活動の幅を広げるとろサーモン久保田　漫才、絵、ファッションも「結局は全部繋がってる」

とろサーモン久保田とナノ・ユニバースのコラボアイテムが本日7月25日に発売された。お笑いナタリーでは久保田への取材を実施。商品の感想や活動の幅を広げていく秘訣を語ってもらった。

コラボ企画は久保田が個展「なぐりがき」を開催した際、ナノ・ユニバースの担当者が「この絵を洋服のデザインに使いたい」とオファーして実現したもの。2種類の「絵画プリントTシャツ」のブラックとホワイト、そして「絵画ステッカー（5点セット）」がナノ・ユニバース ルミネ新宿店、Webストア「i LUMINE」で販売されている。

今回のオファーを受けて久保田は「日本でも有数のデカいブランドに目を付けられたなと（笑）」とコメント。アイテムについては「いい感じですね。どんな服でも合わせやすい色使いになっています。Tシャツで色を使いすぎると何色のパンツを着ればいいのかわからなくなってしまうんですけど、今回の商品はシンプルな色使いなので合わせやすい。うしろにさりげないワンポイントもついていてかわいい。夏にもいいなと思います。フェスに行くときに着てほしいです」と述べていた。

ファッション業界への進出について久保田は「『俺、何個やってんねやろ』って思いました。お笑い、ファッション、ラップ、絵、俳優……5個ですよ。 ここまでくると俺が『M-1グランプリ』優勝したこととか、みんな忘れてるんじゃないですか？」と笑いながら話す。「生まれつきこんがらがってるんですよ。右向いても左のことを考えてるし、前を向きながらうしろのことを考えてる。もう、ぐちゃぐちゃですよ、僕なんて」と自虐交じりに語りつつ、「いろんなことを連動させながら進めるのが自分には合ってるかもしれません。絵を描いてたらネタのアイデアが思い浮かんで、逆にネタを書いてたら『この設定は絵に生かせるんちゃうか』みたいな。ぐるぐる回ってるんですよ。結局は全部繋がってるんだと思います」とさまざまな分野で活動できる秘訣を分析していた。

とろサーモン久保田 コメント

──今回のオファーを聞いたときの心境は？

日本でも有数のデカいブランドに目を付けられたなと（笑）。

──アイテムの出来栄えは？

いい感じですね。どんな服でも合わせやすい色使いになっています。Tシャツで色を使いすぎると何色のパンツを着ればいいのかわからなくなってしまうんですけど、今回の商品はシンプルな色使いなので合わせやすい。うしろにさりげないワンポイントもついていてかわいい。夏にもいいなと思います。フェスに行くときに着てほしいです。

──お笑い好きの人にもファッション好きの人にもオススメできそうですね。

はい。「久保田が作った服」という前情報を抜きにしてフラットに見てほしい。日本人って決めつけがちやから（笑）。本当におしゃれなものができたと思います。今回は既存の絵を使いましたが、今後はナノ・ユニバースさんの商品に合いそうな絵を描き下ろしても面白そうです。

──本日は実際にTシャツのモデルになって写真や動画の撮影をしていましたが、その感想はいかがですか？

撮影中、「俺、何個やってんねやろ」って思いました。お笑い、ファッション、ラップ、絵、俳優……5個ですよ。 ここまでくると俺が「M-1グランプリ」優勝したこととか、みんな忘れてるんじゃないですか？（笑） 若手芸人に「前は絵を描く芸人を否定してたのに、なんで絵を描き始めたんですか？」って聞かれるんですけど、正直M-1優勝する前も絵は描きたかったし、ファッションやラップの仕事もしたかった。でも、この世界に入った以上、漫才で天下獲るまではほかのものに手を出したらあかんと遠ざけていた部分があったんです。M-1優勝がきっかけで、否定してたものもひっくるめて、受け入れられるようになったというか。モデルの仕事もM-1チャンピオンになってなかったら、やってなかったやろなとは思います。

──さまざまな活動を同時並行でやっていると頭が混乱しそうになることはないですか？

生まれつきこんがらがってるんですよ。右を向いても左のことを考えてるし、前を向きながらうしろのことを考えてる。もう、ぐちゃぐちゃですよ、僕なんて。でも1個のことしか考えてないと煮詰まるのは当たり前で、いろんなことを連動させながら進めるのが自分には合ってるかもしれません。絵を描いてたらネタのアイデアが思い浮かんで、逆にネタを書いてたら「この設定は絵に生かせるんちゃうか」みたいな。ぐるぐる回ってるんですよ。結局は全部繋がってるんだと思います。

──久保田さんくらいさまざまなジャンルに進出している芸人さん、ほかに誰かいましたかね……？

僕も前に考えたんですけど、（ビート）たけしさんがいますね。漫才、映画、歌、絵、タップダンスで5個。だから、たけしさんのタップダンスに敵うものは何かを考えてるんです。……ソフトテニスです（笑）。見せつけたいです。

──ほかに今後やってみたい活動はありますか？

もともと洋服の学校に通いたいと思っていたので、自分でも服のブランドができたらいいですよね。あと女性用の下着の配色を自分の絵に生かすことがあるので、女性用下着をプロデュースするのも面白そうだなと思っています。

──最後にお伺いしたいのですが、久保田さんは学生時代からファッションがお好きだったとのことで、将来ナノ・ユニバースとコラボすることを10代の自分が知ったらどう思うでしょうか？

「悪くないね、人生は」ですかね（笑）。