文珍がレディー・ガガに変身、恒例の独演会に気合い十分

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昨日7月6日大阪・吉本興業本社にて、「吉例 第二十九回 桂文珍独演会」会見が行われた。

大阪・吉本興業本社にて行われた「吉例 第二十九回 桂文珍独演会」会見に出席した桂文珍。レディー・ガガの来日スタイルをマネて登場。(c)吉本興業

大阪・吉本興業本社にて行われた「吉例 第二十九回 桂文珍独演会」会見に出席した桂文珍。レディー・ガガの来日スタイルをマネて登場。(c)吉本興業

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全国ツアー「桂文珍47都道府県 全国独演会ツアー ~にっぽん!ハハハ!!」、京橋花月「京橋精選落語会」、トリイホールのネタおろし落語会「新根多御披露目の会」、国立劇場の「大東京独演会」など、絶えず精力的に独演会を行っている桂文珍。今年2011年もNGK夏の風物詩ともいえる「桂文珍独演会」の開催が決まり、その意気込みを語った。

登場した文珍は、青緑のウィッグを付けたレディー・ガガスタイル。リストバンドをつけ、コーヒーカップを持ち、公演日にちなみ88が付いたメガネを用意するなど、大御所とは思えないほど茶目っ気たっぷりな姿に会場も大爆笑だった。

「29年前にキックオフしたが、まだノーサイドにならずやっている。ありがたいことです。節電の夏ということで、冒頭に楽珍の寒い芸をお見せして、冷えたところで普通の温度に戻すために私が楽しい落語をまずはやらせていただこうと」とユーモアを交えて挨拶。今回は「憧れの養老院」「猿後家」「南京屋政談」の3本を口演し、ゲストに瀧川鯉昇を迎えることを発表した。「『憧れの養老院』は高齢化をはじめ、時事ネタもたくさん盛り込めるんですね。『猿後家』は、師匠である文枝がよくやらせていただいていたネタ。別に私が文枝を襲名するからとかいうわけではないのですが、そういう伏線を張りつつ、面白いことをやっていきたいと(笑)。『南京屋政談』は江戸落語を大阪用に仕立て直してお楽しみいただこうというもの。東日本大震災があり、『情けは人のためならず』という一言が言いたいために、情に絡んだいい話なので、ぜひやりたい」とこれらを選んだ理由を説明。鯉昇については、「この人は、なんか変な人なんです。一度ハマるとファンになってしまう人が多い」と共演を楽しみにしている様子だった。

独演会は8月8日になんばグランド花月にて開催。チケットは現在発売中なので、文珍至高の落語をぜひ生で聞いてみよう。

「第29回 桂文珍独演会」

日時:8月8日(月) 19:00開場 19:30開演
会場:なんばグランド花月
出演者:桂文珍 / 瀧川鯉昇 / 桂楽珍
料金:前売・当日ともに4500円
問い合わせ:チケットよしもとインフォメーション0570—36-912

桂文珍一問一答

――「南京屋政談」は泣かせる話にする人もいて、演じ方がいろいろだが、比較的さわやかな話にされています。そのあたりは意識していますか?

桂文珍:いろんな演じ方があるんでしょうが、私の場合は自分のできることしかできないので、そういうやり方になっています。

――「猿後家」は、文枝の持つ「猿後家」にどこかアレンジを加えるのですか?

文珍:文枝がやっていたものは誰かがやっていかねばならない。誰かのうちの1人が自分であるだけ。少しはリニューアルしていますが、基本的には親父の型を踏襲しながらやってみようかなと思っています。

――ネタ順を教えてください。

文珍:最初は節電で楽珍、続いて私が「憧れの養老院」、鯉昇さんのお楽しみと……鯉昇さんは「これやってください」とか言ったら緊張しはりますのでね、一番やりたいものをやってください、とリクエストしてます。そのあとに「猿後家」、中入り、「南京屋政談」という順番でやらせていただきます。

――実際に会場での節電も考えているのですか?

文珍:「南京屋政談」のときに別に明るくしておく必要はないので、照明を落としてみることも考えています。その方が世界に入りやすいかもしれませんね。ただ、お客様の顔を見ながらやるのが一番いいんで……適度な明るさを保ちつつ、少し暗くするのは節電のためという言い訳もできて面白いかも。ただ、噺は暗くならないように気をつけたい。

――震災の前後で、全国ツアーでの最近のお客さんの反応は変わりましたか?

文珍:東北方面の独演会は日延べになっていて、年末あたりに岩手、宮城、福島に行く予定にしています。大きな自然災害があると、物じゃない、心の豊かさというか、その充実感を皆さんが求められるようになっている印象があります。文化としての力、笑いの力、もっと言えば落語の力というもので、皆さんに楽しさを感じていただくこと、そんなことを、いま日本人は求めているのでは、とお客さんの反応を見て思います。私たちにとってはチャンスでもあると思うので、文化の1つの末端として、役割を果たせれば嬉しいです。

――鯉昇に惹かれる理由は?

文珍:このごろはご飯をあまり食べず、粟やひえなど鳥の餌みたいなものを食べてはって、「楽屋へ飛んでこれるようになりました」って言わはるんです(笑)。そんな感じで、ええ具合に壊れてはるんですね。それが楽しい。なんでおかしいんかなと最近は分析もしているが、言葉の流し方が違うんですね、面白いですよ、なるほど、そういう話し方があるなあと気付かせてもらえる。まず顔でつかみはりますからね、かないません(笑)。

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山田貴之 @yamasamentsuyu

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