令和ロマンくるま、M-1決勝で注目してほしいのは「Z世代に刺さるバズワード」　ケムリ「ダッセえ！」

「M-1グランプリ2023」の決勝進出者会見が12月7日に東京・NEW PIER HALLで実施され、ファイナリストのダンビラムーチョ、カベポスター、くらげ、マユリカ、モグライダー、令和ロマン、さや香、真空ジェシカ、ヤーレンズが登壇したのは既報の通り。会見後半に行われた報道陣との質疑応答では、注目ポイントを聞かれた令和ロマン高比良くるまが「Z世代に刺さるバズワード」と答え、相方の松井ケムリに「ダッセえ！」とツッコまれた。

まずは「発表を聞いたあとコンビ間でどんな言葉を交わしたか」と問われ、一番手に回答したダンビラムーチョが「心と心が通じてるから、話さなくてもわかる」と返したことでほかのコンビも仲良しぶりをアピールする流れに。カベポスター浜田も「永見からのリアクションはなかったけど、10年やっているから通じ合っている」と話し、2人でカメラに向けて決めポーズを取ってみせた。ヤーレンズ楢原も「僕らは普通に仲がいいので『明日の予定は……ネットラジオの収録だね』『ネットラジオの収録じゃねえか！』みたいな感じで大盛り上がりでした」と述べるが、出井は「『やってきてよかったな』みたいなことを普通に言いました」と実際のところを回答。さや香も「僕らもすっごく仲がいいので『お互いの存在がデカかったでぇ～』みたいなことを言ってました」「『お前のネタがあってこそやでぇ～』みたいな」「『でぇ～』がハモった状態になって、空を向いて笑い合いました」と便乗する一方、モグライダー芝は「ともしげが機嫌良さそうに、ほかの人に大声で話しかけてるのがすごく嫌でした。僕らは仲が悪いので（笑）」と冗談交じりに述べた。

くらげ渡辺は「僕らは決勝が決まった瞬間にダイタクさんがすぐに来て抱きしめてくれたんですけど、最初に抱きしめてくれたのはダイさんだったのか、タクさんだったのか定かではないです（笑）」と発表の瞬間を振り返る。また真空ジェシカ川北は「ネタが終わったあとにガクが『足りねえ！ 足りねえ！』って言ってました。もっともっと笑いが欲しいって」と事実か疑わしいエピソードを披露していた。

ライバルを聞かれると、カベポスター永見は「はるかぜに告ぐ」と答えるが、ほかの芸人から「『THE W』じゃないよ！」と指摘され、改めて「ライバルはさや香さん。よくライブで一緒になるんですけど、評判をエゴサーチするといつもさや香さんばかり出てくるので、そろそろ倒しておきたい」と語る。さや香・新山も「僕らもライバルはカベポスター。大阪でガッツリ仕事を取り合ってるので」と敵意を剥き出しにして、周囲から「リアルだな！」とツッコまれた。

「決勝は極限の緊張状態になると思う。緊張とどう向き合うか？」という質問も。これに対し、ダンビラムーチョ大原が「『緊張しちゃうな～』じゃなくて、何を言えばいいのか、それを頭の中で整理するのがいいと思います。1個1個を丁寧に！」と悩み相談を受けたかのように真摯に答える一方、マユリカ阪本は「スベったら顔を変えて田舎に住めばいいんです」と独特な心がけを明かして笑いを誘う。

マユリカの「決勝でここを見てほしいという注目ポイント」は、「肉体関係がないとおかしいくらいのコンビネーション」と阪本が即答し、相方・中谷も否定しない。さや香・石井は前回の決勝でやってしまったことを思い返しながら「どんな状況でもどんなシーンでも、『上沼さ～ん』とか言わない。絶対言わない」と誓った。

「M-1グランプリ2023」決勝は12月24日（日）にABCテレビ・テレビ朝日系列で生放送される。

「M-1グランプリ2023」の決勝進出者会見 質疑応答

発表を聞いたあとコンビ間でどんな言葉を交わしたか

ダンビラムーチョ

原田：「よっしゃー」みたいなのはあんまりしゃべってない。みんなで「やったー！」という感じだったので。

大原：それはでも、心と心が通じてるからわかりますよ！

原田：うれしすぎてそれどころじゃなかった感じですかね。

カベポスター

浜田：僕は永見のこの辺（背中あたり）をポンと1回叩いて、永見からは何もない……というやり取りをさせていただきました。でもまあ、僕らは10年やってますから、心と心は通じ合ってるんじゃないでしょうか（笑）。

くらげ

渡辺：僕たちは決まった瞬間にダイタクさんがすぐに来て抱きしめてくれたんですけど、最初に抱きしめてくれたのはダイさんだったのか、タクさんだったのか定かではない。杉は「タクさんだ」って言って、俺は「ダイさんだ」って言って、その答え合わせをしました。

マユリカ

中谷：僕らは幼馴染で、お互いの親も知っている。僕が母親に報告しようとしたら電話が繋がらなくて、父親にかけたら「（父の声を真似して）お母さんは横で寝てるわ」と。それを（阪本に）横でずっと「なんでこんな日に8時に寝るねん」と気味悪がられてました。

阪本：僕もすぐ親に電話して、「優勝した」って報告したんですけど……。

中谷：優勝!? 決勝進出やろ？

阪本：あっ、決勝、決勝。（カットしてくださいのポーズ）まぁまぁ……もういいです。

中谷：まあだから、お互いに親に電話してたのを横で見て、「そうやな、そうやな」と感慨深くなっていた感じです。

ヤーレンズ

楢原：僕らは普通に仲がいいので「明日の予定は……ネットラジオの収録だね」「ネットラジオの収録じゃねえか！」みたいな感じで大盛り上がりでした。

出井：盛り上がってないです。「やってきてよかったな」みたいなことを普通に言いました。

真空ジェシカ

川北：ネタが終わったあとにガクが「足りねえ！ 足りねえ！」って言ってました。

ガク：もっともっとお笑いが欲しいって？

さや香

新山：僕らもすっごく仲がいいので、「お互いの存在がデカかったでぇ～」みたいなことを言ってました。

石井：「お前のネタがあってこそやでぇ～」みたいな。

新山：「でぇ～」がハモった状態になって、（その音が）空に向かっていきました。

石井：笑い合いました。

令和ロマン

くるま：ヤーレンズさんとは今年毎月ツーマンライブをやっていたので、僕らが先に呼ばれて、「ヤーレンズ、マジでこい！」って2人で。ヤーレンズさんと同じくらい祈ってました。選ばれてほっとしました。

モグライダー

芝：2人ではちゃんとしゃべってないですけど、（「M-1」公式の）インタビュー受けたときにしゃべったか。

ともしげ：僕たちは2本目をやったことないので「2本目やりたいね」という話をしました、ねー。

芝：（ともしげが）機嫌がすごい良さそうに、ほかの人に大声で話しかけてるのがすごく嫌でした。仲悪いので（笑）。

決勝の緊張とどう向き合うか

ダンビラムーチョ

大原：「緊張しちゃうな～」と思うんじゃなくて、何を言えばいいのか、それを頭の中で整理するのがいいと思います。

原田：別に記者さんが悩んでるわけじゃないから！

大原：1個1個を丁寧にやっていくっていうことじゃないですか？

カベポスター

浜田：うまくやろうとせんことじゃないですかね。

くらげ

渡辺：手に「人」って書いて飲むのがいいらしいです。それを絶対やってます。

マユリカ

阪本：とりあえず出てみて、スベったら顔変えて田舎に住めばいいんです。

ヤーレンズ

出井：鼻から2回、大きく息を吸うと大丈夫になります。

楢原：かぼちゃだと思うっていうのはあります。言ってみてください、か・ぼ・ちゃ。

真空ジェシカ

川北：ウウウウ、アアアアア……。すみません、「バンジョーとカズーイの大冒険」のバンジョーのしゃべり方しちゃいました。

さや香

新山：お守りというかゲン担ぎを。今日、僕がつけているネックレスがそうなんですけど、そういう存在が心強い。阪神タイガースの大山選手（のネックレス）。切り札をここで出しました。会見、何かあればこれを出そうと思ってました。ここや思って出しました。

令和ロマン

くるま：長谷部（誠）の「心を整える。」速読ですね。あれが一番効くのでぜひ読んでください。

モグライダー

ともしげ：すみません、質問聞きそびれちゃいました。

芝：「昨日の夜は何食べましたか？」だよ。

ともしげ：昨日の夜はカツカレー食べました。

ライバル視しているのは？

ダンビラムーチョ

大原：「自分自身」ではダメですか!? でもまあくらげはずっと昔から、「あつあげ」と「爆破ミント」の頃（くらげが別の芸人と組んでいた以前のコンビ）から切磋琢磨してきてライバルなので勝ちたいですし、マユリカは同期なので、お互い切磋琢磨してきたのもありますし、ライバル関係っていうのもあります。令和ロマンも2018年一緒に準決勝に行って、そこから空いて去年また一緒に準決勝。戦績がまったく一緒というのがわかったので、切磋琢磨してる間柄でもありますし、ライバル。

カベポスター

永見：僕らは……。はるかぜに告ぐ。え、「THE W」じゃない!? さや香さんとよくライブで一緒になって、「M-1」大阪予選でも一緒になったりするんですけど、評判をエゴサーチするとさや香さんばかり出てくる。もううんざりなんです。なので、決勝ではまくりたいですね。

さや香・新山：僕らもカベポスター。リアルに大阪戻ってガッツリ仕事を取り合うのはカベポスターやから。カベポスターに勝てば大阪の仕事増えるんで。

真空ジェシカ川北：僕らもカベポスターです。

くらげ

渡辺：僕らもダンビラムーチョ。杉が「ガセペンギン」、僕が「ドラマ」のときからずっと一緒にやってきているので。あと、大原さんが同じ巨人ファンなので勝ちたい。

ダンビラムーチョ大原：それだったら阪神ファンに勝ちたいね。

渡辺：阪神ファン倒したいです、「M-1」で。

さや香・新山：いや、今年の阪神は強いですよ！

令和ロマンくるま：僕もベイスターズファンなんで話に混ぜてもらってもいいですか？

マユリカ

阪本：カベポスターの浜田。理由は特にないです。

ヤーレンズ

楢原：ライバルって言うのも申し訳ないんですが、芸歴が3年目なんでね。（「「サバ読むな」と言われ）はあ!? マジで迷惑なんですけど！ マジで3年目なんですけど。

真空ジェシカ

川北：ゼンモンキーです。

令和ロマン

くるま：真空ジェシカさん。同じ塾に通っていたので。

ケムリ：大学ね？ 慶應義“塾”大学。

モグライダー

ともしげ：僕らは、ヤーレンズと令和ロマンとマユリカ。この間の「ラヴィット！」（TBS）に出たメンバーが全組残って。“持ってる”っていう。だから運（うん）量で負けたくない。（「ラヴィット！」MCの）川島さんが持ってるのかもしれないけど。

決勝で「ここを見てほしい」という注目ポイント

ダンビラムーチョ

大原：僕ら（毎回質問に答えるのが一番手で）考える時間なさすぎません？ でも、歌ネタをやるので、キーのブレなさ。

原田：楽しんでもらえる漫才を見てもらいたい。

カベポスター

永見：僕らおとなしいと思われることがよくある。見えるかわからないですけど、インナーマッスルを。体幹を見ていただきたい。……去年と違うところを見せられたらいいなと思います。

くらげ

杉：相方が意外と目がきれいで二重。そこと受け口。歯の黄色さ。

渡辺：見てほしくねえんだよ！

杉：あとホクロがちょうどおでこの真ん中にある。

渡辺：ちょっとズレてるんだよ。

杉：あと……。

マユリカ

阪本：肉体関係がないとおかしいくらいのコンビネーション。

中谷：ないですよ!? 肉体関係は。幼なじみっていうだけですから。でも、そのくらいのコンビネーション。

ヤーレンズ

楢原：ネタの冒頭に「キアヌ・リーブス」って言うんですけど、それを最後に見事に回収します。

出井：（そんなくだり）ないです。

真空ジェシカ

川北：カベポスターです。

ガク：カベポスターに注目？

さや香

石井：僕は去年決勝に出たときから決めていたことがあって、どんな状況でもどんなシーンでも、「上沼さ～ん」とか言わない。絶対言わない。

新山：今年は僕が言おうかな。

令和ロマン

くるま：僕らは、「Z世代に刺さるバズワード」。

ケムリ：ダッセえな！ ダッセえ！

モグライダー

ともしげ：2年前は笑神籤でトップバッターだったので、それ以外をやってみたいと思うんですけど、一番を引いたら引いたで「一番、またかー」みたいなのも面白いかもしれないので。がんばっていきたいと思います。

芝：この人（ともしげ）の差し歯が66万円なので、それを。

ともしげ：歯を入れました！ ちょっと出っ歯になっちゃった。