読売テレビが漫才に本気宣言「漫才Lovers」放送

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6月18日(土)に漫才番組「漫才Lovers」(読売テレビ)が放送される。

読売テレビでは、若手ディレクターが中心となり、上方演芸の代表である漫才に正面から取り組む「漫才プロジェクト」をスタート。第1弾企画の同番組にはベテラン、M-1チャンピオン、若手と多彩なラインナップで至高の漫才をたっぷりと見せる。

スタジオでのトークコーナーでは、MCの東野幸治と、漫才をこよなく愛する芸人たちが「漫才師を目指したきっかけは?」「なぜ、今漫才なのか?」といった漫才への思いについて熱いトークを展開。さらに、この番組ならではの特別企画「師匠と競演!コラボLovers」では、企画のオファー段階から、ネタ合わせ風景など、共演に至るまでのドキュメントVTRを交えながら、他では見られない異色の組み合わせによる漫才を放送する。

今回は「THE MANZAI」世代のザ・ぼんちおさむと、「M-1グランプリ」世代の千鳥ノブがコラボ漫才を披露。58歳と31歳という2人のジェネレーションギャップをテーマにした漫才で、ノブがギャップを埋めようと話をするものの、おさむは「おさむちゃんでーす!」と、おなじみのギャクを連発して自由に暴れまくる。異色のコンビが見せる勢いのある漫才に、観客は大ウケ。司会の東野幸治も「独特の緊張感があった! これまでとは違うおさむちゃんが見られた!」と大絶賛する。

そのほか同局のアーカイブに保存されている大師匠の伝説ネタを今の芸人が再現する「漫才レジェンド」も放送。「定番Lovers」では、過去に多くの漫才師がトライした共通のテーマ「不良ネタ」「タクシーネタ」などをアーカイブから紹介しながら漫才の歴史を紐解くと共に、現在の漫才師がそのテーマで漫才を披露する。

漫才師たちが漫才好きに送る漫才尽くしのこの番組。放送は関西ローカル。放送地域のお笑いファンは読売テレビの漫才愛を見逃さないように。なお同番組は2012年3月までに4回放送される予定だ。

番組プロデューサー片岡克也コメント

2006年に「上方お笑い大賞」が終了して、読売テレビとしては上方演芸と向かい合うことについてはブランクがあった。このたび「漫才プロジェクト」を立ち上げ、上方演芸の強いソフトである漫才ともう一度向かい合うことで、若いディレクターを育て、新しい番組の可能性を探っていきたい。

ザ・ぼんちおさむ、千鳥ノブ一問一答

――コラボ漫才を終えた感想をお願いします。

千鳥ノブ:お話をいただいたときは緊張と不安で……「俺にできるのか?」と思いました。ネタ合わせも師匠はあまりやりたがらないし(笑)、「大丈夫や、俺の本番を見とけ」という謎の言葉を残すだけで……。でも本番になったらアドリブがバンバン入るし、師匠が言ってたのはホンマやったんやと。今あらためて「おさむ師匠すごいな!」と思っています。お客さんも温かくて嬉しかったです。

ぼんちおさむ:2人での漫才は新鮮でうれしかったですね。子どもが楽しみにしていた遠足に出かけるような気持ちで、すごく楽しかったです。ノブ君はネタ合わせの時も僕に意見を求めてくれるんですが……聞かれても僕、わからないんですよ(笑)。うちは相棒(まさと)のほうがネタを作るので、僕はそこではあまり考えないようにして、舞台に上がってそれを広げていくタイプなんで。でもノブ君が一生懸命やってくれて嬉しかったですね。また2人でやりたいです。このまま何十年も続けたいぐらい(笑)。ノブ君に手綱を預けてリードしてもらい、僕はついて行こうと思いました! これからもよろしくお願いします。営業もあればぜひ行きたい。

――普段の漫才と違うということで気をつけたことは?

ノブ:おさむ師匠はアドリブがすごい。若手はなかなか怖くてアドリブを入れられない。そこをちゃんと拾えるのかというのが心配でした。ネタの本筋を進めることより、師匠のアドリブをさばけるのか? というのが心配で、緊張しました。

おさむ:それを僕も肌で感じてましたね。でも練習でもノブ君はアドリブをパッと拾ってくれたので、本番でも絶対拾ってくれると思って甘えました。

――今回のコラボがそれぞれのコンビの漫才に生かせることは?

ノブ:普段は相方の大悟がネタを考えていますが、今回は師匠と2人で考えたネタで、お客さんが笑ってくれました。千鳥でもちょっと僕も口を出してみようかな……と11年目にして思いました(笑)。

おさむ:大悟君も見ていてきっと刺激になったと思うし、その刺激で千鳥がさらに大きくなっていくのを見守っていきたいですね。

――読売テレビが「漫才プロジェクト」という企画を新たに立ち上げることについて。

おさむ:嬉しいですね。やっぱり漫才番組がないと。本当は漫才ばかりやっていると、ネタを作るのが大変なんです。漫才ブームのときは、僕たちは漫才しかできなくて本当に大変でした。でもそこで頑張った者が残っていけたと思います。やっぱり漫才師やから、漫才をやっている姿を見てほしい。トークばかりやっている若手も、“漫才もしっかりできるんや”と、また違う面も認めてもらえたら、そのコンビは正解やと思うし。そういう機会が増えるのは嬉しいですね。ネタを考えるのは大変ですけど、でもネタを考えるのは、うちは相方ですから(笑)。

ノブ:本当に嬉しい。(読売テレビがかつて制作していた漫才番組)「ZAIMAN」は、芸人から「出たい」という声のあがる番組だった。お客さんとかセット、環境、視聴率……漫才師憧れの漫才番組がなくなって残念でしたが、この番組が「ZAIMAN」みたいになってくれたら嬉しいですね。

「漫才Lovers」

2011年6月18日(土) 14:24 ~ 16:30

MC:東野幸治

出演者:中田カウス・ボタン / ザ・ぼんち / 中川家 / 海原やすよ ともこ / 矢野・兵動 / メッセンジャー / シャンプーハット / 笑い飯 / 千鳥 / NON STYLE / ダイアン / モンスターエンジン

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読売テレビが漫才に本気宣言「漫才Lovers」放送 http://natalie.mu/owarai/news/51013

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