竜兵会の「サラリーマン芸人。」文庫版が本日発売

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本日5月10日、竜兵会の文庫本「サラリーマン芸人。」が双葉社より発売された。

竜兵会の「サラリーマン芸人。」(双葉文庫)

竜兵会の「サラリーマン芸人。」(双葉文庫)

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同書は2009年4月に発売された「竜兵会 僕たちいわばサラリーマンです。出世術のすべてがここに」の文庫版。ダチョウ倶楽部上島を筆頭に、中野界隈で夜な夜な飲んだくれているだけの芸人集団「竜兵会」を会社に見立てて、社会を生き抜く極意をメンバーたちがそれぞれの立場から語っている。

メンバー内で最も頭脳派の土田は竜兵会の「広報部長」。冷静に全体を見渡し、自らナンバー2に居続けることの意義を明かしている。「リストラ候補」のデンジャラス・ノッチは、自らを窓際族と認めた上で、それでも自らの存在意義を熱弁。先輩と後輩に挟まれながら見つけた窓際なりの空気の読み方や攻め方を読者に伝授している。マイナスイメージから気に入られている後輩ナンバー1に躍り出たのは「チンピラ社員」の有吉弘行。トップの上島を上手に騙し、転がし、おいしいところだけを見事に掠め取る技を堂々と披露している。そのほか「独立成功社員」の劇団ひとり、「副社長」のダチョウ倶楽部・肥後ら、全員それぞれ独自の美学をもって竜兵会に参加。最後は「社長」上島が、組織のトップに本当に必要な資質について提言している。

一見バカにし合っているだけのように見えて、実はそれぞれが自分のポジションや相手のキャラクターをいち早く判断し、本気でふざけ合っている竜兵会。同書は、この類まれなる組織がここまで有名になったのも、ひとえに上島の魅力あってこそだということがわかる1冊になっている。テレビでは語りつくせない竜兵会の珍エピソードも必見。ほかのビジネス書では物足りないという人は、ぜひこの機会に手にとってみよう。

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