「スベったら逃げるぞ！」ツインカムが10年ぶり単独ライブ

昨日1月15日、東京・しもきた空間リバティにて、ツインカム単独ライブ「5割減」が開催された。

島根は昨年2011年5月に東京・野方区民ホールにて「祝 ツインカム解散10周年コントライブ『BETA』」を開催。その際、相方の森永はスペシャルゲストとして登場し、なつかしのネタや新ネタを披露した。今回は10年ぶりとなる2人きりの正真正銘単独ライブ。2公演行われた会場はどちらも2人の姿を久々に見るファンや初めて見る人たちであふれかえっていた。

オープニングコントでは、今回ライブを行うに至った経緯を再現。島根がこれまでの思いの丈を冷静にぶちまける冒頭のナレーションに観客はいきなり爆笑し、待ち合わせの場面では、かつてのトラウマから森永への防御策にはしる島根の演技に会場も大いに沸いた。そんな島根に森永も「落ち着けよ。俺も反省したんだよ」と苦笑い。「コントがやりたい。コントの面白さを伝えたい」と必死の島根も「殴られてごめん。お気に入りのTシャツ破られてごめん。俺がもっと丈夫なTシャツを着ていれば」と反省し、島根の熱意に推された森永が呆れながらもライブを承諾した。しかしネタ合わせになると、身勝手な島根に次第に森永がイライラし「ここに（インパルス）堤下がいるかいないかだけだ」と、危うく10年前の大ゲンカの再現に。単独ライブの開催が危ぶまれたが、無事にオープニングVTRまでたどり着いた。

VTRでは、「ボケたい……」という島根と「ツッコみたい……」という森永が、森永の経営する居酒屋で再会。「スベったら逃げるぞ！」という意気込みと、「※10年前より5割減の気持ちでご覧ください」というメッセージが表明された。

コントは、森永が年増の女性スタッフに振り回される「結婚相談所」、生死と好きな女性を賭けた男同士のかけひきを描いた「遭難」、森永の女装が光る「リストラ亭主」、観客を巻き込んでのアドリブコント「喧嘩カップル」、おなじみ定子登場の「帰郷」の新作5本を披露。前回のライブ同様、常に楽しそうにツッコむ森永と、次々ボケを繰り出す島根の姿を観客はたっぷり堪能した様子だった。

エンディングでは無事すべてのライブを終えた島根が疲れきった表情で「お前すごい！」と森永を絶賛。森永も「楽しかった。お前がいるから安心してできた」と素直に島根に感謝した。さらに島根は、森永が部屋のコントで靴を履いて出てきてしまったところも「あそこでソファーが玄関にあるって言うとこなんてすごいよ！」とダメ出しを交えて賞賛。すると森永も負けじと「お前もすごい。あれだけやってセリフ覚えてないんだ」とやり返した。最後は2人とも「これだけの人が観に来てくれて」と集まった観客に感謝。「機会があったらまたやりたい」と言葉を残した。

ツインカムの今後の予定は未定。島根の活動や今後のツインカムの情報をいち早く知りたい人は島根のオフィシャルサイトを随時チェックしてみよう。