ニッポンの社長・辻、「パワプロ」を題材としたドラマ初脚本「すんなり書けた」

2025年9月25日 17:00 37 1 お笑いナタリー編集部

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

8 22
7 シェア

人気野球ゲーム「パワフルプロ野球」（通称パワプロ）シリーズがドラマ化され、ニッポンの社長・辻がドラマの脚本を初めて手掛けるのは既報の通り。「パワプロドラマ2025 ─平凡な新社会人の俺がサクセスした話─」（ABCテレビ）のタイトルで明日9月26日（金）深夜に放送される。先日、都内で辻の記者取材会が行われた。

ニッポンの社長・辻［拡大］

「パワプロ」シリーズは30年以上にわたり親しまれている野球ゲーム。ドラマではグラウンドではなく現代社会を舞台に、パワプロ好きな社会人1年目・西野（鈴木福）を中心とする物語が繰り広げられる。放送終了後、TVerとABEMAでも配信。

ニッポンの社長・辻コメント

──今回のオファーを受けた経緯は？

今年の春ごろに話があり、ドラマの脚本はやってみたかったので、二つ返事でオッケーしました。「パワプロ」を絡めるって、「そんなドラマあるの？」と実感が沸かない感じでした。

──「ゲームと日常がリンクする」という設定は辻さんが考えられたのでしょうか？

そうです。打ち合わせでいろいろと話して、方向性はすぐ決まりました。打ち合わせは「パワプロ」好きな人だらけだったので、「パワプロ」についてあるあるとかを出し合いました。

──脚本の執筆はスムーズでしたか？

スムーズには行きました。「パワプロ」のサクセスモードを参考にして。ベタな流れが多いので、ベタなことを書く作業でした。1回目はすんなり行って、3～4時間くらいで書けたのですが、そこからのやりとりで時間がかかる部分はありました。書いていくうちに「パワプロ」を一番やっていた頃の記憶を思い出してきて、それを落とし込みました。

──具体的にどんなことを思い出しましたか？

「カレン」さんという女性が出てくるんです。子供の頃はなんにも考えないでやってましたけど、めっちゃ非現実的で「この人、やりすぎてるなあ」と（笑）。「ダイジョーブ博士」もけっこうなことをやってます。

──改めて「パワプロ」の魅力とは？

テンポがいいです。主人公と「矢部」くんの掛け合いとか、どっちもツッコミができる。コメディ。だから、めっちゃやりやすかったです。このテンポで脚本を書きました。

──普段もコントを作られていますが、その経験が生きましたか？

このドラマは一応コメディなので、ここでボケ・ツッコミがあるという中にフリを入れたりするのは、コントをやってなかったら、すんなりはできなかったと思います。「パワプロ」は思ったよりぶっ飛んでいて、コントになってる。サクセスモードって、めっちゃコントやなって思います。「コントを書き直した」という感じです。

──ドラマとコントの台本との違いは？

僕はコントのときに脚本を書かなくて。セリフもそんなに多くないので。番組でユニットコントのネタを書くとかはあるんですけど。ガッツリ台本を書いたのは初めてで新鮮です。演出にはまったく携わっていないので、「どうなってんのやろ」という楽しみもあります。

──最近芸人の中でもバカリズムさんを筆頭に、ドラマの脚本を手掛ける方が増えている印象です。そういった人のことは普段、意識しますか？

意識してしまうのはイヤなので見んとこうとしています。まわりですごく評判で「あれ見ました？」とか言われるんですけど、見てショック受けるのが怖いんで。めっちゃ意識してるかもしれない（笑）。それを見てからだと考えすぎる。書き終わったので、これから見ようかなと。

──今後もドラマ脚本はオファーがあれば手掛けていきますか？

やりたいです。今回は僕のめっちゃ好きなゲームが題材で、書きやすい中で書かせていただいたので、一回もしこれで評価されたのなら、ゼロイチからやっていきたいです。