「2人をツッコんでました」内場が岡八＆花紀の思い出

明日10月7日（日）より、吉本興業創業100周年記念公演「吉本百年物語10月公演『これで誕生！吉本新喜劇』」がスタート。出演者の内場勝則がその見どころを語った。

10月公演は昭和35年の大阪が舞台。吉本新喜劇の名コンビとなる花紀京と岡八郎を内場とせいじが演じる。発表会見時から花紀の役に恐縮しきりだった内場だが、現在の心境は「もうやらなあかんという感じ（笑）」とにこやか。「今はせいじくんとお互いにですけど、花紀京、岡八郎が乗り移ってきたような、そんな感じが。手応えというか、チラッと光が見えてきました気がします」と稽古の充実ぶりをのぞかせた。

「元々ずっとテレビで見てましたからね。走って家帰って。なので舞台に立てることで1つ夢が叶って、さらに花紀さんの役をやらせていただけるとは。引き合わされたというか」という内場。花紀から「若いときの話はまったく聞いたことがないんです。あまり多くを語る人じゃなくて。岡八郎さんと仲が良かったという話も全然知らなかったです。怖かったですけど、優しかったですね。僕はもう孫みたいな年なので、怒られることはなかったですが」と改めて大先輩のことに思いを馳せつつ、「周りの人たちがいろいろ教えてくださいますね。あのときはどうだったとか。やっぱりみなさん興味あるみたいです」と周囲の反応についても触れた。さらにかつてはこの2人とともに舞台に立ったこともあるだけに、「岡八、花紀の2人をツッコんでるときあったんですよ。入って5年くらいのときちゃいますかね。急に役いただいて。僕は筋をちょこっと入れ込む役で、セリフは多いんですけどまだ目立たない役。なのに2人が僕をおちょくりだすんですよ。間違えさせようとアドリブ言ったり。僕を笑わせよう笑わせようと。よう遊んではりましたね。お客さんもそれ見て笑ってくれて」と貴重なエピソードも披露。「そうされて、ちょっと認められたかなという気が。今考えたら2人の仲が良くて認め合ってたからそんなこともあったのかなと」と改めて当時のことを振り返った。

相方となるせいじについては、「これまで共演は一切ないんです。テレビも舞台も本当に初めて。彼のイメージは真っ白のままです」とのこと。接してみて「知らん方がやりやすいかも。こういう風なやり方もあるんやなと思いながら見てます。味ありますよね。特にコンビとしての話もしてないんです」と2人とも自然体の様子だった。「ノスタルジーじゃないですけど、今こうして笑ってる新喜劇はもともとこういう風に始まったのかっていうことをわかってもらいたいし、その当時のことも思い出してもらいたい」という内場。「流行ってた音楽や言葉であったり、全部ひっくるめて楽しんでほしいです。これから大きくなっていくといういい楽しい時代なので。なんとか喜んでいただけるいいものを」とメッセージを送った。現在なんばグランド花月では「めっちゃ吉本新喜劇キャンペーン～なんばグランド花月ハシからハシまで吉本新喜劇～」を開催中。チケット情報など詳しくはオフィシャルサイトにて。