芸歴35年、50歳となった千原ジュニアが自身の芸能活動で生み出してきた「笑い」とその過程で創造してきた「オブジェクト」を、彼のキャリアをたどりながらさまざまな切り口で紹介する初の展覧会。「イントロダクション」「笑」「アート」「書籍」「今」の5つのカテゴリーが設けられ、コントライブ、大喜利、テレビの企画、YouTubeの企画にまつわる資料を公開する。
ジュニアは「私発信ではありません。歴代マネージャーたちが会議をしたらしく、3月30日で51歳になるんですが、50歳の最後に何かやらないかと。『こんなんやろうと思ってますけど、どうですか?』『はあ』というのがこの催しです(笑)」と開催経緯を説明。「個展なんて初めてですし、そういう機会があるならやってみたいなと。自分がほぼほぼ忘れていることがほとんどで、昨日初めて見させてもらって非常に楽しませていただきました」と会場を目の当たりにした感想を述べた。
「過去にやったものなので、恥ずかしいのがほとんど」と照れつつ、「大阪でごはんも食べられずにバイトしていたなとか、ここ東京出てきて、バイクで事故ってしんどいときやなとかいろいろありますが、一番思ったのは『俳句何本作ってんねん』(笑)。それが一番感慨深かった」と主に「ブレバト!!」(MBS)で発表してきた俳句の数々を噛み締める。同番組のMCを務める浜田雅功が休養に入ったことについて質問が向けられると、「急にじゃないでしょうから、ずっとしんどい中でやられていたんやろうなと。そんなこと一切、微塵も出さずに、非常にプロフェッショナルさを感じました」と話した。
ものづくりは趣味で、「好きだからやっている」ため苦ではない。「コロナ禍で暇で遊んでいただけ、番組にお題出されて作っていただけ。アートとか芸術とはってことではまったくないので、座りの悪い、小っ恥ずかしい思いもあります。気軽に楽しんでもらえれば」と来場を考えているファンにメッセージ。個展のために作った新作もあれば、自身の家に飾っていた作品を「引っ剥がして」持ってきたもの、妻が子供のために買ってきた紙粘土に自分がハマってしまい、“完全プライベート”で作った作品も展示されている。「点数も多いし、来てくれた人が“千原ジュニアあたり”するんちゃうかな(笑)」と心配してみせた。
同展ではグッズや作品のほか、3Dプリンターで作ったジュニアのフィギュアが1日1体限定で販売される。ジュニアは「誰が買うねん」とツッコミを入れつつ、「うれしいのが、せいじの息子、甥っ子が『めちゃめちゃ欲しい』って。親戚のおっさんのフィギュア欲しがってくれる甥っ子がこの世にいますか?」と喜んでいた。
会場には来場者参加型の大喜利コーナーが設けられ、SNSに投稿された回答の中から千原ジュニアが優秀作品を選定し、回答者に特別なプレゼントを贈る企画も。ジュニアに大喜利のアドバイスを求めると、「難しいですよねえ。いろんな考え方があるでしょうし、芸人もそれぞれやり方も違うでしょうし。今回は言い方も使えないので。とにかくグーッとならず、なんか適当に、自分が笑えるなと思ったものを書いてもらえれば。思いついたまま、あるがまま、なすがまま」と助言した。
作、千原ジュニア展
会期:2025年3月14日(金)~3月31日(月)11:00~21:10
※最終入場は閉場の30分前まで ※最終日は18:00閉場
会場:東京・PARCO FACTORY(池袋PARCO 本館7F)
料金:入場料1000円(大喜利フリップ付き)
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お笑いナタリー @owarai_natalie
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