スパローズ森田「イジり無双」で快刀乱麻の真骨頂発揮

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昨日9月24日、東京・千本桜ホールにて、「スパローズ森田presentsイジり無双~おいしくするから手ぶらで来て!~」が開催された。

「スパローズ森田presentsイジり無双~おいしくするから手ぶらで来て!~」を開催したスパローズ森田。

「スパローズ森田presentsイジり無双~おいしくするから手ぶらで来て!~」を開催したスパローズ森田。

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舞台に最初に現れたくじらは、前説さながらに注意事項を述べたあと、「Ladies and Gentlemen! 本日のメインMC、スパローズ森田!」と紹介。続いて登場した森田はくじらが楽屋に戻ると「くじらにはこれで1000円渡して帰しますから」と説明し、「まず、今一番イジらなきゃいけないトップリードを呼べなかったことをお詫びいたします」と、イジりの助走を開始した。「最初の人どうぞ」とゲストを呼び込むと、再度現れたくじらは「なんなんだよこれ! 引っ込む必要ある!?」と当然のツッコミ。「イジられ歴は?」と聞かれ真面目に答えていると、森田がまだ楽屋にいるオジンオズボーン篠宮に「フィーバー!」と呼びかけイジり始めることで自分もイジられるという高等技術を。くじらもこれには「イジりの概念を超えてきた」と、ただただビックリしていた。それでもまだイジりたりない森田は、恒例となった土下座をくじらに要求。「お笑いナタリーも来てるので」「音楽ナタリーが記者を募集してます」と軽くナタリーもいじりつつ、くじらを追い込み、結局くじらはオープニングから舞台上と舞台下で2回の土下座をする羽目になった。続いて、自らオファーしてきたという篠宮が、ギャグをふんだんに織り交ぜながら登場。イジられのサラブレッドくじらに「イジられる側がそれはやっちゃいけないだろ」と呆れられながらも、ひるまずハイテンションなトークを繰り広げた。続いてエルシャラカーニ・しろうが登場すると、森田はニヤニヤしながら黙って様子見。気をそがれたしろうがたじたじとなる様が笑いを誘った。最後にステージに上がったのは江古田から来たというベジータことR藤本。ベジータとの会話もままならないくじらたちだったが、森田がベジータギャグのフリをしてみせると、「全員のギャグ覚えてるの!? どれも流行ってないよ!」とツッコみ、イジるためだけの森田の知識の広さに舌を巻いた。

トークコーナーでは、イジられの気持ちがわからない森田の質問にイジられたちが回答。唯一イジられに来た篠宮が森田のイジりに対して肯定的な態度を見せていると、「お前は最近イジられになったからそんなこと言えるんだよ!」とくじらがイジられのプライドをかけて反論する場面も。しろうは森田の小手先一つでイジられ、ベジータは森田のイジりをドラゴンボールの世界観でかわしてみせるなど、すでに舞台上はしっちゃかめっちゃか。くじらが全員からイジられ始め四面楚歌になったかと思いきや、ベジータがR藤本を呼びに行き交代、篠宮がベジータの戦闘服を着用、しろうが舞台の隅に退場と、森田のイジりで4人は目まぐるしく狭い舞台を奔走。観客たちは息つく暇なく笑わされていた。森田のイジりに会場全体がやや慣れ始めた頃には、4人のイジられにも一体感が出て「俺らユニットみたいになってる」という発言も。さらにくじらは「『さんま御殿』に出たとき、さんまさんのイジりが物足りないと思った」とお笑い界驚愕の事実をポツリと漏らした。最後の質問は「ベジータと戦ってください」というただのムチャぶり。「どうなるか一切わからない」という無責任極まりない発言をした森田だったが、彼が見初めたイジられたちだけあって、しろうがベジータの攻撃を、森田にさんざんイジられていたギャグ「あこがれジャンプ」でかわすという見事な展開も生まれるなど、大成功のコーナーとなった。

続いては浅井企画若手芸人による「スパローズ森田専属いじられオーディション」を開催。地下アイドル、スパローズと同期、コンビ結成3カ月、ナンパ師、アイドルなどが入り乱れる中、森田は手練手管の技術で1人1人うまく処理していった。これまで散々イジられてきた4人のイジられたちも、この有象無象の世界にはさすがにドン引き。しかし中にはすでにイジりパターンが出来上がっている後輩もおり、くじらが森田の影響により1年目の芸人からもいじられる始末。くじらは「森田の教育が1年目にも徹底している」と驚いたのも束の間、森田に「イジったんじゃない」とフラれ、仕方なく「イジられたんだ!」と自ら言わされてしまった。森田の専属となったのは、そのくじらイジりが見事だったハモンド小島。審査委員長くじら自身が「イジられ芸人は協調性が大事」と、イジらレジェンドらしい理由を述べて決定した。

先々週の「スパローズ大和presents『害虫消毒引退ライブ』」とあわせて初のソロライブを完遂したスパローズ。今後「THE MANZAI」の本選サーキットが控えており、11月には同劇場にてスパローズ2人でライブをやる予定とのこと。詳しくは浅井企画オフィシャルサイト、もしくは本人たちのブログ、Twitterなどで確認しよう。

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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