ファッションブランド・SILASの2025年秋のアイテム「2025 CLASSIC & FALL」のモデルに
SILASはロンドン発のストリートブランド。本日7月22日に公開されたビジュアルでは、国崎と小山田がSILASのアイテムを着こなし、背中合わせでポーズを決めている。ディレクションや撮影を担当したスタイリストの松村裕太氏は「モデルはファッションのステージに今まで一度も立ったことがない二人にお願いした。ミュージシャンの小山田壮平さんとお笑い芸人の国崎和也さんだ。SILASの服と、背景にある『音楽』と『ユーモア』を考えたときに、僕の中で、二人以上にぴったりの組み合わせは思いつかなかった」とオファーの経緯を説明。撮影を終えると国崎は「着た服、全部ください」と言っていたという。
スタイリスト 松村裕太氏 コメント
SILASの話
初めて買ったSILASの服は何の変哲もないストレートの黒デニムだった。それは僕が高校生の頃、埼玉の大宮にあったセレクトショップに置かれていた。
雑誌で見て「かっこいいなあ」と思っていたブランドの服なんて、当時は(正確には今も)お金がなかったし、そもそも取り扱っている店がなかった。
だから特にほしかったわけでもないのに買ってしまったのだけれど、そういう服ほどよく着るものである。シンプルで合わせやすかった。犬の絵が刻印された革パッチも気に入っていた。たくさん履いた。
大学受験の日にも履いていった気がする。でも、いつの間にか僕の手元にはなくなっていた。古着ブームの今、世界のどこかで誰かが履いていたりするのだろうか。
あれから20年以上経ち、この撮影のオファーをもらった。プレス担当にその話をしたところ、今も同じデニムが「Classic」というラインで展開があると言う。
そこで、今回のヴィジュアルは「Classic」の服をベースに2025Fallの新作を見せるかたちで考えることにした。
モデルはファッションのステージに今まで一度も立ったことがない二人にお願いした。ミュージシャンの小山田壮平さんとお笑い芸人の国崎和也さんだ。
SILASの服と、背景にある「音楽」と「ユーモア」を考えたときに、僕の中で、二人以上にぴったりの組み合わせは思いつかなかった。
コーディネートは二人のいつもの感じと変わらないようで少しだけ変えた。というか、そうなった。似合わせようとかそういうことではなくて。
僕が初めて買った(のとほぼ同じ)黒のデニムは、裾をカットオフして壮平さんに履いてもらった。
撮影が終わったら自分で履くつもりでいたけれど「もし気に入った服があればもっていってください」と壮平さんに伝えると、迷わずそのデニムを選んでくれた。国崎さんは「着た服、全部ください」と言っていた。
誰か(何か)とかかわることで、人は少しずつ変わっていく。スタイルは、いろんなことが響き合ってつくられていくものだと思う。
スタイリストを続けてきて気づいたことは、みんな無意識のうちに誰か(何か)に“スタイリング”され、誰か(何か)を“スタイリング”しているということ。
撮影までの約2カ月間、本当に楽しい時間でした。いちばん“スタイリング”されたのは僕自身だと思います。かかわることができた皆さまに、心から感謝しています。ありがとうございました!
スタイリスト 松村裕太
27 @__me_me_she___
エグい、保存しすぎてる https://t.co/se6diQSFKV