4月3日(木)に開催される「ダウ主総会2025 presented byダウ★ツーマン」では、「ダウ主還元策」として
2023年の「ダウ主総会」では、同じくはりねずみのパジャマ時代の演目である「パンダを見るには早いほう」を上演し、好評を集めたダウ90000。今回は「パンダを見るには早いほう」より以前、蓮見が21歳の頃に手がけた「りんごむけるだけ」を今のメンバー用に手直しして再演する。
過去ネタ、それも1年前の単独ライブのネタですら「同じネタを何度もやる」ことへの抵抗感を覚えてしまうという蓮見は、前回の再演企画に「昔のネタを引っ張り出してきてやるのは恥ずかしかった」と苦笑いしつつ、「観る人数が多い場所でもう1回やってある程度正当に評価してもらえたのはうれしかったです。当時『面白い気がするけどな』と思っていた感覚が合っていたんだなと思えました」と回想。今回の「りんごむけるだけ」は蓮見が初めて1人で書き上げたもので、かつての台本を読み返し「何カ所かは見てられないところがありました(笑)」と感じながらも、「こういうことをしていきたい」とそれまで以上に思うようになった作品だと振り返った。
現メンバーで「りんごむけるだけ」の初演に参加していたのは忽那、中島、飯原の3人で、園田、上原、吉原、道上は今回が初参加。彼らのコメントも掲載する。
ファン感謝イベント「ダウ主総会2025」では「りんごむけるだけ」のほか、新ネタも披露。メンバー考案企画(昼公演は園田、道上、中島、吉原、夜公演は飯原、上原、忽那)や、プレゼント企画も実施される。チケットはテレ朝チケット、チケットぴあで販売中。
ダウ90000蓮見 インタビュー
──「りんごむけるだけ」は蓮見さんが初めて1人で手がけた長編なんですね。
それまでは2人でとか、みんなで話しながら書いていました。1人で書くのはこれが初めてだったので、「これでいいのかな」って悩みながらずっと書き直していた気がします。書き上がるのは公演3日前とかになっちゃって、みんなに急いで覚えてもらったと思います。今読み返すと、「いっぱいセリフ覚えてて偉いねって言われたいだけじゃん」「それ言ってどうすんの?」みたいなセリフもありましたね(笑)。でも1人で書いてみたかったんです、ずっと。苦労したけど、「やっと1人で書けるぞ」といううれしい気持ちのほうが強かったことを覚えています。
──披露したときのお客さんの反応は覚えていますか?
それが、めっちゃよかったんですよね。「これ、いいかもな」と思って、「こういうことをしたいな」とより思うようになっていきました。
──今の蓮見さんと通ずるところはありましたか?
「ずっと同じこと言ってるな」って思うセリフもたくさんありました(笑)。ダウ90000になってからの公演ではセリフが被らないように気を付けていて、「前も言ってたかな?」と思ったら過去の台本を遡ってチェックしているんですが、それより前の作品なのでノーチェックだったし、7年も前のことなので何を書いたかまったく覚えていなくて。読み返してみたら、ちらほら最近の公演でも言ってるようなことが書いてあって、人って変わらないんだなと思いましたね。
──逆に今の感覚とは違う部分もありましたか?
「女」っていっぱい書いてあって、怖!と思いました(笑)。今でもそのほうがいいときはそうするんですけど、むやみに書いてあったので、粗いなと。
──「りんごむけるだけ」を上演していた頃の蓮見さんの状況は?
毎月、大学の教室でコント公演みたいなことをやっていたんですが、「りんごむけるだけ」をやったあとに大学お笑いの大会に出始めたら、「変な集団がいるぞ」という感じで急にお客さんが増えてきました。それ以前はお客さん6人くらいしかいないときもありましたし、「りんご~」は100人も観ていないと思います。当時は目立とうとして、「(お客さんが)トランポリンを飛ばないと観られない公演」とか「フルーツがもらえる公演」とか、いろいろ変なことをやっていました(笑)。
──台本を今回用にブラッシュアップするにあたって意識したことは?
極力「当時をそのまま」っていうふうにはしています。構成的に変な部分は直しているんですけど、「面白くねえな」ってところは残してます。そこはフェアに(笑)。当時書いちゃってたので、しょうがないです。なので「なんだ、今の?」となる部分も全然あると思います。
──お客さんに言っておきたいことはありますか?
新作じゃないってことだけはわかってください(笑)。現段階での最新作ではないですよ、と。7年前、21歳のとき、今の友田オレより2歳若い頃なので、そこだけ踏まえて観てください。でもこんな機会ない人のほうが多いと思いますから、ありがたいです。過去作が報われます。
ダウ90000メンバー コメント
園田:(台本を読んで)率直に面白かったです。21歳でこれを書けるなんてすごいなと思いました。配役に当時っぽさを感じる部分もありました。(飯原)僚也がバリバリツッコんでるのとかは昔よく見たな、という感じ。
上原:僕からしたら新ネタなので、1個単独控えてるみたいな気持ちです(笑)。どこが直してる部分なのかあんまりわかんなかった。面白かったです。
吉原:私は当時高校生だったので、みんなと出会ってすらいないです。7年前とは言いつつ、今の蓮見節、蓮見イズムみたいなものの礎がはっきり築かれてるなという印象で、今につながってるなって思いました。取り上げる題材とか、言葉とか、女の子の感覚とか、21歳でここまで達観してる人ってあんまりいないんじゃないかな。
道上:当時は蓮見さんが集めたメンバーで上演されたんですけど、自分がそこに選ばれなかったのがめちゃくちゃ悔しかったんです。今回の台本を読んだら案の定めちゃくちゃ面白くて、より「出たかったな」と思ったし、単純に蓮見さんの面白いやつに出られるうれしさがあって、今はもうただただ楽しみです。終わり方がダウ90000になってからの蓮見さんの台本であんまり見たことない感じだったので、お客さんもザワザワっていう気持ちになると思います。
忽那:やったのが7年前、大学1年生のときで、あんまり記憶がなくて……。覚えているのが、当時「うわぎ」っていう言葉のイントネーションを訂正されて、何回やってもできなかったんです。今回の台本にそのセリフが残るかわからないですけど、7年前と同じようにはならないようにがんばりたいです。
中島:(初演当時を)めっちゃ覚えてます。私が前団体のサークルを見て、蓮見さんに「入りたいです」ってお願いして初めて出たのがこの「りんごむけるだけ」で、みんなと初めて出会った場でもあるので私の中で大好きな話です。今ではやらない距離感の動きとかもあるので、ダウでやるとどうなるんだろうってワクワクしてます。
飯原:ハタチそこらで書けるクオリティじゃないなって今改めて読んでも思ったんですけど、内容は年相応な気がします。年齢を重ねただけで、クオリティが当時から変わってないんだなと感じました。この台本から(蓮見の書き方が)変わったなと感じていた気がします。7年前だとほとんど覚えていなかったので、再演っていう意識はなくて、新しい台本として楽しめるんじゃないかなと思います。
ダウ主総会2025 presented byダウ★ツーマン
日時:2025年4月3日(木)14:15開場 15:00開演 / 18:15開場 19:00開演
会場:東京・EX THEATER ROPPONGI
料金:全席指定6500円
チケット:テレ朝チケット、チケットぴあで販売中。
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蓮見が初めて1人で書いた長編作品です。
最新作演劇公演「ロマンス」の前にぜひ。
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