なんばグランド花月が4月リニューアル、芸人も後押し

1987年に新築されて以降「笑いの殿堂」として親しまれてきた大阪の劇場・なんばグランド花月（通称NGK）が、4月8日に「なんばグランド花月ビル」と名前をあらためリニューアルオープン。昨日1月23日、リニューアルの全貌や新たに同ビルに出店するテナントを発表する記者会見が、大阪・5upよしもとにて開催された。

この会見には、中田カウス・ボタン、今いくよ・くるよのほか、吉本新喜劇の井上竜夫と烏川耕一、笑い飯、ハイキングウォーキング、ギャロップ、ミサイルマン、ガリガリガリクソン、ウーマンラッシュアワー、銀シャリ、藤崎マーケットといった多くの吉本芸人が「応援隊芸人」として出席。司会を浅越ゴエが務める中、応援隊芸人たちはテナントの代表者とともに“お色直し”の概要を発表した。

リニューアル以降は、通常の昼公演が9時45分から3回行われ、毎日特別ゲストが出演。夜は「吉本百年物語」と銘打ち、新喜劇とはひと味違う芝居が上演される。あわせてテナントとして、たこ焼き屋や占いなど16店舗が新たに出店。観劇が目的の来場者以外にも、大阪と吉本の笑いを提供する名所に生まれ変わる。

中田カウス・ボタンと今いくよ・くるよはリニューアルへの期待を胸に登壇。そのほか応援隊芸人は、出店テナントの各代表者とタッグを組み、そのプレゼンテーションを後押しした。以下に各芸人のコメントを紹介する。

なんばグランド花月ビルのリニューアルに寄せる各芸人のコメント

●今くるよ：たくさんのテナントさんが入られるということで、大感激している。お食事してから入場して笑っていただき、また帰りにお食事を楽しんでもらう。そして私たちも出前をしたい。私、食べること大好き。大阪中の人に注目してもらいたい。私ら、新しいNGKのイメージガールやからね（笑）。

●今いくよ：漫才でも頑張らせていただきますので、よろしくお願いします。

●笑い飯・西田：このプレゼンをするためにM-1優勝しました。（PRでタッグを組んだ「つるとんたん和朗亭」「大阪バール」「浪速甘味処（仮称）」）この3店舗でしか、もう飲食しません。

●笑い飯・哲夫：「つるとんたん」の特徴は大きな器。吉本興業も器の大きな会社になればいいなと思います。

●銀シャリ・橋本：（「果麟（KARIN）」のカツ丼のPRを受けて）さきほどいただいたんですが、すごくカラッと揚がってまして、僕らのテンションまで上がってしまいました。

●銀シャリ・鰻：食欲も、どんどんそそられます。

●烏川耕一：（「肉吸い」で知られる「千とせべっかん」のPRを受けて）もともと花紀京さんのリクエストで生まれたのが肉吸い。新喜劇とは深い関係がある。たつじぃ（井上竜夫）も、いろいろ思い出あると思う。

●井上竜夫：あったあった。いろいろあったわ。でも覚えてない……。みなさん「千とせべっかん」をお頼み申しまんにゃわー。

●ギャロップ林：（たこ焼き屋「甲賀流」のPRを受けて）NGKで「甲賀流」が頑張っていくうえでは、なんとか新喜劇の伊賀さんには負けないようにしたいです。

●ギャロップ毛利：本当においしい甲賀流の▲○×焼き！（DJらしくスクラッチ音風にコメント）。

●ミサイルマン西代：（「窯焼き豚玉　豚の空」のPRを受けて）くるよ師匠が着ておられる衣装のような窯が、NGKの1階に入るんですよ！ 全国各地から来られる方々に、大阪名物として豚玉を食べていただきたい。社長の白い制服がソースまみれになるほど繁盛するように、僕らも頑張ります。

●ミサイルマン岩部：（武将キャラとなり）群雄割拠の粉もん業界で命を削る誇り高き美しき英雄・豚の空が威風堂々と登場でございまするぞ！　鉄板という名の夜空に見事に咲いた豚玉の花火。どうかその美しさ、皆の衆の心で感じ取っていただきたく御座候なり。太閤秀吉様もうなりをあげるこの豚玉、見事見事あっぱれじゃ！

●藤崎マーケット：（「よしもとテレビ通り」のPRを受けておなじみの「細かいモノマネ」で同店の繁盛を祈願）。

●レイザーラモンRG：（「占いどころ服部宝観」のPRを受け、T-BOLANの「Bye For Now」に乗せて「服部宝観先生あるある」として）♪きんちゃく袋を持ちがちー

●ウーマンラッシュアワー村本：（「よしもとおみやげもん横丁」「Mazekoze屋」「吉本面白記念写真館」のPRを受けて）リニューアルするなんばグランド花月においてもっとも素晴らしい出来事、それはMazekoze屋さんを中心に店舗、吉本興業、そして芸人が、笑いのミックスジュースを作ること。バイトリーダーです！

●ガリガリガリクソン：（「吉本キャラクター人形焼カステラ」のPRを受けて）実はここで2年ほどアルバイトをさせていただいていた。ギャロップの林さんも働いていました。数々の芸人、芸能人がここで働いて売れていっている。カステラが本当においしい。冷めてもおいしい。まさに私が芸人として目指しているところ。というわけで、100周年を記念してギャグをやります（と下ネタギャグを披露）。

●ハイキングウォーキング松田：（「よしもと47ご当地市場」のPRを受けて）AKB48に負けないくらい「GTT47（ごとうち47）」として頑張っていきたい。

●ハイキングウォーキング・Q太郎：全国にはいろんなうまいものがある。それを皆さんに食べさせたい。

●中田カウス：（ビルの外観について）リニューアルというよりは、まっさら。今までの劇場には顔、構えがなかった。今回はきっちりできた。そこに“ひさし”ができて、各芸人さんの名前が入った看板が並びます。この看板は「住みます芸人」やエリアの社員さんに探してもらい、各地におられる伝統工芸の匠の皆さんに協力して作ってもらった。どんなものになるか、私たちも楽しみにしている。職人さんが魂を込めて作った看板が上がるので、それに恥じないように頑張りたい。若手の芸人さんも、1日も早くあそこに名前が出るように努力してほしい。

●中田ボタン：この看板のサイズわかりますか？ タテ1m×ヨコ30cmもあるんですよ。