先週、東京・神保町花月にて、アホマイルド・クニ脚本演出のサイレント舞台「乙女心に死す」が上演された。
キュートンのパフォーマンスを手掛けるほか、「MONO-KAKI大賞」ショートストーリー部門で大賞を受賞するなど、表現者として多方面で活躍を見せるクニ。前回は現実とバーチャルゲームを融合させ、ノスタルジックで悲しいラブストーリーをセリフなしに作りあげた。
今回の舞台は、
金成らが企てる卑怯ないじめに貶められる坂口と、闇の住人たちの手に堕ちていくしいはし。舞台では全出演者のすべての表情がそのワンシーンのすべてであり、次の流れを作り出していた。彼らの痛む心は、演技はもちろんのこと、クニセレクトのさまざまな音楽や照明で表現。彼らの感情が爆発したとき、会場からはすすり泣く声も。すべてが種明かしされるラストには、張り詰めた空気が会場全体を覆っていた。
公演中盤となる8月2日の舞台では、椿鬼奴がゲスト出演のアナザーストーリーを上演。しっかりと自分を出す坂口と、本編とは違う形で現れるしいはしが、短い時間ながらもつながるハッピーな展開を見せた。全体的にコミカルなやりとりの中、鬼奴はさらにずば抜けたキャラ・ロックマンとして登場。あらゆる意味ですべての空気をぶち壊し、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
また1つ新たな世界を生み出したクニは、今後どのような舞台を見せてくれるのか。8月11日(土)には、東京・新宿シアターモリエールにて、アホマイルド、椿鬼奴出演のライブ「キュートン10周年記念祝賀パーティー」も開催。ファンはこちらもお楽しみに。
アホマイルド坂本のほかの記事
リンク
- 神保町花月
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
お笑いナタリー @owarai_natalie
予想外の結末に釘づけ、アホマイ・クニのサイレント舞台上演 http://t.co/rpfQWTu3