いとうせいこう、バカリズムにエール「したコメ」まもなく

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「第5回したまちコメディ映画祭in台東」が9月14日(金)から9月17日(月・祝)まで開催される。総合プロデュースを担当するいとうせいこうがお笑いナタリーの取材に応じた。

「第5回したまちコメディ映画祭in台東」をPRする総合プロデューサーのいとうせいこう。

「第5回したまちコメディ映画祭in台東」をPRする総合プロデューサーのいとうせいこう。

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「したコメ」の愛称で親しまれているこの催しは、浅草、上野という東京随一の下町の魅力を、コメディ映画を通じて存分に味わってもらおうというコンセプトの映画祭。「映画(Cinema)」「したまち(Old town)」「笑い(Comedy)」という3つの要素を掛け合わせることで、映画人、喜劇人、地元の人々、映画・喜劇の愛好家が一体となって盛り上がれる住民参加型の映画祭となっている。

これまでに反響が大きかった企画について、いとうは「無声映画のフィルムにバリバリの声優さんがアテレコしていく『声優口演ライブ』。これがすごく面白くて反響も大きい。ひとつのジャンルを生み出していると思う。『映画秘宝まつり』は『キック・アス』や『ハングオーバー!』みたいなヒットを出している。今年の『キャビン・イン・ザ・ウッズ(原題)』はコメディ映画ではないが、町山智浩&水道橋博士コンビのトークできっと楽しませてくれるはず」とコメント。また、さまざまなコラボ企画が充実しているのがこの映画祭の特徴でもある。「『DVD&ブルーレイでーた』と、劇場公開されずにDVD化されたコメディ映画の大賞を決める『ソフト・スルー・コメディ大賞』で、大賞のほか新作『Mr.ズーキーパーの婚活動物園』を上映しますし、今回は『東映まんがまつり』と『東宝チャンピオンまつり』の夢の競演もあります。TSUTAYAの渋谷、浅草、上野店ほかでもコーナーを展開したり、いろいろ用意しているのでお楽しみに」(いとうせいこう)。

同映画祭が設立した「コメディ栄誉賞」は、既報の通り、今回はザ・ドリフターズが受賞。9月15日(土)、16日(日)に東京・東京都美術館講堂でザ・ドリフターズの特集上映が行われるほか、9月17日(月・祝)には東京・不忍池水上音楽堂で「ザ・ドリフターズ リスペクトライブ」が開催される。また、特別招待作品として9月17日(月・祝)に「バカリズム THE MOVIE」が11時より東京・浅草公会堂にて上映。ゲストとしてバカリズムが出演するので、ファンはぜひ足を運ぼう。「したコメ」のプログラムや会場案内など詳細は、オフィシャルサイトを確認のこと。

いとうせいこうコメント

──「したコメ」の楽しみ方は?

本来、映画って猥雑なものだったと思うんです。映画祭っていうのは、見ず知らずの他人と一緒に映画を観るっていうだけではなく、舞台上の人たちのトークを聞くこともできる。要するにノイジーなんです。でも、そのノイジーな部分がもともと映画が持っていたエネルギーのはず。コメディ映画って、1人で観ると、笑うポイントをいっぱい失ってるのね。「なんでこんなところで笑ってるんだろう?」って思うだけで他人の感覚がわかるから、本当は大勢で観るのが一番面白い。「したコメ」は、拍手とか笑い声を多く求めている映画祭なので、大騒ぎしながら観てほしいです。

──最近は、クレージーキャッツやドリフターズの映画のようなコメディ映画のヒット作がなかなか生まれにくいですね。

まず、お笑い芸人が時間がかかるのを恐れすぎてコメディ映画を撮らなくなったっていうのがあると思うんです。でも、映画っていうスタンダードを持っていると、世界に行けちゃうよって言いたい。テレビのランキングとはまた別に、「映画だとあの芸人が超面白い」ってことになって、彼らのショートフィルムが権利となって売られて、ギャラに反映されるようになるといいなと。今回「したコメ」では、「バカリズムTHE MOVIE」を一番でかいスクリーンで上映するんです。それは、映画なんて撮らなくてもやっていけるのにわざわざ撮ったバカリズムのバカバカしさを応援したかったから。あいつが体験したことがないスクリーンで自分でも観てもらって、「これ、スクリーンがデカいと通用しないな」っていうようなことも含め、なにか感じてもらえたらなと。

──今後「したコメ」の目指すところは?

ヨーロッパでもアジアでも、世界の映画祭と組んで、笑いの文化交流っていうものをやりたいですね。目指しているのは「都会の滞在型映画祭」。浅草と上野にはそういう場所がいっぱいあるから、街の人たちと協力しあって、ゆくゆくはアトラクションのようなものの中に映画祭があるっていう形だとかいろいろと地域に根づいていければと思ってます。

「第5回したまちコメディ映画祭」チケットプレゼント

下記の作品を抽選で15組30枚プレゼント。
作品名:(1)ソフトスルーコメディ大賞「Mr.ズーキーパーの婚活動物園」 (2)特別招待作品「TOKYO てやんでぃ」 ※どちらか1作品を明記して応募。
日時:(1) 2012年9月17日(月・祝) 開場10:40 開演11:00 (2)2012年9月15日(土)開場17:00 開演17:30
場所:(1)東京・東京都美術館講堂 (2)東京・浅草公会堂
宛先:〒150-0032 渋谷区鶯谷町15-7 ライブリーYSビル4F (有)ドロップ
「希望作品名」お笑いナタリー 係 ※9月7日(金)必着
問合せ:したまちコメディ映画祭事務局 03-6663-8891 info@shitacome.jp

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