モンゴメリ著・村岡花子訳「赤毛のアン」シリーズのアニメ化作品「
「アン・シャーリー」は今年4月より毎週土曜に放送中。ハリソンは変わり者のおじさんで、辛辣な言葉をしゃべるジンジャーという名のオウムを飼っている。アンには常に率直に話すが、なかなか周囲に理解されない。なお太田の事務所の後輩でもある
爆笑問題・太田 コメント
──アフレコ収録後を終えての感想は?
正直な気持ちとして、出来上がりが楽しみだなあと。演じたのが謎の人物ぽい(笑)、ハリソンという役なので、難しいところもあったけど、アンにとってはとても重要なポイントで出てくる役どころなので、アンとの会話を楽しみながら演じさせてもらいました。画がまだ完成していないところもあったので、どういう感じになるんだろう、出来上がりがどんな感じになるのかなあと想像しながら、ハリソンの表情や気持ちを想像しながら、出来上がったときにうまくタイミングよくはまっていくように演じたので、その点は、難しいところでしたね。でも、だからこそ、出来上がりが僕自身も楽しみです。
──オウムのジンジャーは同じ事務所の後輩の、まんじゅう大帝国の竹内さんが演じてましたが、気づかれましたか?
全然、気が付かなかったです(笑)。後から聞きました。
──「赤毛のアン」シリーズがアニメ化されることについて一言お願いします
「赤毛のアン」というのはモンゴメリによって書かれてから100年以上経っても、ずっと変わらず世界中で多くの人に愛されている作品だし、日本でも過去にアニメ化もされていますが、今回の「アン・シャーリー」はアンが成長していく姿を原作のシリーズ3巻分を描くので、この「赤毛のアン」シリーズという作品に触れるのに、とても貴重だと思います。
──一番好きな原作のシーンは?
好きなシーンはたくさんあるのだけれど、やはり一番インパクトがあるのは、物語の冒頭でアンがマシュウと一緒に馬車に乗ってアヴォンリー村まで行く道すがらで、アンが見るもの見るものすべてをいかに価値があるかを言葉にしていく姿に、ぐっときますね。
──このシーンは1話で描かれていますがご覧になってどうでしたか?
いやあ、想像以上で、とても引き込まれました。
──ご自身で小説等を執筆される際に、「赤毛のアン」が影響を及ぼしていることはありますか?
直接かどうかはわからないですが、自分で物語を作るときには、今まで読んできたものがどこかに影響を受けています。僕が書いた「笑って!人類」(幻冬舎刊)に「未来はいつも面白い」という言葉があるのだけれど、やはりどんな世の中だったとしても、この世の中を肯定したいし、肯定する言葉が読みたい、と、僕は読者として思っていて、こういう点は、「赤毛のアン」からも強く影響を受けていると思います。
──視聴者に向けて一言お願いします。
「赤毛のアン」と聞くと世界名作文庫の一つみたいな感じに思ってしまって、どうしてもお堅いイメージがあると思うんだよね。でも実は「赤毛のアン」はほんと、楽しい物語というか、もちろん、感動するのだけれど、いわゆる今まで経験したことのある感動とは少し違うんだと思うんだよね。どんな困難にぶつかっても、それをどこかで楽しめてしまうアンや、それを見守り、少しずつ変わっていく周囲の人たちを見ていると、きっとモンゴメリという人はこの世界に生まれてきて、楽しい側面をいっぱい知っていて、だから読者を笑わせたい、楽しませたいという気持ちが強かったんだろうなあと。結果、アンの目を通すと、世界は捨てたものじゃないという気持ちになれるんだよね。ぜひ、このアニメ「アン・シャーリー」のアンの目を通して、そういう気持ちに気が付いてほしいと思います。
アニメ「アン・シャーリー」
NHK Eテレ毎週土曜18:25~18:50
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
爆笑問題太田演じるハリソンが今週登場「アン・シャーリー」世界は捨てたものじゃない https://t.co/0Pwmo7qQNq
大田「どんな世の中だったとしても、この世の中を肯定したいし、肯定する言葉が読みたい、と、僕は読者として思っていて、こういう点は、「赤毛のアン」からも強く影響を受けている」