既報の通り、決勝には各ブロック予選を勝ち上がったやさしいズ、コットン、マユリカ、キンボシ、ネルソンズ、カラタチ、カゲヤマ、ニッポンの社長、紅しょうが、ダイタクの10組が出場。審査員はなだぎ武、「マツコ&有吉 かりそめ天国」「ランジャタイのがんばれ地上波!」などを担当するテレビ朝日の秋山直氏、放送作家の遠藤敬氏、吉本興業の各セクション代表者7名が務めた。観客は面白かった3組に投票。この票は投票率1%を1点に換算して各組に加算され、審査員による採点の合計得点で優勝者が決定した。
3位までの発表が終わり、マユリカとダイタク、どちらが優勝か、という場面ではダイタクの2人が一青窈の裸足スタイルでゲン担ぎ。対してマユリカは上半身裸で、どういう由来なのか問われると阪本は「これは育ちが下品なだけです」と答える。いざ結果発表の瞬間に移るが、あまりにも長いドラムロールに一同騒然。仕切り直して1位がマユリカ、2位がダイタクだと発表されると、手で胸を隠していたマユリカの2人は、中谷が思わず両腕を突き上げて、阪本は胸をはだけさせることなく喜びを爆発させた。
締めくくりにコメントを求められ、中谷が「ムゲンダイチャンピオンシップには夢がありまーす!」、阪本が「ムゲンダイチャンピオン、ここにあり!」と叫ぶも客席は凪のよう。あまりの白けっぷりに山添は「ほんまにマユリカでいいと思ってるんですか!?」と驚いていた。
マユリカ コメント
──まず率直な気持ちを。
中谷:優勝に絡めると思っていなかったので、最後の3組まで残ったときに急に現実味が湧いてきて、絶対お金欲しいと思いました。獲れてよかったです。
阪本:予選のくじで一番を引いた時点で優勝なんて夢にも思ってなかった。それは格好見てもらえるとわかると思うんですけど、このあとこんな会見してもらえると思ってなかった。単純にうれしいです。
──ムゲンダイに所属して1年が経ちます。
中谷:ムゲンダイに所属している先輩とか後輩とかとだいぶ仲良くなれたのはだいぶ大きい。所属してなかったら距離感も遠いままだったと思うので、その集大成的に優勝して終われたのは感慨深いものがあります。
阪本:僕もようやくムゲンダイのメンバーとも馴染めてきたんですけど、今日で嫌われへんかなと。僕が他コンビやったら、漫才師がコントして優勝したら「もうええって」って言うてまうと思うので。自信のあるコントではあったんですけど、嫌われてないかは心配です。
──決勝にコントで挑んだ理由は?
阪本:単純に、お客さんがよくムゲンダイに来ていらっしゃる方なのかなと思ったので、最近漫才はいろいろやっているので、コントをやってみようかと。やっててこっちも楽しいネタなので、やってみたかった。
──いろんな劇場に出演している中、ムゲンダイが一番お気に入り?
中谷:ルミネ(theよしもと)です。
山添:ムゲンダイのチャンピオンやのに?
中谷:(ルミネは)肌が合うというか。
阪本:ムゲンダイとは肌が合わないん?
中谷:合うけど、(ルミネは)特に!
阪本:一番ムゲンダイに来てるのに、1位ではないんや。
中谷:(ムゲンダイは)地下にあるとか、窓ないなーとか。陽が入らないとか……。え、お前は?
阪本:ルミネです。
中谷:ええ~!?
山添:むちゃくちゃなコンビやん!
阪本:やっぱ、(ルミネは)近いんで。
中谷:家から一番近い劇場なんで(笑)。
──チャンピオンとしてムゲンダイを引っ張っていく意気込みは?
中谷:全然、転入生みたいな感じなんで、引っ張っていくとかは思ってない。みんなと仲良く楽しくやれたらいいなあというのは変わらず。
阪本:引っ張っていくとは微塵も思ってないです。先輩も所属されてるので、引っ張っていってもらいたいです。
山添:今までと同じ心構えではちょっとがっかり。下も、同期も、東西分けずに盛り上げてほしい。リーダー的な。
阪本:でもチャンピオンになってから態度変えるほうがキモないですか?
中谷:そっちのほうが嫌われるな(笑)。(ネルソンズ)青山さんに任せます。
──賞金の使い道は?
阪本:ふと思ったら、僕たち初賞金でした。コットンきょん、マルセイユ別府さんと、あと誰やったかな……。もう1人おった。(スマホを確認して)あ、ケツです。
中谷:かわいそ~!(笑)
阪本:その4人でバーレスク東京に行ってみたいと話していて。そこで使おうかなと。
中谷:1人旅して、その土地の大人なお店にも行かせてもらおうかなと。
阪本:どんなコンビやねん。
──2023年度はどんな1年だった?
中谷:芸人13年目で、一番よかった年。いろいろあったし、M-1決勝に初めて行けたり、目に見えた成果もあって、すごく実りのある1年だったという印象です。
阪本:東京出てきて、最初仕事全然なくて、やのに家賃20万のところ選んでもうて「えぐいな」から、人と慣れ、M-1決勝とか、むちゃくちゃ濃密な1年でした。あっという間。
──新年度の抱負を。
中谷:第2陣みたいな感じで、仲いい芸人が大阪から来るので、そのへんとまた楽しいことをできればと。
山添:東京芸人とはもう絡まない?
阪本:捨てる?
中谷:違うって! 捨てない。規模を大きくしていこうと。
阪本:M-1があと3回あるので、そのうちもう1回くらいは決勝に行きたいなあぐらいの。
──決勝のさらに先に?
阪本:前回4位やったんで、2本できたらいいなという気持ちはある。そのために舞台がんばらなあかんなと。
ていら @DailyAsteela70
阪本:(M-1が)前回4位やったんで、2本できたらいいなという気持ちはある。そのために舞台がんばらなあかんなと。
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阪本さんが明確にまたM-1決勝に出て、2本目の漫才をやりたいという気持ちがあるのも、メディア仕事が増えてる中、舞台がんばらなと言ってるのも嬉しい。