「make up xxx」は、メイクアップアーティスト・藤川里奈が、結婚5年目の夫でイベントプロデューサー・藤川悠馬に不倫され、復讐を決意するというストーリー。レインボー池田が“女優”として里奈を、
また里奈の復讐に協力する親友・尾頭響子役で
先日、都内の撮影現場で取材会が行われ、池田らキャスト4名が参加。池田は「『これがFANY:Dの本気』というくらい力の入った作品になったと思います」と自信を覗かせ、木﨑からは「誰よりも女優でした」とその演技を称賛されていた。
出演者 コメント
──今回のドラマのコンセプトはどのように固まったのでしょうか?
レインボー池田:最初は「FANY:Dがとにかくがんばりたいらしい。池田さん何かできませんか」と聞きまして(笑)。僕が普通に役者をやっても面白くないと思ったので、“女優”をやることにしました。ボケている感じではなく、ちゃんとやりきるほうがいいんじゃないかという方向性は最初から固めていました。キャストが豪華で、スタッフさんの数も多くて、「これがFANY:Dの本気」というくらい力の入った作品になったと思います。
二階堂高嗣:最初に「FANY:Dで池田さん企画・プロデュースのドラマをやります。池田さんは女優もやります」とだけ聞いたときに、「コントですか?」と返したら「ちゃんとしたドラマです」と言われて。意味がわからなさすぎたんですが楽しそうなので「やります!」と言いました。
田中美久:企画自体がすごく面白いですよね。サレ妻(不倫をされた妻)系のドラマは人気ですけど、それを男性が演じるのが新しいなと思いました。
木﨑ゆりあ:私も「なんだ、この面白い設定は!?」という印象でした。いざ撮影が始まると、池田さんは誰よりも女優でしたね。
田中:手の仕草が女性より女性というか、しゃべり方も品があるんですよ。まったく違和感がないです。
二階堂:誰よりも女優なのに、人前で普通に着替えるし。1回下着姿を見ちゃって、脳が混乱するときはありました(笑)。
──撮影した感想は?
池田:YouTube用のコントはほとんど一発撮りで、何があってもそのまま流そうくらいの気持ちでやっているんですが、ドラマはコントと違う体や頭の使い方をしますね。やっと慣れて楽しくなってきた頃にクランクアップという感じでした。
木﨑:池田さんが感情を爆発させる大事なシーンでちゃんと泣いていて。女優でも泣くのってすごく難しいと思うんですけど、「どういう気持ち?」と思いました(笑)。あのときは男の気持ちで泣いてるのか、女の気持ちで泣いてるのか。
池田:めちゃめちゃ女の気持ちです。悠馬との思い出を振り返りながら「あのときは幸せだったのに」って。
木﨑:女優ですね!(笑)
二階堂:そのシーンでカットがかかった途端、池田さんが「気持ち悪い……」って言い出したので、「大丈夫?」って聞いたら「気持ちが入りすぎてつらい……」って(笑)。役に入りすぎてました。
木﨑:もう怖いよ(笑)。
池田:心って使いすぎると体に響くんだと初めて知りました(笑)。むしろ、まったく違う人を演じているからここまで入り込めるのかもしれません。女優のほうがやりやすいかも。
──役作りで苦労したとことがあったら教えてください。
二階堂:僕はモラハラ男の役なんですけど、最初はモラハラの定義がわからなかったんです。いきすぎたらパワハラになっちゃうし、塩梅がすごく難しくて、監督さんと橋本さんと何度も話し合いをしました。参考にする人もいないし、いたらいたでヤバいし(笑)。
池田:笑いながらキツいことを言ってくるような、ちょうど嫌なモラハラでしたよ(笑)。「一番嫌なところ突いてくるなー!」と思っていました。
二階堂:もう開けなくてもいい引き出しかな(笑)。
池田:日常でも開くようになったらヤバいですからね。僕の場合は、脚本を書いてくださった今井太郎さんがNSC時代からお世話になっている作家さんで、僕が入りやすいような脚本を書いてくれた気がしました。なので、あまり苦労はしていなくてスッと役に入れました。
木﨑:私が演じた響子は里奈と同じ状況になった過去はあるけど、そこから自立して強く生きている女性。里奈が悩んでいるときにズバッと言う役なんですけど、「そこまで言う!?」というところまで言ってしまう。それが難しいけど、面白いところでもあるなと思いながら演じました。
二階堂:監督が木﨑さんに「もうちょっと優しくできます?」と言ってるところを見かけました(笑)。
木﨑:(物語内での不倫に)ムカついてたので(笑)。リアルな気持ちも入っています。
池田:里奈と響子のシーンが一番コントっぽかったかもしれません。響子の強い言葉を言ったあとに「ごめんごめん!」って謝る感じが一番ボケっぽい気がしました。あの我に返る感じも今井太郎さんっぽいですよね。相席スタートさんにも携わっている人なので、相席さんのコントっぽい雰囲気がありました。
田中:私が演じた茜は、男を奪う側なんですけど、“サレ妻”系の作品にはあざといぶりっ子キャラが多い気がしたので、あざとすぎないように気を付けました。計算高い悪人というよりは「ただ欲しいから奪う」というピュアな人というか。ただ好きなものに一直線という感じ。でも、その代償は大きいんだということもこの作品で伝わったらいいなと思います。
──池田さんの相方・ジャンボさんはこの作品のことを知っていますか?
池田:知ってます。撮影が5日あったので「もしかして5日空く?」って喜んでました(笑)。相方にドラマの予定が入ると喜ぶんですよ。あとはメンバーのイカつさにビックリしてました。「池ちゃんがドラマやる」とだけ聞いたときには、吉本の芸人とか俳優班でやるのかなと思ったらしいんですけど、「に……二階堂!? 嘘!? 本気じゃん!」みたいな(笑)。衝撃を受けていました。
──「ここはぜひ注目してほしい」というシーンを教えてください。
池田:いっぱいあるんですけど、初めてのキスシーンかな。カメラの前で初めてキスしました。
二階堂:コントではないんですか?
池田:コントでもジャンボとキスしないでしょ! もうこんな経験はないと思います。しかも二階堂さんと。
二階堂:柔らかかったです。
池田:同じこと言おうとしてました!
二階堂:初々しいキスシーンになったと思います(笑)。
木﨑:生々しいな!(笑)
田中:私は池田さんに水をかけられるシーンがあって、一発で決めないといけなかったんですよ。その緊張感が楽しかったです。
池田:終わったあとに「面白かった、楽しかった!」と言っていて、「水かけられてるのに!?」と思いました。
田中:池田さんが緊張していたみたいで「画的にうまくいかなかったらごめんな!」と言ってたんですけど、結果的に水をかけるプロでした(笑)。バッチリでした。
木﨑:私は里奈といるシーンがほとんどで、いつも同じカフェの同じ席にいるんです。ずっと同じ場所にいる2人なのに最初のシーンと最後のシーンでは全然違う女性になっていて。同じ場所にいるからこそ2人がどんどん強い女性になっていく成長具合が際立って見えていて、それが面白い仕上がりになったと思います。
二階堂:僕は茜とベッドにいるシーンかなあ。先ほども言われていましたけど茜は「好きなものは好き」というすごく真っすぐな子で、それがかわいく見えちゃって。カメラが止まった瞬間、監督に「ちょっと二階堂さんに戻っちゃってますね」って言われて。
一同:あはははははは!
二階堂:申し訳なかったです(笑)。ちゃんと雄馬になってなきゃいけないのに(笑)。すごく恥ずかしかったです。2テイク目は心臓バクバクでした。
木﨑:ベッドシーンに関連して、雄馬と茜の事後みたいな写真が登場するシーンがあるんですけど、それがリアルすぎて「流出したらどうなるんだろう」と思いました(笑)。
田中:このドラマが発表される前に流出させましょう(笑)。
二階堂:池田さんも同じこと言ってた!
池田:流出させたらマジですごい宣伝効果になると思います(笑)。
Make up ×××~美しきサレ妻メイクの逆襲~
FANY:D 2025年9月16日(火)12:00配信開始(全33話)
<出演者>
レインボー池田 / 二階堂高嗣(Kis-My-Ft2) / 木﨑ゆりあ / 田中美久
しぃ @fujigaya625
レインボー池田が“サレ妻”を演じるドラマ配信、相手役はKis-My-Ft2二階堂高嗣(コメントあり)
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