昨日10月28日、新宿・ルミネtheよしもとにて「
会場は立ち見が出るほどの大盛況。壮大なオープニングとショージらしいボケの掛け合いで会場を沸かせると、ショージの代名詞ともいえるギャグ「ドゥーン!」を大いにクローズアップしたクールなオープニング映像が披露された。まずは、この日新ギャグを発表するというショージに、某ドキュメンタリー番組風に密着したVTRを公開。カッコよくもあり、カッコ悪くもあるショージ流“ギャグの流儀”に、観客もお茶の間感覚で温かい笑い声を発していた。
続いて東京公演、大阪公演共通のコーナー「ウィキペディアトーク」。東京公演は雨上がり決死隊がMCを務め、パネラーに山崎邦正、
ショージとともに漫才コンビとしてM-1に出場したことがある金成は、当時の裏話やダメ出しも。そこに前列の観客が遅れて入場してきたため、雨上がりがイジり始めると、ショージは「やめて、僕が目立たなくなる」と観客に嫉妬し、主役とは思えない小ささで笑いを誘っていた。その後、Wikipediaに書かれたショージのプロフィールを見ながら、その真偽を確認。情報の元となったエピソードを語って行った。
そして東京公演のコーナー「R-1ぐらんぷり挑戦 10年の軌跡」では、金成がMCとなり、ショージがこれまで「R-1ぐらんぷり」で予選落ちしたネタを改めて審査。ショージは2008年から2011年まで2回戦敗退、今年2012年は3回戦敗退と、芸歴35年とは思えない惨敗を喫しており、納得がいかないということで、バッファロー吾郎A、鬼奴、礼二が審査員となった。
最初のネタ「切り絵漫談」では、「コンテストでやってはいけないことがたくさんあった」(A)、「残尿感」(鬼奴)と、後輩芸人たちから散々の評価。しかし礼二は審査よりもモノマネ優先で「その業界では有名やけど、こいつ誰やねんという審査員」を演じ高評価をつけ、ショージを喜ばせた。その結果ふてくされたショージは礼二以外の審査員を邦正と剛に変更することに。
続いて、本人曰く「社会風刺」というネタには、「意味がわからない」(邦正)、「リアリティが欲しかった」(剛)とまたも厳しい意見。ところがまたも礼二が「申し分ない。審査のレベルではない。完璧」と褒めたため、「邦正ちゃんはもう落語家やから職種が違う、笑いがわかってないねん。剛はすい炎やから休ませてあげて」と、再び審査員をAと鬼奴に戻した。最後は本人が「見たことない」というあるアニメのネタで、さすがの礼二も低評価。「ごめん、僕がダメやったみたい」とショージが反省し、丸く収まった。
また、ショージと同じく芸歴35年を迎えた演歌歌手・軽井沢剣次郎が華やかに登場し、演歌一筋40年の先輩歌手・水谷千重子とともにトークやデュエットを楽しんだり、
35周年のお祝いに来た観客も、多くのネタとどこでも変わらないその素顔を堪能し大満足の様子。最後はショージが渾身のギャグを決め、会場から大きな拍手が送られた。自由な先輩に大いに振り回された共演者たちも「これでほんとにスベり芸が完成した」「今日のコントの勇気を見習いたい」「さんまさんに怒られてる姿しか見たことなかったから今日はカッコよかった」「酒のつまみになるネタばかり」「天才」と心から絶賛。ショージは何度も観客に頭を下げながら、「35年自分がもつとは。なんて言っていいんでしょうかね、何もない状態の中で温かい後輩たちがすごいがんばってくれたおかげです。これやったら36年もいけるんじゃないかと、すでに構想を練ってます。ほんとに感謝してます。これからもよろしくお願いします」と締めくくった。
大阪公演では東京公演とは異なる新ギャグを発表する予定。出演者はFUJIWARA、COWCOW、水谷千重子は同じく、
村上ショージ35周年記念ライブ「振り返れば 何もなかった…」~あー20年前もうちょっと頑張っといたらよかった記念ライブ~
●大阪
日時:2012年11月4日(日) 19:15開場 19:30開演
会場:なんばグランド花月
料金:前売3500円 当日4000円
出演者:村上ショージ
頑張ってくれる人たち:山田花子 / FUJIWARA / 博多華丸・大吉 / メッセンジャー / たむらけんじ / COWCOW / 次長課長 / ダイアン
今回の目玉:水谷千重子
※追加発表出演者:明石家さんま
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- なんばグランド花月
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よぅこ @youko45110
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