「じゃあまたって言えたら」今田&談春が初共演舞台意気込み

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2013年1月31日(木)から2月3日(日)まで、東京・下北沢 本多劇場にて、今田耕司立川談春出演の舞台「The Name」が上演。今田と談春がその意気込みを語った。

2013年1月31日(木)から2月3日(日)まで、東京・下北沢 本多劇場にて上演される今田耕司、立川談春の舞台「The Name」。

2013年1月31日(木)から2月3日(日)まで、東京・下北沢 本多劇場にて上演される今田耕司、立川談春の舞台「The Name」。

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11月上旬に行われた発表会見では、まだ互いのことを全然知らない2人が、それぞれの話に感心し通しだった。取材で会見のことを振り返った今田は「2人でプライベートで話しているのを聞いていただいているみたいだった」と苦笑い。そこから取材を重ねた2人は「理解が深まった」「ありがたい」と、少しずつ互いのことがわかってきた様子だった。それぞれ芸人、落語家という肩書がありながら、アクティブに仕事を展開しており、今田がかつてCDを出していたという話になると、談春は「へえー!」とビックリ。しかし今田は「あれは勘違いしてました。作る作業は好きなんですけどね」と首をかしげた。

一方、談春はかつて「立川ボーイズ」としてユニットを組みコントを披露していたことも。今田は「深夜番組で見た記憶はあります」と思い返すと、談春は「立川志らくがいろいろ教えてくれるんだけど、所詮後輩だからね。当時あんまり言うことを聞かなかった」と語り、「ダメじゃないですか(笑)」と今田からツッコまれていた。逆に今田は、これまでの鈴木おさむ演出の舞台を振り返り、「言われた通りやります。自分のお芝居が客席にどう映ってるとか全然わからない。照明の色で感情が表現できることもおさむの芝居で初めて知りました。新喜劇は素明かりと暗転しかないですからね(笑)。新喜劇だったら『ここでもうちょっとこういういことしよう』とか計算もありますけど、お芝居は計算できないですね、素人ですから」と自身のやり方についてコメント。鈴木は談春より年下だが「今回はちゃんと言うこと聞きますよ! うちの一門はならず者ではないですから。クセあるけどね。でも鈴木さんはやりづらいかもしれないですね。僕は『ああ、こういうことを言うんだ、こういう絵を思い浮かべてるんだ、だから俺はこれを求められてるんだ』って観察したいから。なるほどっていう発見があったらまた落語も変われるかもしれないから、すごく楽しみです」とニヤリと笑った。

また談春は、「師匠の談志は映画が好きで、その影響から落語のカット割りを明確に意識していた」と落語界における演出について考察。「僕が入門した頃の落語界は、自分のセンスや思いを入れることは邪道と言われてた。これは伝統芸能の幅の狭いところ。けど、古いと言われた頃に入った奴が好き勝手なことやっているうちに、新しいって言われるようになった。そして再びこんな時代が来るってまったく誰も想像してなかった」と落語界の変化について思いを語った。吉本新喜劇の座長でもある今田も新喜劇の変化について「東京で新喜劇をやりたいと思ったのも、単純に好きな気持ちから。楽しいし、みんなでワイワイできるから。新喜劇も浮き沈みはありますよね。今は劇場への客足そのものが単純に減ってますし。でも小籔千豊くんみたいな後輩がいるのは頼もしいことです」とコメント。後輩については談春も「入門志願者が増えてますね。ただし時間がかかりますけど。世界のナベアツさんや山崎邦正さんが落語をやってくれてるのも、落語になんか引っかかるところがあるんでしょうね」と喜んだ。また、「落語はまだ一度もブームになってない。たまにぽつぽつと流行るくらいで、一度も天下獲ってないですから、それでいい。天下獲ったものはダメになります。それだけ生活そのものに密着しているということ。かつて上方落語は、漫才などの吉本さんの勢いに押されたことも。でも今年100年の大きなイベントの中に桂文枝襲名があるっていうのはすごく素敵なことだと思います」と談春。「100周年より101周年のほうが大事ですからね。いま決めましょう、この舞台を101周年記念イベントということで」と提案すると、今田も「いいですね!」と盛り上がった。チケットは明日12月1日から一般発売がスタート。果たしてこの2人がどのようなやりとりを演じて見せるのか。チケットは早めに購入しよう。

今田耕司、立川談春インタビュー

――お互いのことはわかってきましたか?

今田:師匠と言われる方ですから、しっかりしてますよ。

談春:しっかりしてるのがウリですから。

――今田さんは会見で「妬みと嫉みでここまで来ました」とおっしゃってましたが、談春さんは本音を常に隠しながら会見に臨んでいたように見えました。

談春:本音? 言わない言わない! だって落語の中で言えばいいじゃん。そしてたら俺のせいじゃないもん。ただ気分で怒ったり10分で機嫌直ったりはあって。そういうことをやってると20年経つと誰も寄ってこなくなります。

今田:あはははは!

――舞台が終わったあと、2人の関係はどうなっていると思いますか?

今田:想像つかないですね。やってる最中は、お互いのもん見せあうしかないですしね。それをおさむくんがまとめて、結局お互いがどう思うのか。

談春:「じゃあまた」って言えたらいいですね、嘘じゃなくてね。落語家とは思えないようなこと言ってるけど、「じゃあまた」っていいですね。「じゃあまた」って言って打ち上げもしなかったりしてね。

今田:それはしましょうよ!

談春:最初の話とえらい違い(笑)。

今田:でも稽古が始まると本当にどうなるかわかんないですからね。

談春:本性出てくるといいね。セリフ長いの?

今田:いつもなかなかのもんですよ。俺はこれまで通りやれば大丈夫です。

談春:俺1人だけ長かったら、壁に向かって頭打ちつけてるかも。

今田:もしくはお弟子さんのどっかが腫れてるかも(笑)。どうなるのか、いろんな意味で楽しみです。

舞台「The Name」

あなたは日々貰った人の名刺の名前をちゃんと覚えていますか??
あなたの平凡の中に、誰かの特別も混じっているかもしれません。
たった名刺一枚。名前一つ。
あなたの知らない所で大きな憎悪が動いてるかもしれない。

●ストーリー
「名前」にまつわる物語。あなたの何気ない行動で、たくさんの人に憎まれ、恨まれていることがあるかもしれません。今田耕司が演じるテレビ局のプロデューサーが、ある日突然立川談春演じる謎の男に、拉致され、あるゲームに挑むことになる! そのゲームとは……

舞台「The Name」

日時:2013年1月31日(木)、2月1日(金) 18:30開場 19:00開演 / 2月2日(土) 12:30開場 13:00開演・16:30開場 17:00開演 / 2月3日(日) 12:30開場 13:00開演
会場:東京・下北沢 本多劇場
料金:前売6000円 当日6500円
出演者:今田耕司 / 立川談春 / 大窪人衛
作・演出:鈴木おさむ
チケット:チケットぴあ 一般発売12月1日

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