昨日3月10日、渋谷・ヨシモト∞ホールにて「第10回『若手ベテラン会』inヨシモト∞ホール」が開催された。
これは
∞ホールに登場した若手ベテラン会メンバーは、満席でない客席を見て「すみませんでした」と謝りつつも、「意外といる」と慣れた様子。楽屋では「こんなに周りが先輩なことがない」と緊張した様子で、「後輩としての振る舞いがわからなかった」と慌てた。そんな話で盛り上がっていると、「睨んでる、睨んでる!」と若手ベテランメンバーが舞台袖に控えている吉本メンバーを見てビックリ。大きめの巻きサインが客席からも見てとれた。
吉本メンバーは自社の劇場ながら、あまり出番の機会がなく、ハリガネロック・ユウキロックは「アウェイやで」とキッパリ。はりけ~んず新井は「来るの怖かったからブックオフで時間潰した」と言い出すなど、オープニングから会場の爆笑が止まらず長引きそうな空気に。ユウキが「ええねん、ええねん」と言うも、次に控えたレイザーラモンRGのライブチケットが売れていると聞き、「定時に終わりましょう」と全員襟を正した。
コーナーは若手ベテランの地位を活かした「辛かったことランキング」。大輪教授がMCとなり、1人ずつエピソードを語っていった。スパローズ森田が「アンガールズ山根が先に売れた話」、ハリガネロック大上が「WONDER CAMP OSAKAで引っ張り回された話」、大輪教授が「営業でオレオレ詐欺について講演した話」などの話を披露。どれも辛い話ながら、ベテランならではの巧みな話術で、会場は遠慮なく笑い通しだった。はりけ~んず新井は嫁に給料を見せるとき、金額によっていかに「ご苦労様でした」のトーンが違うかを実演。給料という若手ベテランにとって最もシビアな現実に「明細食べたろかと思う」(大上)、「知り合いが嫁に明細でテーブル拭かれてた」(前田)と切ない話が続々飛び出した。
芦澤は「いまだにマネージャーの顔を見たことがない」と都市伝説のような話を告白。くじらは何よりこの若手ベテランメンバーからのいじりが辛いと、「藤井が(自分が)スベってるところをリアルタイムでTwitterでアップする」「スパローズがライブで(自分の)服を盗み勝手に着て出る」「大輪が陰で悪口を言う」などの悪行をさらしたほか、そのせいで1、2年目の芸人のみならず客からもいじられ三昧な話に、観客は笑いを禁じ得ない様子だった。はりけ~んず前田は、急に入った僻地の仕事に「捨てられる!」と恐怖の体験をしたことを語ると、藤井は難関の気象予報士の資格をとったことが役に立ってないことを悲観。ユウキは大阪時代にエロ番組に出演したことで「汚れた」と落ち込んだことを明かした。
最後のスパローズ大和は話のタイトルが「破産2回」ということで、話をする前から全員が「1位!」とツッコミ。一応話を聞いてみると、1回目の債務整理の際には、それまで利子の返済で毎日「90%お金、5%お笑い」で生きていたため、突如返済の必要がなくなったことで「春の匂いを感じた」「花がきれい」「180円のコーヒーが美味しい」「人への感謝の気持ちが生まれた」という、貴重な経験を思い返した。
ベテランだけに時間ぴったりで10人のトークが終了。笑い声の絶えないトークライブとなった。最後は全員で肩を組み大事MANブラザーズバンドの「それが大事」を熱唱。若手ベテラン会にしかできない最高の自虐ネタに、観客たちは大爆笑と手拍子で応えライブの幕を閉じた。
次回若手ベテラン会開催は未定。出演者それぞれは各方面で活躍中なので、彼らを生で観たい人はブログやTwitterなどで活動をチェックしてみよう。
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- ヨシモト∞ホールスタッフ日記: 若手!?ベテラン!?
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お笑いナタリー @owarai_natalie
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