鈴木おさむ企画、脚本、プロデュースの同作は、1980年代女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる半生を描くドラマ。正統派プロレスラーとしての成功に憧れ努力し続けながらもクビ寸前だった少女・松本香が悪役に転身し、葛藤を抱えながら“最恐ヒール”に成り上がっていくさまを描く。国民的アイドルレスラー「クラッシュ・ギャルズ」の長与千種を唐田えりか、ライオネス飛鳥を剛力彩芽が演じている。
報道陣をなめるように見下ろしながら登場したゆりやんは、カメラマンに目線を向けるよう指示されると「見るわけねえだろー!」と睨みを効かせ、「ダンプ松本役の、ゆりやんレトリィバァだコノヤロー! 観ない奴は息の根止めてやるー!」と絶叫。用意された椅子を放り投げるなど、サービス精神たっぷりに冒頭から会場を盛り上げた。
会見がスタートし、オーディションを受けようと思ったきっかけを聞かれたゆりやんは改まって「よろしくお願いします(笑)」と一旦キャラを降りて丁寧に話しはじめ、「私、ずっとアメリカに行って売れたいという思いを持っていて。ダンプ松本さん役のオーディションがあると聞いて、『これで売れる!』と思ったんです。最初はそういう私利私欲だけでした」と回想。身体づくりへの覚悟については「もともと110kgあって『百獣の王』って呼ばれてたんですけど、呼ばれてへんわ! そこから45kg減らしました。自分にできるかな?という思いもったんですが、当時のダンプさんの印象に近づけるために覚悟決めて40kg増量しました。今はまた30kgくらい減らしました。まだ10kg残ってるじゃないかって?……言うな! ほっとけ!」と冗談を交えて語った。
演じていて一番楽しかった技は「竹刀を持って暴れまわること」。撮影中や練習後のエピソードとして「イタリアン食べに行ったら店員さんをフォークで血だらけにして、雨が上がったら傘を振り回して街中の人しばき倒して。大変でしたよね?」と架空の豪快エピソードをクラッシュギャルズ役の2人に問いかけて笑わせる。作品については「ダンプさんって子供の頃からプロレスラーになりたいというピュアな夢を持って、活躍された。私も子供の頃に芸人になりたいと思って芸人にならせてもらった。みなさんもきっとそういう思いを持って大人になったと思うし、今子供の方も夢を持って大きくなられると思う。それを目の当たりにできる作品だと思うし、タイムスリップしたような気持ちになれる」。あふれる思いをうまく表現できないようで、「これ、と言わせないでください!」と懸命に伝えた。
会見の最後はゆりやんによる竹刀打ちでヒットを祈願。希望した記者がゆりやんの激しい竹刀打ちを受けたあと、監督の白石自らも挙手してみせた。ゆりやんはマイクパフォーマンスで煽りながら、感情が高ぶったのか涙が目ににじむ。「和彌監督! 私たちをここに連れてきてくれてありがとうございます! 『極悪女王』で世界一獲れるの白石和彌だろー!」と叫んで竹刀を振り下ろした。
白石は「いろんな思いが熱く……。いやあ、痛かった(笑)。気合いが伝わりました」と痛みに耐えつつ感激している様子。ゆりやんは涙をこらえながら「白石和彌監督がいなければ、私たちはどうなっていたでしょうか! 感謝いたします」と言葉を絞り出し、「参加できていなければどういう人生を送っていたのか。そのくらい大きな作品になりました。みなさんにとっても何かを一歩踏み出すきっかけになると信じています。世界が変わります。ご覧ください」とアピールした。
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ケイ(高市早苗総理熱望) @butterfly011231
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