オリジナルソング満載、上々軍団の初単独ライブ

3月9日、10日に、東京・高田馬場RABINESTにて、「上々軍団初単独ライブ『放課後ココナッツリゾート』」が開催された。

活動10年にして今回初の単独ライブを開催した上々軍団。単独ライブ前のインタビューにて「音楽とお笑いの融合」と語っていた通り、オリジナルソングにあふれたライブとなった。

オープニングコントでは、オリジナルソング「放課後ココナツリゾート」を練習するバンドのボーカル・鈴木が登場。横には鈴木に厳しくダメ出しする謎の男・さわやか五郎の姿が。さわやか五郎の正体を問いただしたところ……。続くオープニングVTRは「放課後ココナツリゾート」フルバージョンに合わせて楽しげな2人の映像。同曲にはさわやか五郎の伸びやかな歌声に鈴木のツッコミがプラスアルファで入っていた。

続くコント「天野川流星プレミアムライブ」では、鈴木が天野川流星（さわやか五郎）のライブスタッフとして勤務。場所の都合で天野川の姿は見えないが、「○○っぽい」歌い方や発言ばかりでその姿がどうしても気になってしまう。さわやか五郎のレパートリーの豊富さが光るネタとなった。次のコントでは一転、鈴木が大人気ビジュアル系バンドのボーカル役。さわやか五郎は「情熱大陸」風番組の司会者として鈴木にさまざまなことを質問するが、会話がかみ合わない。

合間のVTRでは、同じ事務所の℃-ute中島早貴と岡井千聖にさわやか五郎がギャグを伝授。中島には挨拶ギャグ、岡井には曲のサビで盛り上がるまさかの顔芸を教えたところ、2人ともしっかりやりこなしたが、岡井の顔は中島が必死に隠しアイドルとしての体面を守り抜いた。

後半は漫才でスタート。テンポのよいやりとりに歌も乗せつつ、10年の間に培った喋りの腕前を存分に見せつけた。続いてはミゲルくんにちなんだ替え歌ネタ。ダジャレに近いネタながら鈴木のシチュエーションに沿った演技と、さわやか五郎の上手すぎる歌に観客も笑いを禁じ得ない様子だった。最後は「Bye Bye みんな！」で、2人は親友のお別れ会で涙をこらえる子供を熱演。子供のアホっぷりに会場中が爆笑していたが、2人が親友に送った本格的な青春ソングが披露されると、そのあまりのギャップに拍手喝采となった。

VTRでは、「とんねるずのみなさんのおかげでした」（フジテレビ系）でおなじみの企画「時計を買う」シリーズを、高校時代の先輩に決行。「素人の先輩、時計を買う」と題し、無理矢理エバンス銀座店に連れて行き、巧みな誘導で53万円のロレックスを買わせてしまった。

エンディング曲もオリジナルソング。エンドロールには映画さながらいくつもの曲のタイトルと詳細が流れ、音楽への力の入れようが感じられた。その後出てきた2人はともに「楽しかった」とコメント。「こういうことが初めてなのでどうトークしたらいいかわからない」とはにかみながら、会場を後にした。

レポートは3月10日のもの。上々軍団の今後の活動はブログやオフィシャルサイトなどでチェックしてみよう。