大阪公演直前、阿佐ヶ谷姉妹＆変ホ長調の公民館稽古に潜入

今週末9月25日（日）に大阪・ワッハ上方 上方亭にて、阿佐ヶ谷姉妹と変ホ長調のライブ「阿佐ヶ谷姉妹と変ホ長調の大器晩成ライブ2～腹の立つことは明日言え～」が行われる。

2組は昨年2010年9月に同名ライブを東京で初開催。先月8月28日には東京公演が行われた。今回お笑いナタリーでは、大阪公演に向けて都内公民館で稽古中の4人にインタビュー。お菓子をつまんで談笑しながら、東京公演の模様や彼女たちならではの悩み、意気込みを語ってもらった。

前売チケットはすでに完売。当日券情報はそれぞれのブログやTwitterで発表されるので、希望者は見逃さないように。

変ホ長調＆阿佐ヶ谷姉妹インタビュー

――2組が最初に会ったきっかけは？

変ホ長調・彼方：共通の友人がいまして、その友人を介して一緒に東京03さんのライブを観に行って、で飲みに行って、「一緒にライブしない？」みたいなことを持ちかけたら、「いいねぇ」とノリよく返していただいたんです。そこからトントン拍子に話が進んで、去年初めてライブができたんです。そのときはこれで最後かなって思ったんですけど、味をしめてこの夏「またやらない？」って言ったら、「いいね」って言い出して、「大阪も行っちゃわない？」って言ったら、「いいね」なんて言い出して。

阿佐ヶ谷姉妹・エリコ：私たちどんだけ軽いの（笑）。

彼方：その友人はOLなんですけど、今回のライブやキングオブコントに絡んでくれていたりするお笑い女子仲間です。でもキムさん（ミホ）とはそれまでも会ってたよね。

阿佐ヶ谷姉妹・ミホ：その友だちを介して何回か。

変ホ長調・小田：お互いにお笑いをやる前から友だちで、一緒にバナナマンさんやラーメンズさんのライブを観に行ったりとか。「M-1グランプリ」の敗者復活戦を観に来てくれたりとか。みんなおしゃれコントに憧れてこんなことになってる感じで。

エリコ：合同コントするときも、最初は「東京03さんみたいなコントができたらいいね」なんて言っててね。あ、お菓子どうぞ。お茶はウーロン茶と緑茶どちらがいいですか？

――ありがとうございます（笑）。

ミホ：昨日の稽古の余りよ。

小田：これが写真を撮っても撮っても、婦人会の寄り合いにしか見えないんですよね。そうそう、おしゃれコント目指してたんですよね。できないことがもう、うすうすわかりはじめました（笑）。去年は合同コントが頭と終わりだけやったんを「今年は合同コントを多くしよう！」と、思ったばっかりに。

――東京公演を終えてみていかがでしたか。

小田：うーん、稽古って大事だなと。

エリコ：本番でうまく行かなかったことが多々。

小田：自分たちの加齢による記憶力の低下とか瞬発力の低下とかを、うっかり忘れて。

彼方：本番前は焦ってましたよね。阿佐ヶ谷さんがトントントンとキングオブコントで忙しくなっちゃって。

エリコ：よりによって重なってしまって。ご迷惑をおかけしちゃって。

彼方：本番前も阿佐谷さんが練習抜けなきゃならなかったから、「こんなに稽古するんや」ってくらいうちらはしましたよね。

小田：したんやけどなぁ。定着してないよね。

――合同コントの台本は誰が書いているんですか？

小田：みんなで持ち寄って、もうひと味欲しいなってところをさっきのOLさんがやってくれるんです。

彼方：ほんとすごかった～。

エリコ：ブレーンよね。

小田：結構早くからやってたんですよ。ゴールデンウィークから集まって、ネタ出し合って「結構いいのが出たね、いけるね」って。

エリコ：「このくらいできてるんなら安心だね」って言ってる間にあれよあれよと時間が過ぎて（笑）。まさかこんなギリギリになるとは。

小田：今回映像とかもいろいろ作ったりしたので、すべてが直前に一気に押し寄せてきて。最初はもっと違う映像案が出てたんですけど、やってるうちにここも映像にしたらとかアイデアが出てきてしまって。

彼方：経験値は若手なんですけど、年齢がね（笑）。働く脳が退化していて。

小田：話聞いてる方もおばはんやから、1回聞いたのに「聞いてない」って言ったら「やっぱり聞いてたわ」とか、そんなんばっかりやね。なのに欲はどんどん出てくるから「できるでしょう」って、何の根拠もないのに。

エリコ：変ホさんたちがほんとアグレッシブな方たちで、私たちホントにのんびりしてて、そのアグレッシブさに「そうね、そうね」って乗っからせていただく感じで。私たちもこうね、なんかしなきゃきけないんですけど。

彼方：でも演技は阿佐谷さん頼みで。

小田：エリコさんに乗っかりっぱなし。台本が直れば直るほどエリコさんの台詞が増えるんです。

彼方：「ここはエリコさんにお任せ」って（笑）。

――大阪公演に向けての目標は何ですか？

彼方：台詞を忘れない。

ミホ：台詞をつっかえない。

小田：そんなこと言うたら東京公演で忘れてたみたいになるよ。東京公演が大好評やったって言わないと。

彼方：もっと、それぞれのキャラクターを……深めて、で何？

小田：笑いの中にも……えっと。

彼方：ほら、とってつけるから。

小田：人間を描き出すように！

（全員、手を叩いて爆笑）

小田：オシャレでスタイリッシュなコントを目指してるんですけどね。

エリコ：東京公演が終わったあとにミホさんが「あと3日練習時間があれば」って言ってて。

ミホ：でも昨日、違うってわかりました。今やっとできてきたなって。3日じゃなくて3週間でした。

彼方：昨日練習終わってミホさんと「なんかようやくわかってきたなぁ」と（笑）。

小田：みんな「ここは面白いから削られへん」とか、おいしいとこだけつまみ食いして台本ができあがってるから覚えにくいんです。

彼方：大阪公演は期待できますよね。

エリコ：わかってきましたからね。

――最後に読者にメッセージをお願いします。

小田：たぶん、ものすごく熱心なファンの方はいらっしゃらないと思うんですね。ちょっと観たいけど、という方のために価格設定を安くしておりますので、お気楽に観に来ていただきたいなと思います。

彼方：若い方ももちろん観に来ていただきたいんですけど、「お笑いライブなんて」っていうちょっとやさぐれチックな私たちのような独身OLの方とか、きっと楽しんでいただけると思いますので、ぜひ観に来ていただけたら嬉しいです。

エリコ：ちゃんとしてらっしゃるわ。

ミホ：お上手ね。

小田：阿佐谷さんはこういうこと言うのが面白いから（笑）。

ミホ：お笑いにうるさい方が多いと思うんですけど、関西でライブをするのが初めてなので、お手柔らかにお願いします。

エリコ：大阪の一番笑いの活気にあふれているワッハ上方亭という素敵なところでやらせていただけるので、そのパワーを借りつつ、なんとか1時間半いい時間にできたらと思っておりますので、ぜひよかったら遊びに来てやってください。

彼方：あら素敵。さすがリーダーだわ。

えりこ：私いつの間にリーダーになったの!?

小田：学級委員顔だから。

「阿佐ヶ谷姉妹と変ホ長調の大器晩成ライブ2～腹の立つことは明日言え～」

日時：9月25日（日） 19:00開場 19:30開演
会場：ワッハ上方 上方亭

料金：前売1500円 当日1800円
チケット：イープラスhttp://eplus.jp/