鬼越が平場でぐちゃぐちゃになる原因判明、佐久間P＆小峠のラジオ検証「三四郎は丁寧」

佐久間宣行とバイきんぐ小峠がパーソナリティを務める新番組「Zテレビ『盛ラジオ』」（テレビ東京）が本日10月27日（木）深夜から放送されるのは既報の通り。お笑いナタリーでは初回スタジオ収録後、佐久間と小峠、第1回に登場する三四郎に感想を聞いた。

この番組は、ラジオで活躍する芸人たちの話術＝盛力（もりりょく）に着目。人々を笑わせるテクニックとして重宝する一方、やりすぎると毒にもなる“盛り”が普段どの程度加えられているのか確かめる。「ロケで起きたことを話す新感覚ラジオ」という設定で、ゲスト芸人による架空のロケを撮影。「ロケの映像は使わない」と説明した上で、そのロケで起きた内容をもとにラジオを収録する。

スタジオでは、これらのロケ映像とラジオトークをスタジオで照らし合わせながら佐久間と小峠が鑑賞。芸人たちがどれほどトークを盛っているのか、ラジオを文字起こししたボードも使いながら細かく検証していく。収録したラジオは放送前にSpotifyで配信され、ラジオを聴いてから番組を観るとより楽しめる仕組み。「一度テレビを消して、ラジオを聴いてからTVerやParaviで見逃し配信を観て」と促すという前代未聞の告知をするのもこの番組の特徴だ。

第1回には三四郎、第2回には鬼越トマホークが登場する。「SDGs特番」だと聞かされていた2組はロケがニセモノだったと気付かされると「変だったもんあれ！」「ラジオのためのロケなのに、カメラマンさんがパンしてた」などと狼狽。ありもしない話をあたかも実際に起こったことかのように話すことはさすがにないだろうと予想される中、果たして2組はどれほどの“盛力”を駆使しているのか。「リトルトゥース」としても知られるラジオ好きの松田好花（日向坂46）が熱心に芸人たちの“盛り”を学んでいく姿勢にも注目を。

三四郎は、事実をベースに2人ならではの着眼点で面白いポイントを見つけ、トークを構成。彼らの“盛力”について、小峠は「素晴らしいなと思った。ちゃんとリスナーの方に向けてわかりやすく整理して話している。情景が浮かびやすいように、すごく丁寧に頭の中で編集してしゃべっているんだなと思いましたね」と絶賛し、佐久間も「そこをピックアップするんだ、という視点がわかって面白かったですね」と感心した様子で、三四郎は「すごい気持ちいい番組。ラジオの賞レースみたいな感じ。なにこれ？（笑）」とうれしそうに返す。

一方、鬼越はオーバーな脚色と出てきた言葉から連想ゲームのように別の話題へ移っていくユニークなトークを披露し、小峠は「鬼越らしいと言いますか、『鬼越はそうでなくっちゃ』という感じで、“盛り”に爽快感すらありました」と彼らのトークを楽しんだ。佐久間も「イジりにくい題材をどう扱うか、その打開策が今回の見どころでした。鬼越は全部自分で背負って爆発してくれてるから、実は誰も傷つけてない。カッコいいと思いましたね」と拍手を送る。その一方で、「わかったのは、鬼越が平場でときどきぐちゃぐちゃになるのは金ちゃんのせいだってこと（笑）」と佐久間。ツッコミを入れる役割にもかかわらず、坂井の突拍子もない発言をよくも悪くもすべて受け入れてしまう金ちゃんの性質に改めて気づいたようだった。

番組の企画については、「ついにテレビもここまで来たのかっていう……。視聴者はただただラジオを楽しみたいだけだから！ 評価されるのも恥ずかしいです。今となってはもっと盛っときゃよかったって思いますもん（笑）」と小宮。相田も「怖いっすよ、これ！」と苦笑いを浮かべつつ、「佐久間さんにやってほしいですね。一番盛るんだから！（笑）」とMCの佐久間をプレイヤー側に推薦する。

番組は、佐久間が担当していた「青春高校3年C組」（テレビ東京）のADを務めていたテレビ東京の町田拓哉氏が企画したもの。佐久間は自身のMC抜擢に「企画を出して、俺にMCさせたいって言った後輩のディレクターをはじめ、OKを出した編成も経営もおかしい（笑）。懐が広い会社だと思います」と思いを述べ、「テレ東深夜バラエティ」というお笑いファンから注目される枠でのMCを任されたことに「プレッシャーはありますね。自分の企画だったら自分で編集すればいいし、失敗すれば自分が悪いけど、後輩の番組を台無しにできないから。それは一番緊張しました」と心持ちを明かしていた。