、青春手帳」で島川がテレビ局員、高橋が若かりし頃の横山ノックとして出演。今回3度目となる出演に「ありがたいことです」(高橋)、「2度あることは3度あるってね」(島川)と笑った。これまでの経験を十分に活かせるようで、島川は「今回もし初めての出演だったら、セリフごまかすって作業をしたりしたかも。稽古も長いわって最初思ったんですけど、役者さんたちからすると短いそうで、それにも理由があるんですよね。演劇のバックボーンみたいなものをいろいろ教わることが多かったです。何個か前の相手のセリフを聞いてどう思うのかとか。勉強させていただきました」と真剣な表情。高橋も「ほんとにそうですね。役者さんの言うてることに最初はクエスチョンもあったんですけど、やっぱり本番が近付いてきて、役者さんが言ってくれたことがなるほどなって後になって。やっぱり違うなと思いました。9月公演に出たあと10月公演を見たときに『次出るんやったらこういう風にできたらええな』っていうヒントが掴めて。それでまた出られるのがありがたい」と感謝した。
今回の役所は島川が吉本興業の社員役、高橋が坂田利夫役。高橋は前回に引き続き先輩芸人役ということで「すごい重圧。ぶっちゃけ」と天を仰いだ。「昔から『がんばってるかー』とかよく声かけていただいて。僕が言うのも恐れ多いですけど、坂田師匠はかわいいイメージ。愛される方。若い頃を演じるので知ってる師匠とはまた違うんですよね」と役作りに難航している様子。「さっき言われたんですけど、『アホなんやけども、全部アホすぎる』って言われたので」と明かすと、隣から島川が「『アホを演じるな。アホやない、アホやがなっていうアホをやって』って言われてました(笑)。いや、ややこしいなって思って見てました」と口を挟み笑っていた。
一方、波乱の人生を生きた横山やすしの一番近くにいた吉本社員を演じる島川。社員という、普段とは逆の立場のため「自分が思う通りにやってるんですけど、裏目裏目に出てて『違う違う、そっちじゃない』って言われるんです。例えば台本見たとき、ここは息をひそめる感じかなと思ったら、逆に明るく、だったり。芸人としてはその社員の感じはわからないんですよね」と頭を悩ませていた。
最後に島川は「きよしさんの思いとやすしさんのコンビ愛っていう、すごく素敵なお芝居です。テレビの華やかな部分とそうでない部分にコンビ愛がうまく重なって、本当に面白いです」とコメント。高橋は「ちょうど僕ら昭和45年生まれくらいの人間が物心ついたときにお笑いが好きになる頃っていうところやと思うんで、同年代の人にぜひ見てもらいたいですね。『プロポーズ大作戦』とか『パンチDEデート』とか、舞台裏が忠実に再現されてるんで、こんなんやってんなって楽しめると思います」と見どころを語った。
吉本百年物語12月公演「日本全国、テレビで遊ぼ」は、12月7日(金)から29日(土)まで、大阪・なんばグランド花月にて上演。チケットは各プレイガイドにて発売中。詳しい情報はオフィシャルサイトにて確認を。
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- 吉本興業創業100周年記念公演 吉本百年物語
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