昨日2月2日に、東京・神保町花月にてアホマイルド・クニが脚本・演出を務めたチャレンジ特別公演「クニに乾杯」が上演された。
クニは、キュートンを世に広めるきっかけとなったポージングネタの考案者。これまでサイレントコントライブを2回開催しており、今回は「MONO-KAKI大賞」ショートストーリー部門大賞を受賞した腕を活かしてサイレント芝居に挑戦した。
出演は、アホマイルド、
その頃巷ではあるゲームが大流行。ファミコンのようなそのゲームには夢のようなある機能がついている。そこに、その機能のために出会ってしまう1組の純情な男女が。彼らには切ない運命が待受けていた。
クニ得意の昭和ノスタルジックな世界の中に、現代の科学技術では実現できないゲーム機能を取り込んだパラレルな世界。その中で、辛さゆえに弱くなる人間たち、大切な人の顔をしたロボット、心を持たない非情なエージェントが交錯する。
セリフのない舞台にあるのはバックミュージックと効果音。そして誰の記憶にもあるファミコン独特の無機質なゲーム音が場面場面を印象づけた。また、幕間に流れるゲームアニメーションでは、それまでの流れを振り返りサイレント舞台のストーリー説明を補いつつ、期待と不安をあおるシーンも。
客席からは、たまに聞こえるクスクス笑い以外、笑い声は一切なし。1時間通して息の詰まる展開に、最後は出演者全員に大きな拍手が送られた。エンディングでは雰囲気はガラッと変わり、キュートンの武器である“サイコガン”のプレゼントコーナーを開催。芸人の舞台らしく笑いの絶えないトークをしながら、舞台中に悪者を演じたガリットチュウ福島をクニが「本当はこんな人じゃないんです。2児のパパなんです」と必死にフォローした。
現在のところ再演やDVD発売予定はないが、今回見逃した人は今後の展開を期待して待とう。
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サイレント舞台に大きな拍手「クニに乾杯」大成功 http://natalie.mu/owarai/news/44369