開演時間を過ぎた頃、会場は完全暗転。ステージにゆっくりと青色の照明が灯り、中央には2脚のパイプ椅子にポツンと座る赤えんぴつのいつも通りの姿が。ひーとん(日村)の「どうも、赤えんぴつです」の挨拶に客席は大きな拍手。おーちゃん(設楽)は「うれしいね」と赤いチューリップハットから笑みを覗かせた。1曲目は「2024FNS歌謡祭」(フジテレビ系)でも歌唱した、恋の儚い幸せを歌う「好きだ」。ひーとんの奏でるアコースティックギターの素朴な音色におーちゃんの伸びやかな歌声が重なり、観客はうっとりと聴き入る。
歌唱後、「Blu-rayの発売イベントを俳優座でやれるのは感慨深い」とひーとん。これに頷くおーちゃんは「俳優座ではいっぱい新曲をやって、あんまりうまく歌えなかったのもここだし、いろいろあった。ひーとんがキンタマ腫れちゃった、なんてこともあったし、歯が抜けちゃった、なんてこともあったし、おでこにめちゃめちゃブツブツができたこともあった。いろいろあったよね」と思い出を回想した。フォークデュオでありながらさまざまな曲調の楽曲を発表してきた彼ら。ぶつかりあったこともあったと振り返りながら、「赤えんぴつが歌えば、なんでも赤えんぴつの曲なんだ」という境地に至ったと語り、小声で少し打ち合わせしたのち、「恋心」「ディーダダ」の2曲をエモーショナルに披露した。
改めてひーとんが「いつもケンカになってね」と俳優座でのステージを思い返すと、おーちゃんは「それは違うよ。ひーとんがいつもブチギレて俺をぶっ倒すからケンカになっちゃう」と反論。「それはおーちゃんがおかしなこと言い出すから」と言い返すひーとんに「あ?」と突っかかり、やはり今回もケンカが勃発してしまう。ひーとんのタンクトップを引き裂いたおーちゃんは「間違えた……」と我に返り、お互いにちょんちょんと体を触りあって仲直りした。
ラストの楽曲は「よし子ちゃん」。これを軽快に歌い上げ、ライブは終了した。最後におーちゃんが「秋から冬にかけてかな、全国ツアーをやります」と告知すると、会場は「ええー!」とどよめきつつおーちゃんの「本当にやります(笑)」の言葉に大きな拍手を送る。赤えんぴつは「笑顔でさらば!」といつものように満面の笑みを見せてステージをあとにした。
全国ツアーは東京、名古屋、大阪、福岡、札幌の全国5都市で開催予定。詳細は決まり次第アナウンスされる。昨年2月にコントを飛び出し、東京・日本武道館での“初ライブ”を成功させた赤えんぴつ。今後の動向に注目だ。
お笑いナタリーではBlu-ray「赤えんぴつ in 武道館」特集を掲載中。バナナマンにインタビューを実施し、武道館ライブ当日の興奮や裏話を聞いた。
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【イベントレポート】赤えんぴつ「笑顔でさらば!」俳優座での思い出回想、全国5都市でツアー開催も発表(写真20枚)
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