街裏ぴんく喜びのR-1優勝会見、ザコシの言葉「続けるのもセンス」を証明できた

本日3月9日、ピン芸日本一決定戦「R-1グランプリ2024」（関西テレビ・フジテレビ系）で街裏ぴんくが優勝し、放送終了後の記者会見に登壇した。

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街裏ぴんくは決勝ファーストステージで市民プールが舞台の現実離れした漫談を披露し、471点を獲得。2位通過でファイナルステージに駒を進めた。最終決戦では、「自分はモーニング娘。の初期メンバーだった」という空想の話を繰り広げるネタで1位通過のルシファー吉岡、3位通過の吉住に勝利し、第22代王者の称号と優勝賞金500万円を獲得した。

優勝者会見に出席した街裏ぴんくは「20年辞めずにやってきてよかったです」「ザコシショウさんが『続けるのもセンス』と言っていて、自分はそのセンスがあるのだろうかと思っていたんですけど、あったのかもしれない。本当にいつ願いが叶うかわからない。夢を見てるみたいです」と率直な心境を述べる。世話になっているというザコシの1票で優勝が決まったことに話が及ぶと「おめでとうとは言ってくれないような気がします。『こっからやな』と言われそうなので、がんばっていきたいです」と意気込んだ。

街裏ぴんく コメント

──優勝した心境は？

20年辞めずにやってきてよかったです。早くに売れてた人から見たら、「20年も売れずに続けてるんや」って思ったやろうし、そういう人に引け目を感じてる部分はあった。でも本当に漫談が好きなので、これにこだわってきた。……長いことかかりましたね。ザコシショウさんが「続けるのもセンス」と言っていて、自分はそのセンスがあるのだろうかと思っていたんですけど、あったのかもしれない。本当にいつ願いが叶うかわからない。夢を見てるみたいです。

──優勝特番も決まりました。

110kgの大巨漢が何かを成し遂げるというのがなかなかない（笑）。世の中のふとっちょに届けたい。冠番組を持てるまでになるぞ！

──今後、番組で共演したい人は？

今まで刺激を受けたり、背中を追っかけていた先輩で、会えてない人が多い。その方々に会いたいです。

──1人挙げるとしたら？

ダウンタウンさんです。1回だけ「ガキの使い」の「山-1グランプリ」に出させていただいたことはあるんですけど、そのときよりもパワーアップされているはずなので。あとはかわいがってもらってた時期があった鶴瓶師匠。年始の挨拶をしたときに「ベタもできるようになりや」と忠告をいただいて、それを胸にやってきた。広く笑っていただけることを今日は意識できるようになったと思う。なのでもう1回会いに行きたいです。

──ネタ時間が3分から4分になりましたが、それについてはいかがでしょうか？

全然違いましたね。1分増えるだけで「1本の話を聞き終わった感」があるし、起承転結をつけやすい。それも勝因やと思います。3分やったら負けてたかもしれません。

──R-1ヨーグルトの広告出演権も獲得しました。どんなCMにしたいですか？

イメージはカルピス。砂浜でビーチフラッグをして、「くぅ～」って飲む感じのがいいです。シュワッとした夏に合う感じ。タンクトップでやりたいですね。「うまどぅび～」みたいなことを言いたいです。

──賞金500万円はどう使いますが？

借金がけっこうあるのでそれを返したいのと、嫁さんと結婚して10年以上になるんですけど、旅行に1回も行ったことがない。お金がないこともあって……。なので落ち着いたタイミングで2泊3日くらいのハネムーンに行きたいです。あとは歯を治したい。

──R-1ヨーグルトが1年分贈呈されますが誰にあげたいですか？

逆に牛。乳を作る牛に戻すっていうのはどうでしょうか。あとは親が最近調子悪いと言ってるので、親にもあげたいです。

──今回優勝できたのは何がよかったと思いますか？

このスタイルがいなかったので目立てたと思います。漫談って本当のことしかしゃべったらあかんとされてたんですけど、「架空でもいいんや」というスタイルを作り出したのは自分だと自負しています。このスタイルに何か名前をつけたいですね。「虚偽」という意味で「虚談」とか言ってもらうこともある。ぜひ誰かに名付けてもらいたいです。自分じゃまったく見つからないので（笑）。

──優勝した直後に「夢がある」と仰ってました。

夢があるかどうかは結局その人次第だなと思います。なので優勝したら「絶対に夢がある」と言おうと決めてました。

──最後、ハリウッドザコシショウさんの1票で優勝が決まったときの思いは？

とにかくずっとお世話になっていて。まず「カバやもんな！」「誰がカバやねん！」という掛け合いができたことが震えるくらいうれしかった。僕ってめちゃめちゃイジられたいんですけど、隙がないらしくてイジられないんです。でもシショウはこのルッキズムの時代に「フェイス醜（しゅう）」「銀バケツの逆さバージョン」とか言ってくる。最後に入れてくれたときも「本当にありがとうございます」という感じでした。でも「おめでとう」とは言ってくれないような気がします。「こっからやな」と言われそうなので、がんばっていきたいです。